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もしぴちゃんが第100代内閣総理大臣になったら

☆ぴちゃんとまえくん149話目☆

ぴ『はいどーもー! ぴちゃんです!』

ま『まえくんです』

ぴ『ねぇねぇ! 総理大臣が変わっちゃうよ!』

ま『次が第100代内閣総理大臣だね。いいなぁ、そんな肩書き欲しいなぁ』

ぴ『もし、政治家のみなさんが「ぴちゃんが総理大臣じゃなきゃ日本終わっちゃうよ〜」って頼みに来た時のために、シミュレーションしとこうや』

ま『備えあれば憂いなし』



ま『先生! ぴちゃん先生!』

ぴ『どうした、第一秘書のまえくん』

ま『有名政治家のみなさんが、ぜひとも次の総理大臣はぴちゃんじゃなきゃダメだと』

ぴ『ふん、やれやれ。まったくもって判断が遅い連中だ。ようやく声がかかったか』

ま『では、承諾されるのですか』

ぴ『あぁ、派閥を超えて私が立候補してあげようじゃないか』

ま『さしずめ「ぴちゃん派」といったところでしょうか』

ぴ『「たけのこの里派」から出ようと思う』

ま『いや「きのこたけのこ戦争」してるんとちゃうねん』

ぴ『「グッパー派」から出た方がいいのか?』

ま『いや「グッパー」か「グッチー」かでチーム分けしてんともちゃうで。もっと、ちゃんとした規模やねん』

ぴ『「コカコーラ派」か「ペプシ派」か』

ま『ぴちゃん先生。派閥はもういいので、推薦人20人の確保を』

ぴ『え? みんなぴちゃんに頼りにきたんじゃないの?』

ま『みなさん、個別にはお話しいただいてるのですが、やはり所属派閥の方に推薦するかと思われますので』

ぴ『じゃあ〜、佐賀でバイトに代筆してもらうか』

ま『いや、そんな抗議署名のように簡単なもんとちゃうから』

ぴ『自由じゃないねぇ』

ま『お電話いただいた先生の中には「ぴちゃんが次期総理にならないと、日本が終わってしまう」とまでおっしゃる方もいます』

ぴ『しょうがないなぁ〜。とりあえず、「コレすんで〜」みたいなこと言えばいいんやろ?』

ま『そうですね、なんらかの表明はしていただかないと、支持を得られないので』

ぴ『じゃあ、まずは「消費税の撤廃」「年金受給額の増額」「社会保険料の減額」「毎月全世帯に生活給付金」「医療機関における保険料負担割合の低減」』

ま『お〜! ものすごい!』

ぴ『それらを書いたプラカードの販売』

ま『いや、デモ起こさせる気満々じゃねぇか!』

ぴ『「車の税金」「相続で発生する税金」「投資にかかる税金」「住宅購入にかかる税金」など各種減税』

ま『お〜。減税も強く謳うんですね!』

ぴ『それらを短冊にしっかり書く!』

ま『いや、誰に何願っとんねん。一年に一回のワンチャンでなんとかしようとすな』

ぴ『年号も変える』
ま『それは関係ないねん』

ぴ『髪型も変える』
ま『それは勝手にしてくれ』

ぴ『ミカエル』
ま『大天使のことかな』

ぴ『ガブリエル』
ま『大天使のことかな』

ぴ『ラファエル』
ま『元自衛官のことかな』

ぴ『党名も変えよう』

ま『それはさすがにやりすぎでは』

ぴ『「ぴちゃんと愉快な仲間たち」』
ま『まだ「NHKうんちゃら」の方がマシに聞こえる不思議』

ぴ『「ぴちゃんとポップな妖精たち」』
ま『まだ「なんちゃら新撰組」とかの方がウケる』

ぴ『頭硬いなぁ〜』

ま『いや、極めて冷静な判断やけど』

ぴ『総理大臣になる器のぴちゃんと、まえくんのような一般人とでは、頭の中が違うのですよ』

ま『上級国民やべ〜』

ぴ『ほら、もっと敬って!』

ま『先生! メールが届きました』

ぴ『チェーンメール?』

ま『それを報告するような秘書なら、クビにしてください』

ぴ『誰からのメールなん?』

ま『えっと「ぴちゃんの総理大臣は、現実的に難しいのでやめといた方がいいよ」と党本部からですね』

ぴ『淡い夢だったか』

ま『総理大臣が無理なら、駅長くらい目指しますか』

ぴ『ぴちゃんは地元の人気猫とちゃうで!』


#3分間の暇つぶし  #ぴちゃんとおはなし  

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