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チャオベラが僕にくれたもの

☆ぴちゃんとまえくん192話目☆

ぴ『まえくーん。どうしたんや、そんな笑って』

ま『え? いや、とある動画観ててさ。今年も8月2日が来たんやなと思ってね』

ぴ『8月2日? あぁ、それって確か』

ま『うん。チャオベラが解散しちゃった日。チャオベラが生まれた日という方が本当なんだけど、どうも俺は歴も浅いこともあってか、あまりその感覚はなくてね。チャオベラが出来て、今日で16周年を迎えたみたい』

ぴ『まえくんがはしもんさんのこと好きなの(過去記事「推しの抱き枕をかかげて、大衆の中を走り回ったことがあるやついる?」参照)は、結構何回も聞いたことあるけどさ。チャオベラさんというグループ自体についての思い出って、しっかり聞いたことなかったかも』

ま『思い出か、あんまり深くは言わなかったからね』

ぴ『聞かせてや、ちょっとでいいから』

ま『まぁ、いいよ』

ぴ『まえくんにとってさ、チャオベラさんってどんなグループだったの?』

ま『初めて地下のライブハウスでアイドルを観たのがチャオベラだったんやけどさ。16年春ツアーの追加公演みたいなんを、今は無き大須のM.I.Dで。すごかったね、圧倒された。今思い出して比較しても、やっぱり完成度っていうんかな、観てるもののクオリティが高いことはド素人の俺でも分かったよ』

ぴ『パフォーマンスがすごいってこと?』

ま『うーん、まぁ、そうなんやけど。やっぱ、フロア含めての一体感っていうんかな。そんときにめっちゃ驚いたのが、盛り上がる曲ではみんなものすげぇ声出して名前呼んだりコールしてるのにさ、大人しめの楽曲だと本当に静かに横に揺れたり頷きながら聴いてるんよ。正直言うと、少し気味悪いくらいにビビったよね。軍隊映像とか体育大学の集団行動とかと違って、みんなナチュラルに楽しんでるのにそろってんだよ。どーゆー魔法だ、なんなんだこの現象って』

ぴ『まぁ、最初は戸惑うよね。ファンと一般人の熱量の差はそりゃあるから』

ま『はしもんは度肝抜かれるくらい歌上手いし、ロビンは意味分からんくらい曲中に喋っとるし(煽りを入れてる)、ごっちゃんともろりんは区別つかんし』

ぴ『パッと見の容姿が似てたんだね。まえくんよく新しく出来たグループさんのアー写見ては「全員顔一緒で分からん」って頭悩ますぐらい鈍感だしね』

ま『もし、あそこにあっきゃんさんがいたら、それこそ俺は混乱してたな』

ぴ『じゃあ、第一印象っていうのは、あんまり微妙だった感じ?』

ま『いや、確かに一般人の俺からしたら意味分からんことが多すぎて若干パニックには陥っていたんやけど。ただ、一つ「この人(はしもん)の歌がもう一回聴きたい」って思いがその時は強かったなぁ』

ぴ『あぁ、そんだけ強烈だったんだ』

ま『で、まぁ、そっからちょこちょこと現場に行くわけよ。フェスとかで他のアイドルさんも観たりして、「あの子可愛い」「あのグループ楽しい」とか思うんやけど、やっぱり「はしもんの歌が1番好きやなぁ」って最後は思うわけ。ちゃんとあれやで、ベビレさん・しゅかしゅんさん・prediaさん・まねきさんって、当時の歌上手い人たち観ても、最後は「はしもんやなぁ」ってなってるからね』

ぴ『最初にはしもんさんの印象が入っちゃってるから、その分の優位性はあったかもだけどね』

ま『あと、チャオベラの特典会って、グッズを買ったらその金額に応じて「全員握手」とか「集合チェキ」とかの特典券をもらえたんよ』

ぴ『へぇー、個別じゃないんや』

ま『だから、行けば行くほど、はしもん以外のメンバーとも顔合わせることになるじゃん。それって今思うと、めちゃくちゃコスパ良かったんだよね。秒数こそ少ないものの、メンバーそれぞれに直接感想言えるし』

ぴ『全員握手なんてレギュレーション、今はどこも取り入れられないもんね』

ま『それが積み重なっていくと、はしもんだけじゃなくて、チャオベラ全員のことが好きになっていくじゃん。グループの全員のことをちゃんと知って好きになるって、めちゃくちゃ重要なことだと思うんよ。もちろん、「はしもんガチ恋」ではあったんだけど、だからって他のメンバーと話さなくていいとか、そんなことはありえなかったもん。むしろ、リリイベとかの個別レギュの時は、最低1回みんなと話すようにはしてたし』

ぴ『アイドルからしたら、自分のことを好きでいてくれるのは当然嬉しいけど、同じグループのメンバーにも接してくれる人って、なんか心強いもんね』

ま『あとね、チャオベラはオタクも良かった。本当にね、優しい人が多い。あと、みんな個性があって面白い。まぁ、自分の周りがそういう人が多かっただけかもしれんけど。マジで良い人ばっかやった』

ぴ『類は友を呼ぶっていうんですかね』

ま『うん、だからさ、グループが解散するってなった時は、本当に嫌だった』

ぴ『・・・』

ま『メンバーもオタクも良い人しかおらんのに、なんでみんなバラバラにならなあかんの?って、ずっと嫌やった』

ぴ『・・・』

ま『解散してほしくなかった』

ぴ『・・・』

ま『今でも、本音はそう。すぐに復活してほしい。またみんなでライブを観たい』

ぴ『でも、それは本人さんたちが決めた道だから』

ま『分かるよ。解散が悪いことだとも思ってはないし。プラスに働くこともたくさんあって、だから解散して4年経った今でも、チャオベラメンバーはみんなお仕事もらってるし、さまざまなジャンルのステージで活躍している。プライベートも含めて、みんな本当に良かったねって思ってる』

ぴ『じゃあ、それを応援してあげたら』

ま『だからこそ、俺はまだ夢みてる』

ぴ『まえくん』

ま『今日ぐらいは、また、あの光景を夢見させてほしい。こんなわがまま言うのも、許してほしい。俺、チャオベラのこと好きやから』

ぴ『うん』

ま『ぴちゃん「チャオベラの思い出聞かせて」って言ったじゃん。俺、チャオベラに関しては「思い出」って言葉をあんまり口にしないようにしててさ。なんか「思い出」って過去のことしか指さないじゃん。全部終わっちゃったみたいじゃん。俺はまだ、チャオベラは続くと思っているから、未来でまたみんなと騒ぐことしか頭にないからさ。どちらかというと「記憶」なんだよね。今なお続く、物語。ページはまだ、めくり終わってないんだよね』

ぴ『栞を挟んでる状態ってわけか』

ま『そうだね。早く続きを読みたいよ。まるで、神様から終わらない本を一冊もらったみたいだ』

ぴ『早く続きが読めるといいね』

ま『うん、早く抱き枕持って跳びたい』

ぴ『やりたい放題じゃねぇか』

ま『推しの期待に応えるのがオタクの役割なんでね』

ぴ(まぁ、観てて飽きんから、いっか)


#ぴちゃんとおはなし #3分間の暇つぶし   
#チャオベラ  

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