森のくまさん
前回、青梅駅に到着したぴちゃんとまえくん。そのまま電車を乗り換えて、JR青梅線の終着駅である「奥多摩駅」へと降り立ったのであった。
ま『いやぁ〜。さらに山の方に来たね』
ぴ『まだ朝の9時半やで! 普段なら寝てる時間だわ!』
ま『うん、えばって言うことではないね。さて、目的地にはバスじゃないと無理そうだから、そこの観光案内所で聞いてみようか』
ぴ『ぴちゃん待ってるから、まえくんひとりで聞いてきて。どうせ説明されても分からんし』
ま『はいはい。こーゆーのは完全に俺の役目なんだよなぁ』
〜5分後〜
ま『聞いてきたで。バスめっちゃ少ないわ』
ぴ『マジで』
ま『おぅ、ほら見てや。平日は4本やで』
ぴ『10時15分まで無いん?終わったやん。あと30分ちょいここで待つしか無いんか?』
ま『まぁそーなんやけど、この辺なんかウォーキングコースみたいなんがあって、一周20分で散策出来るらしいわ。やでせっかく来たんやし歩いてみようか』
ぴ『なるほど、そしたらぴちゃん駅の待合室でYouTube観てるからまえくん1人で行ってき』
ま『なんでやねん。キミも来るの』
ぴ『えー。疲れる〜』
ま『デカい杉の木に広い神社か。やっぱだいぶ自然豊かで落ち着いた雰囲気のウォーキングコースやな』
ぴ『おっ、橋あんで橋』
ま『コースではないけど、こっから下に降りられるな。行ってみようか』
ぴ『おぉ〜。超綺麗じゃん! 透明だ!』
ま『良いせせらぎやなぁ。水も冷たいし』
ぴ『見て! あっちテントある!』
ま『あーここでバーベキューとかしたら楽しそうやな。子供も川遊び出来るし』
ぴ『まえくんアレやってや、ぴちゃんと話しながらガンガン川ん中に歩いて入るやつ』
ま『それ千鳥や。そんなストロングスタイルのロケするから、他の若手、特に関西以外の芸人がロケで困んねや』
ぴ『「津田の川流れ」してや』
ま『嫌やわ。あそこのテントのファミリーにヤバいやつやって見られるわ』
ぴ『大丈夫やで。まえくんすでに、すごいヤバいガチ恋やから』
ま『さいですか、ありがとうございますね』
ま『あーなるほどね。案内所のおばちゃん20分で周れるってマーカー引いた地図渡してくれたけど、ここロングコースもあるらしいね』
ぴ『あーなるほど、さっぱり分からん』
ま『でしょーね。Googleマップならともかく、ぴちゃんが案内板読めるとは思っとらんよ。ここは左の道やわ』
ぴ『まえくん1人やとポンコツやのに、ぴちゃんといると道間違えんよな』
ま『1人やと間違えてもリカバリーが効きやすいし、迷惑もかけんから、考えるより先に「たぶんこっちやろ」って歩いちゃってるのよねぇ』
ぴ『ねぇ、この吊り橋とか渡ってる時にさ、熊に挟み討ちされたら終わるよね』
ま『そんなチーム戦みたいな追い詰められかたされた暁には、もう死んだフリでは効かんやろうな』
ぴ『テテテ テンテンテンテンテー♪ テテテ テンテンテンテンテー♪ ある〜日♪』
ま『ある日』
ぴ『森の中♪』
ま『森の中』
ぴ『くまさんに♪』
ま『くまさんに』
ぴ『出会〜った♪』
ま『出会〜った』
ぴ『花咲っく もーりーのーみーち〜〜〜 くまさんに〜出〜会〜あった〜〜ぁあ!2番っ!』
ま『急にオタク!』
ぴ『アレ2番出だしなんだっけ?』
ま『本編じゃ無いとこに力入れるからド忘れすんねん』
ぴ『いちいちうるさい。ねぇ〜リスさん』
ま『仲間を増やすな』
ぴ『コレさっきの赤い橋やろ。もうそろそろゴールなんじゃないか?』
ま『そうやな。あーこの交差点まで来たか。お疲れ様でした。奥多摩駅に帰還です』
ぴ『ふぅ〜疲れた。よし、帰ろうぜ!』
ま『何しにここまで来てん!』
ぴ『は!?ぴちゃんリアルにどこ行くか知らされてないんですけど!!』
ま『それはゴメン!鍾乳洞に行くよ!』
ぴ『ちょっと何言ってるか分からないっす』
ま『じゃあ一緒やんけ!』
ぴ『次回はよく分からんとこに行くよ!』
#3分間の暇つぶし #ぴちゃんとおはなし #ぴちゃんとおでかけ
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