愛と利益と共存
世界のTOYOTAと言われるトヨタグループで、医療用防護マスクや不織布マスクの生産に取り組み始めたというニュースを見ました。 それ以前には、シャープやイリスオーヤマでも生産に取り掛かったと報道されていました。
アパホテルや東横インなど、ホテルを建物ごと貸し出す企業もあります。
また、自宅待機によって食事をちゃんと取れない子供達のために学童保育所などで無料で食事を提供するというニュースも目にしました。
きっと、他にもこれを機に方針を変えて、このような取り組みをされている企業が多々あるのだと思います。
気持ちが落ち込むようなニュースが多い中、自分達の商売道具や生産ラインや場所を提供して、社会に貢献するという取り組みを見て、とてもとても胸が熱くなりました。
この時期にボランティアが美しい活動だ、という観点ではなくて、企業やヒトが現状の立ち位置から何ができるのか。 その結果として、これらの取り組みを知り、本当に感動しました。
私自身、製造販売業の組織の中で、営業職に携わっています。 自粛した営業活動の中、自社の利益を獲得するための自社品製造プロジェクトが、日々進行しています。
会社ですから、収益を求めて当たり前です。 他社よりも自社が売れるように取り組むのが当たり前です。 その為には、売れるモノを作るのも当たり前で、売れなければ処分されたり評価されないのも、当たり前です。
あ、ナーバスになって職務を否定的に考えているのではありません。
私自身は、利益の何に関わっているのだろう。 生産されたモノを預かり販売してきた一連の流れに、感動を差し上げるような愛は組み込まれたのだろうか。。
連日のニュースの中に、突然胸が熱くなることがあり、立ち止まって考える機会が生まれました。
この感動した気持ちは、形になっていないけど私の利益です。 そして、モノであっても売れなければ利益にならないモノもある。
モノを生み出す。コトを生み出す。 とても責任のある仕事に携わっていたんですね。こんな状況でも、学ぶことは身近にたくさんありそうです。
そして、まだまだ安心した自分の暮らしを見つめ直す日々の半ばにいるようですし…私にできる社会への貢献は、世の中が落ち着くまでは、おとなしくじっとしていること。
私たちみんなに、愛と笑顔の溢れる日々がいつもありますように。