Fate/Samurai Remnant エンディング感想

副題:一条の光と可惜夜に寄せて

ご無沙汰しております。
この度エンディング『一条の光』と『可惜夜に希う』をクリアしました。
一条の光については直後に伏せったー媒体で新鮮な感想を書いたのでぺったんしておきます。↓

https://fusetter.com/tw/Qrh4YeXc

一条の光の新鮮な感想は上記をごらんください。
いやでも、すごい元気というか、テンションの高いエンディングだったんだなと思いました。本当に。

未来があって、希望があって、救いがある。そんなエンディングだったのかなって。
いや別に可惜夜に救いがないとまでは言わないんですけど、でもさあ……テンション全然違うやん……??違うやん……?





そして。可惜夜。可惜夜エンドですよ。すごかった。ちなみに上ルートからの分岐です

いやあ……すごかった。すごかったんですよ。

なんて言えばいんだろうなぁ、ほんとに。
これを書くに当たって過去の伊織殿に対する記載を見直してきたんですが、いやーーーだまされてた感。
私は型月に疎いので、伊織殿はいわゆる一般人だと信じていました。信じていましたともええ。

二週目の途中ぐらいでおやおやおやおや???となったんですよ。
これワンチャンラストはセイバー戦か?と、ふわっと。戦闘狂、と呼ぶには理性のある衝動。生まれてくる時代を間違えた……そうね、もう世は太平で、乱世は遙か遠い地平で。
その時代で、剣の道を極めるというのはどうしたって難しい。なぜなら、極めた先がない。先がないものを求める人が果たしてどれほどいるのだろうか。そして出会えるのだろうか。そう思うと、「盈月を災いとして遺す」というのは至極真っ当ではあるんだよねぇ。

でも、すっごい辛い。
セイバーを思うと辛い。
セイバーの心の内を、私が代弁するのはなんかちがうよなという気がするのでそれはちょっとやめておくのだけれど。

伊織はセイバーに『理解されていない』と思っていて。でもそれは失望ではなくて仕方の無いことかつ『理解されていない』状況がある意味では望ましいと思っていて。どうなんだろう、理解、されたかったのかな。してほしかったのかな。わかんないよ伊織殿。なんでそんなことになってるの。私には伊織殿がわかりません。伊織殿……ねえ……貴方どんな気持ちだったの、ねえ……。
でもそんな伊織殿が「何を考えているのか」を本当に考えて、そうして伊織殿を止めてみせたセイバーで……月に焦がれるような夢が終わる、と。終わっちゃったね伊織殿。最初で最後の、願いを叶えるチャンスが盈月だったと思えばなるほどたしかにこれは聖杯戦争。最序盤の「まだ死ぬわけにはいかない!」がつまり「剣の道を極めていない身でまだ死ねない、もっと上へ、もっと真剣勝負の死合を」ということだったんでしょうか。そういうことでいいんでしょうか?いやわからないんですけども、けども。
それでも正しく、宮本伊織はあの時あの場所で死ぬはずだったと認識していた。それが運命によって生きながらえて、あの時浅草寺に立っていたと思うと……いや運命だ……Fateだなぁ……。

勝つために理解する。というのは発想として非常によくわかる。伊織殿ほど切実でもなければ勝利を渇望はしないけれど「自分の有利になるように」と思えばそりゃあ相手を分析する。相手がして欲しいことを探すし、相手の弱みを探す。伊織殿はそうして生きてきた。
情報に貴賤はない。相手の考えにも貴賤はない。だから伊織殿は相手の有り様を受け入れる度量があるように見えるし、わざわざ敵対して警戒心を抱かせるのは悪手もいいところ。さらに日だまりのように穏やかな男だと思わせておく方が都合もいい。
そうしてこれまでの宮本伊織が作り上げられたと。そういうことなんだろうな。
これ一週目途中の藍鳩に見せたらどうなってただろうな。多分手叩いて爆笑していたきがする。私はね、そういう在り方大好きだよ。宮本伊織。

それでさあ、そういう生き方の宮本伊織は不幸だったかというとそんなこともないんだよねぇ。
最期の言葉が「これ以上ない友に恵まれることがあるじゃないか」なんだもの。
宮本伊織はあの時あの場所で、自らのことを考えたセイバーに貫かれて、満足して命を終えた。これ以上無い友を得たという充足感と共に。きっとそういうことなんだろうね。


それで遺されたセイバーを想って頭をかかえているわけですけれども。
いやセイバー、私は君の心を知りたいとおもうよ。でも知ってもさ、陳腐で安っぽい言葉になってしまう気がするからうかつに想像も出来ない。
取り合えず私は残ってる1ルートを見終わったら序章から可惜夜を全部通してやろうと思っています。セイバー、君の在り方の変化を追いかけさせてくれ。
武蔵ちゃんとの一騎打ち前に名前の話をしていて、私は一条の光を先に見ていたから最期のどこかで呼ぶんだろうと思っていたんだよね。
そしたら、呼んでないでやんの。
最期まで、セイバーとイオリだったね。
いやあ、ええ?いやあ……大の字になるかなくて……語彙力が無いのが申し訳ないような、各々の心で感じてほしいような……複雑な気持ちがあります。

あれだけ「君は弱い」と言い続けていたセイバー。
儀を勝ち抜くことを第一優先として、それ以外の命は正直埒外だったセイバー。
それが「やさしい宮本伊織」と過ごすうちに、彼を肯定して、彼と同じ選択を目指すようになって、優しい宮本伊織であってほしいと願うようになって。
君を憐れむまい。といったのは一体どんな気持ちだったんだろうか。
でもたしかに、セイバーの立場からすると憐れむってすごく簡単だったとおもうんだよね。なんたって英霊なわけだし。
でもセイバーはそうしなかった、憐れという言葉に逃げずに、彼の最期まで隣にいたんだろうな。

どこで釦を掛け違えたのか、って宮本伊織とセイバーが出会ってしまったあの瞬間だったわけで。
彼のとなりで剣を振るい、その技を見せつけてきた過程だったわけで。
その剣に届きたいという形を見せてきた結果だったわけで。
その終着点が、あの斬り合いだと。

きっとその釦の掛け違えにもセイバーは気付いていただろうし、わかっていただろうと思うのですよ。
私は読解力が地の底なので、セイバーの願いは結局なんだったのか、暗示があったのかどうかもちょっと朧気なのですが。
ただ、宮本伊織というマスターが何らかの形でセイバー:ヤマトタケルにとって他に代えがたい何かだったのだろうな、とは思う。

ところでエンドを見た後FGOサムレムコラボの諸々を聞いてひっでぇ!!!流石Fate!!!!と思いました。この沼にたたき落としてくれた友人が見せてくれるとのことなので今から震えつつも楽しみです。

とりあえず、前述したとおり残った一ルートをちゃんと見て、そしたら序章から可惜夜までもう一度ゆっくり走ろうと思います。今度は下ルートから分岐しようかな。
二人の物語の行く末を、もう一度みせてほしいと、そう思います。
DLCどうしようかな。どのタイミングでやればいいんだろうか。受肉する奴らがいるっていうのと土御門がしわくちゃの顔してることしか知りません(


本当に、すごいゲームだ。Fate/Samurai Remnant
しかもまだ楽しめるってほんとですか?????やったぜ。
あの日実家の風呂が快適というワードに踊らされて買って良かった。本当に、良い物語を浴びた。
連鎖で他のFateも再履修したりしています。FGOアニメエピソード0を数年ぶりに見返して色彩がはちゃめちゃに刺さっている。今?周回遅れにもほどがあるよ???

読まずに走ってしまったイベントとか、そもクリアしていないシナリオもちゃんとクリアしていきたいし、読めてない小説も読みたい。fake買うだけ買って積んでる。


なんかめっちゃ結びの言葉みたいなこと書いちゃったけどまだ私のFate/Samurai Remnantは続きます。
薄いbookとかに手を出し始めたら笑ってください。




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