まえくんが文章で気をつけていること① 「漢字とひらがなの使い分け」

☆ぴちゃんとまえくん137話目☆

ぴ『ヒマっくす〜♪ ヒマっくす〜♪ まえくんがお出かけしないから〜ヒマっくす〜♪』

ま『時間があるなら俺の短編読んでくれや』

ぴ『まえくん。ぴちゃんが普通の文章読める性格だったら、わざわざまえくんの短編じゃなくて人気作家さんの小説を読むよ』

ま『あ〜間違いない。本は読むべきだよ、最近プロの小説読んでないなぁ。でもね、俺の短編を読むメリットもあると思うで』

ぴ『そんなんある？』

ま『誤字脱字の推敲トレーニング』

ぴ『それはまえくんが投稿前にちゃんとしてくれ』

ま『結構、投稿した後に気づいて直すことあるんよなぁ。ちゃんと投稿前に確認してるはずなのに』

ぴ『よくやるミスとかあるの？』

ま『「言った」と「行った」の変換間違いは大量にやらかしてるよ。あとは「見る」と「観る」とか。「会う」と「合う」とかの間違いも多いね』

ぴ『全部ひらがなにしたらいいのに』

ま『それやと読みにくいでしょ。あぁ、ひらがなといえば、俺も漢字とひらがなの表記もある程度はそろえてはいるんやけど、たまにやらかすんよなぁ』

ぴ『漢字とひらがなの表記ってどーゆーこと？ 例えば何？』

ま『例えば、俺の場合「たくさん」は「沢山」って書かないし、「事」も基本「こと」って書くね。「中々・大分・流石」とかも「なかなか・だいぶ・さすが」って書くかなぁ』

ぴ『ひらがなにするのが正解なん？』

ま『もちろん、使い分ける時もあるよ。「物・モノ・もの」とか「1つ・一つ・ひとつ」「時・とき」「今・いま」とかのあたりは前後によりけりかなぁ』

ぴ『なるほど。文章上の気分次第と』

ま『逆に、本来は一般的にひらがな表記の方が良いけど、あえて漢字で表記させているのもあるよ。「色々(いろいろ)」「嬉しい(うれしい)」「全て(すべて)」「方(ほう)」「他(ほか)」「全く(まったく)」「滅多に(めったに)」とかだね。これはもう、完全なる俺の文章上での好みって理由でしかないけどね』

ぴ『公的文書ではないから、ある程度は個人の自由なんだね』

ま『特に「良い・いい」「無い・ない」「分かる・わかる」「出来る・できる」に関しては、その漢字にした方が意味が強く伝わるなぁって思ったらそうしてるね』

ぴ『あ〜、なんとなく分かるわぁ。まえくんって感じ』

ま『あとは、いま出た「なんとなく」「あと」「まじめ・マジメ」なんかは、漢字表記でも差し支えないけどひらがなの方が読みやすいってやつかな。「何となく」「後」「真面目」よりは表現も柔らかくなるし』

ぴ『ぴ〜。だんだんと細かい話になってきたなぁ』

ま『絶対漢字で書かないってのもあるね。「或いは(あるいは)」「何れ(いずれ)」「何時(いつ)」「且つ(かつ)」「此処(ここ)」「折角(せっかく)」「何処(どこ)」「尚更(なおさら)」「迄(まで)」「若しくは(もしくは)」だね。これは、ひらがなの方がかわいいと感じてるからだね』

ぴ『急に理由が安っぽくなったな』

ま『ひとつだけ、「何時(いつ)」を使うのは絶対ないね。普通に「何時(なんじ)」って読む方が自然じゃんね』

ぴ『あ〜、確かに他のやつはそれとしか読めないけど、「何時」だけは読み方が別にあるのか』

ま『他にもおそらく自分ルールはあるけど、パッと出てくるあたりはこの辺かなぁ。あ、あとアナログとデジタルでの自分ルールもあるわ』

ぴ『アナログとデジタル？』

ま『あーいや、別に自分ルールのことやから難しい話じゃないで。手紙とかの「手書き」の場合、俺はひらがなより漢字の方が綺麗に書けるからさ、少しでも読みやすいように漢字表記を採用してるときがあるよってだけ』

ぴ『結局のところは、自分の好きなように使い分ければいいのか』

ま『きちんとした文章を書くという機会が減ってきたからね。略語や絵文字にスタンプ機能と、一瞬でどういう感情かが分かるような時代だし。だからこそ、文章の表記がキチンとしてる人ってのは、それだけたくさんの本や新聞を読んできた人って証拠になるんだよね』

ぴ『語彙力を増やすよりも、漢字とひらがなの表記をスマートにするだけなら、勉強嫌いのぴちゃんにも出来そうやな』

ま『これだけで文章が格段と読みやすくなると思うし、見た目も綺麗になるからね。特に、漢字の鋭いキレとひらがなのやさしい丸みの共存は日本語特有だと俺は思ってるから。ぜひ意識してほしいところではあるかな』

ぴ『よーし、ぴちゃんがお手紙書くときに気を付けてみよ〜』

ま『ぴちゃん手紙なんて誰に書くん？』

ぴ『いや、ポストにな「この手紙を受け取った人は、7人に同じ文章の手紙を送らないと不幸になります」って書いたのが入っててん。そのために、今得た知識を使って書かせてもらうわ』

ま『ぴちゃん、その手紙アレンジ加えたらあかんよ。それどころか、何も気にせず捨ててええやつや』

ぴ『マジかよ、すでに一通まえくん宛に送ったで』

ま『わぁ〜、届くの楽しみ〜』

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