【コンサルタントの仕事術#132】視野を広げる論点思考:若手でも即実践できる仕事術
こんにちは!業務改革コンサルタントの相原秀哉です。今日は、若手ビジネスパーソンの皆さんに、すぐに実践できる「論点思考」について詳しく紹介します。これを身につければ、視野が広がり、仕事の質が上がり、結果的に残業知らずの効率的な働き方が実現できるんです。
🎯 なぜ今、論点思考が必要なの?
「もっと周りのことを考えろ」「長期的に物事を見ろ」
こんな言葉、上司から言われたことありませんか?でも、具体的にどうすればいいのか分からない...そんな悩みを抱える人も多いはず。
実は、この「視野の広さ」や「長期的な視点」は、論点思考を身につけることで驚くほど簡単に手に入るんです。
論点思考とは、簡単に言えば「解くべき問い」を的確に設定する能力のこと。この能力を磨けば、複雑な問題も整理でき、効率的に仕事を進められるようになります。
例えば、営業担当者なら「新規顧客を開拓するにはどのエリアから攻めるべきか?」や「最速でキーパーソンに会うには何から始めればよいか?」といった論点を立てて、自分なりの答えを出して行動に移していくことになります。
🔄 論点は固定じゃない!状況に応じて変化する
論点思考の第一歩は、論点が固定されたものではないということを理解すること。目的、状況、立場によって論点は大きく変わります。
例えば、会社全体でペーパーレス化を進める場合を考えてみましょう。
目的が「備品にかかる経費削減」なら→「最も紙を使用している部署はどこか?」
目的が「業務効率化」なら→「紙作業に最も時間を割いている部署はどこか?」
同じペーパーレス化でも、目的によって着目すべき点が変わってくるんです。この違いを理解することで、より効果的な施策を打ち出せるようになります。
⏳ 時間とともに論点も進化する
さらに、論点は時間とともに変化することも覚えておきましょう。
例えば、働き方改革。コロナ前と後では、こんな風に論点が変わっています:
コロナ前:
「残業を30%減らすには?」
「副業解禁のリスクは?」
コロナ直後:
「どうやって社員の出社比率を7割減らせるか?」
「リモートワークを導入しても業務品質を維持するには何を押さえておくべきか?」
コロナ禍2年後:
「リモートワークでの社員のモチベーション低下をどう防ぐか?」
「コロナ禍で進んだ社内のデジタル化を契機にDXをどう実現するか?」
このように、状況の変化に応じて論点も変化していくんです。時代の流れや環境の変化に敏感になり、常に最適な論点を見出す努力が必要です。
👥 立場が変われば論点も変わる
最後に、立場による論点の違いについて。これは「水平」と「垂直」の2軸で考えるといいでしょう。
水平的な違い:部署や場所による違い
会社全体で「今期の売上目標を達成するために何をすればよいか」という論点を立てた場合、各部署での議論は以下のように異なります:
営業部門:「期末に向けて受注をどう増やすか?」
購買部門:「期末の物流遅延に備え、発注先との交渉にどう取り組むか?」
垂直的な違い:役職による違い
同じ営業部門でも、役職によって論点は変わります:
平社員:「自分が抱えている既存顧客の中で、追加で発注を頂けそうな見込みがあるのはどこか?」
係長:「個々人の強みを活かした中長期的な営業スタイルの確立と短期的な売上目標達成のバランスをどう取るか?」
課長・部長:「自部署の今期の売上達成に向けて梃入れが必要なチームへの助言は当然行いつつも、その先の安定的な売上増加を実現するために今のうちにできることは何か?」
このように、同じ目標に向かっていても、立場によって考えるべき論点は異なります。自分の立場を理解しつつ、他の立場の論点も把握することで、より広い視野で仕事に取り組めるようになります。
💡 論点思考を身につけるには?
では、具体的にどうすれば論点思考を身につけられるのでしょうか?
常に「今問うべき論点は何か」を意識する
日々の業務の中で、自分が取り組んでいる課題の本質は何か、を考える習慣をつけましょう。
他者の立場に立って「この人にとっての論点は何か」を考える
上司、同僚、部下、他部署の人々...それぞれの立場で考えてみることで、多角的な視点が身につきます。
時間の経過や状況の変化に応じて、論点の見直しを行う
定期的に(例えば週に1回)、自分が設定している論点が適切かどうかを見直す時間を設けましょう。
これらを日々の業務の中で意識し、実践することで、徐々に論点思考が身についていきます。
🏆 まとめ:論点思考で仕事の質を上げよう!
論点思考を身につけることで、複雑な問題も整理でき、効率的に仕事を進められるようになります。結果として、残業せずに成果を出せる、そんな理想的な働き方に近づけるはずです。
重要なポイントを振り返りましょう:
論点は固定されたものではなく、目的・状況・立場によって変化する
時間の経過とともに論点も進化する
水平(部署間)と垂直(役職間)で論点は異なる
常に適切な論点を意識し、他者の立場も考慮する
今日から、ちょっとずつでいいので論点思考を意識してみてください。きっと、仕事の見方が変わり、新しい発見があるはずです!
📢 さいごに
いかがでしたか?論点思考について、理解が深まったでしょうか。
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