もしぴちゃんに妹分がいたら
☆ぴちゃんとまえくん139話目☆
ぴ『はいどーもー! ぴちゃんです!』
ま『まえくんです』
ぴ『ねぇまえくん! もしぴちゃんに妹分がいたらどうなると思う?』
ま『それはまた大変なことを思いつくね。俺のメンタル、1日も持たないやろうな』
ぴ『いつ妹ちゃんが来てもいいように、今から最上級のイメトレしてこうや!』
ま『備えあれば憂いなし』
ま『そろそろ夕飯の時間なのにぴちゃん帰ってこないなぁ。友達のとこに遊びに行くとは言ってたけど、ちょっと遅いなぁ』
ぴ『ただいまー!』
ま『おう、言ってたそばから。おかえり〜、って誰その子!?』
ぴ『ぴちゃみやで。今日ぴちゃみの家で遊んでてん!』
👶🏻『ぴちゃみやで!』
ま『いや「ぴちゃみやで!」と言われても』
👶🏻『アネゴー! これがまえくんか?』
ぴ『せやで、これがぴちゃんの召使いのまえくんやで!』
ま『誰が召つk』
ぴ(話を合わせろ!)
ま(なに今日そーゆー系?)
👶🏻『アネゴー! いい匂いする〜!』
ぴ『ぴちゃんが帰るタイミングにあわせて、晩ごはんを作らせておいたからな』
ま『ちな、今日は焼きそばですわぁ』
👶🏻『食べよー! 食べよー!』
ぴ『ちゃんと手ぇ洗ってうがいしてからやで』
ま『いつも俺が言ってることを』
ぴ『まえくん、少し黙りぃ』
ま『へい』
ぴ『ぴちゃみ! ついておいで〜!』
👶🏻『アネゴ待って〜!』
ま(う〜ん、まぁなんとかなるか)
👶🏻『ごちそうさまでした!』
ぴ『あいかわらず具が少ない!』
ま『無いよりマシやろ』
👶🏻『アネゴー! Switch無いのー?』
ぴ『ゴメンね〜。この家は貧乏だからゲーム無いんだ〜』
ま『プレステ2ならあるよ』
ぴ『まえくん、いまプレステ5まで出てるんやで』
👶🏻『すごい! 見たことない! やろーやー!』
ま『逆に食いついたでおい』
ぴ『じゃあ「ぷよぷよ」やろうか』
ま『ぷよぷよ同士でか』
ぴ『あん? 喧嘩売ってる?』
👶🏻『アネゴやっちまえ〜!』
ぴ『リアルに「ぱよえ〜ん」って弾け飛ばしてやんよ!』
ま『リアルファイト禁止! ゲームで! 決着はゲームで!』
👶🏻『アネゴ! おしっこ出そう!』
ぴ『ぴ! 緊急事態!』
ま『ぴちゃみちゃん! まだ我慢し! トイレこっちや!』
ぴ『急いで急いで!』
👶🏻『ヤバい〜! ヤバい〜!』
ま『そろそろ寝ようか』
ぴ『ぴちゃみ寝るで〜!』
👶🏻『いぇーい! アネゴと一緒や〜!』
ぴ『まえくん! ベッドメイクよろ!』
ま『ベッドメイクも何もキミらタオルで十分やろ』
ぴ『ちゃんと折りたたみベッドセッティングして!』
ま『はいはい。じゃあこれでヨシ。出来たで』
👶🏻『スゲー! ベッドが変形して出来た〜!』
ぴ『寝心地は悪いけどな』
ま『ベッド面積に対してキミら100人くらい乗りそうやな』
ぴ『100人乗っても大丈夫!』
ま『イナバ物置かよ!』
ぴ『よし消灯! ぴちゃんは良い子やからもう寝るで! ぴちゃみも寝ような!』
👶🏻『さすがアネゴ! 良い子の代表や!』
ま『普段からそうなら助かるんですけどね』
ぴ『夜更かしはお肌に悪いでな!』
ま『あ〜、だから毎日お肌のお手入れが大変なんですね』
ぴ『いい加減その口縫い合わせるぞ』
ま『すいません』
👶🏻『アネゴー! 寝る前におはなし聞かせてー!』
ぴ『ええで。じゃあ目ぇ閉じてな。「むかしむかし、ある村にサーモン太郎がいました」』
ま『蒲焼太郎の親戚かな?』
👶🏻『すぴーすぴー』
ぴ『フフッ、もう寝たで』
ま『ぴちゃみ寝つき早過ぎて草』
ぴ『ぴちゃんたちも寝ようか』
ま『そうやな、早よ起きて朝ごはんとかも作らなあかんやろうし』
ぴ『ぴちゃんオムレツ作ってあげよ』
ま『それやと、俺と一緒に早起きせなあかんな』
ぴ『久しぶりの早起き頑張らないと!』
み『まえさん、起きてください』
ま『ん〜、すまんなみがわり、隣の部屋か。ぴちゃんどうした?』
ぴ『あぁ、まえくん。ぴちゃみが』
👶🏻『うえーん。ママぁ。ママぁ』
ぴ『お母さんに会いたいみたい』
ま『これは、深夜やけどお家返した方がいいな。ぴちゃん、ぴちゃみちゃんのお家の電話番号教えて』
ぴ『うん。ぴちゃみ、ぴちゃんがおるでな』
👶🏻『いやー! ママぁ! ママぁ〜!』
ぴ『あ〜、まえくんどうしよう。泣き止まないよぉ』
ま『お母さんに「今から送り届ける」って連絡したから。ぴちゃんは、ぴちゃみちゃんの持ってきた荷物をまとめてくれるか』
ぴ『うん、わかった』
ま『よし、ぴちゃみちゃん、ママのいるお家に帰ろうな。お兄さんの背中につかまり。ぴちゃん荷物持った?』
ぴ『うん、持った』
ま『みがわり、ちょっと留守番頼む』
み『はーい。お気をつけて』
ぴ『みがちゃん起きてたんだ』
ま『どうせなんか起こるだろうと思って、起きててもらったんよ』
ぴ『ごめんねまえくん、みがちゃん』
み『問題ありません』
ま『謝ることなんかなんもないで。よし、出発しよ』
👱🏻♀️『すいません、急にお邪魔させてもらいながら、ご迷惑をおかけして。しかも、こんな深夜に送り届けてまでもらって』
ま『いえ、こちらこそ力不足で申し訳ない。それに、ずっと良い子にしてたんで。こちらとしても、ぴちゃみちゃんが来てくれて楽しかったです』
👱🏻♀️『ぴちゃんもゴメンね。また遊びに来てね』
ぴ『うん。ぴちゃみ、バイバイ』
👶🏻『バイバイ』
ま『ずっとお母さんにべったりやったな』
ぴ『うん。ぴちゃんじゃアカンかったわ』
ま『そんなもんやで。母親には誰も勝てんよ』
ぴ『ただいま』
ま『はい、無事帰宅です』
ぴ『まえくんありがとう。でも、これで早起きしなくてすむね』
ま『ぴちゃん、ちょっと残念やったんじゃない?』
ぴ『そんなことないで。ぴちゃん夜型やから、早起き苦手なんよ。やから、気にしてないで』
ま『そうか、じゃあ寝るか。急に疲れたからよく眠れそうやわ』
ぴ『うん。ねぇ、まえくん』
ま『なんじゃい』
ぴ『せっかくやし折りたたみベッドで寝ん?』
ま『しゃーないな。そこまで言うなら一緒に寝たるわ』
ぴ『別にお願いしてるわけじゃないもん。「せっかくならどうや?」って提案してるだけやし』
ま『はいはい。素晴らしい提案だと思いますよ』
ぴ『ぴ〜。なんか余裕持たれてムカつく〜』
ま『はーい、じゃあ消灯でーす』
ぴ『おやしみべいべ』
ま『ぴちゃん、明日の朝オムレツ作ってくれや』
ぴ『まえくんもぴちゃんのこと「アネゴ」って呼んでくれるならな』
ま『そうか、じゃあアネゴ、今日はよく頑張ったな、おつかれさま』
ぴ『もう。そーゆーとこ、まえくんズルいわぁ』
#3分間の暇つぶし #ぴちゃんとおはなし