もしぴちゃんが捨て猫のように道にいたら
☆ぴちゃんとまえくん121話目☆
ぴ『はいどーもー! ぴちゃんでーす!』
ま『まえくんです』
ぴ『今日の夕立すごかったね! アスファルトばちばち音してたで!』
ま『会社に傘置いといて助かったよ。最近天気がよかったから気ぃ抜いてたわ』
ぴ『こんな急な雨の日に限って、ダンボールに入った捨て猫を見つけたりするんだよね』
ま『そんなことあるかなぁ』
ぴ『そんなことが起こっても良いように、今から練習しとくんですよ。ぴちゃんが捨てられてるから、まえくんはちゃんと対応してね』
ま『備えあれば憂いなし』
ま『わぁ〜、外歩いてたら急な雨だ。早く家に帰ろう!』
ぴ『ぴちゃ〜』
ま『あれ、捨て猫だ』
ぴ『ぴちゃ〜。ぴちゃ〜』
ま『かわいそうに、次は良い飼い主に見つかるんだよ』
ぴ『ぴちゃ〜! ぴちゃ〜!』
ま『よし、早く帰ってnote書こうっと!』
ぴ『おい! アウトじゃ!』
ま『え? あかんかった?』
ぴ『清々しいくらいによくあるパターン! な〜にが「早く帰ってnote書こうっと!」じゃ! よくこの状況をスイッチングできるな』
ま『分かった分かった。もう少し気にするから』
ぴ『せめて、連れて帰るかは迷ってもろて』
ま『わぁ〜、すごい雨だ〜!』
ぴ『ぴちゃ〜』
ま『あれ、捨て猫だ』
ぴ『ぴちゃ〜。ぴちゃ〜』
ま『あ〜、かわいそうだな〜。連れて帰ろうかなぁ〜』
ぴ『ぴちゃ〜。ぴちゃ〜』
ま『雨も強くなってきてるしなぁ〜。迷うなぁ〜』
ぴ『ぴちゃ〜〜〜〜』
ま『まぁ、でもいいや。よし、早く帰ってnote書こうっと!』
ぴ『おい! 2アウトじゃ!』
ま『何で? ちゃんと迷ってあげたで』
ぴ『このnote書き男が! そんなことより目の前の猫を保護してあげて!』
ま『わぁ、雨に濡れてかわいそう! この傘キミにあげるよ!』
ぴ『ぴちゃ〜』
ま『よし、早く帰ってnote書こうっと!』
ぴ『おい! 3アウト! スマホぶち壊すぞ!』
ま『なんでぇ〜? 傘まであげたのに』
ぴ『もっと、誰か猫ちゃんが飼えそうな人に連絡して!』
ま『もしもし、みがわり? 捨て猫連れて帰っていい?』
み『ダメに決まってるでしょ』
ま『そうだよね。了解。よし、はy』
ぴ『早く帰ってnoteを書くな! お前、みがわりに電話したところでダメに決まってんだろ』
ま『他に連絡できる人がいない』
ぴ『それは猫よりもかわいそう!』
ま『ちょっとぴちゃん手本見せてよ』
ぴ『いいで。ちゃんと見ときや』
ま『にゃ〜。にゃ〜』
ぴ『ちょっとこの猫かわいくないわ』
ま『おい! そこは目をつぶれ!』
ぴ『あぁ〜! こんな雨の中捨て猫ちゃんがぁ! かわいそう! なんとかしなきゃ〜!』
ま『にゃ〜。にゃ〜』
ぴ『もしもし? 可愛い捨て猫がいるんだけど飼うことできないかな? あぁ、そっか。もしもし、可愛い捨て猫がいるんだけど? あぁ、そうだよね』
ま『にゃ〜』
ぴ『大丈夫! ぴちゃんがなんとかしてあげるでな! 大丈夫やからな!』
ま『にゃ〜!』
ぴ『もしもし! 保健所ですか?』
ま『アウト!! いや、アウトとも言いにくいんやけど!! なんか展開的に今回はアウト〜!!』
ぴ『ぴちゃんは最善を果たした。スマン』
ま『重い重い! 展開が寝起きの味噌ラーメンくらい重い!』
ぴ『ふぅ、いっちょあがりっと』
ま『謝罪後は別人!』
ぴ『よし、早く帰って』
ま『note書こうっと! ですよね! あぁごめんやで、これ実際言われると辛いな!』
ぴ『まえくんは今後、捨て猫を見つけた瞬間にnoteのことは頭から忘れるんやで』
ま『そもそも、そんな状況に出くわせたなら、その一部始終をネタに出来るんやけどな〜』
#3分間の暇つぶし #ぴちゃんとおはなし
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