フットボールカンファレンス愛知
公益財団法人愛知県サッカー協会(AIFA)は、理念・ビジョンに基づき、組織として様々な活動をしています。
今回の記事は、AIFAの組織の一つである技術委員会が、2024(令和6)年3月16日(土)に開催した、「第14回フットボールカンファレンス愛知」の様子をお伝えします。
フットボールカンファレンスとは?
フットボールカンファレンスは、サッカーやフットサルに関わる多くの方に対し、JFAやAIFAの取り組みや課題の中から特定のテーマについて情報や知識を共有し、参加者はスキルアップや新たな気づきを得る場として講義形式で実施しています。
今回は会場参加とリモート参加と選択が可能なハイブリッド方式で開催しました。
会場は愛知学泉大学様にご協力をいただき、会場には83名、リモートでは51名の方にご参加いただきました。
開会挨拶
協会全体として取り組んでいる「リスペクトの推進」「登録推進」や、会場を提供していただいた愛知学泉大学様への感謝の意など、AIFA専務理事の徳田 康 から開会の挨拶をしました。
講義①AICHI's WAY~愛知の育成の方針~
JFAコーチ東海担当チーフ・愛知県FAコーチの鈴木理記より、得点力向上の取り組みとしてのストライカープロジェクト、フットサル日本代表の木暮監督や内山GKコーチとのU13の指導についての説明がありました。
その後、目指す選手像について、各世代で必要な技術・プレーについて動画などを用いながら、事細かな分析をもとに説明が行われました。
指導者像についても、それぞれのカテゴリー内で楽しさを伝えるか、愛知出身の代表選手・Jリーガーからのコメントで楽しさが重要なのかを伝えています。
(参考)
FAコーチとは、技術責任者として配置して、契約期間中は対象事業の履行に専念するものとしています。
【役割】
1、選手の強化・育成(2・3・4種、女子、GK)
2、トレセンコーチ、チューターへの指導
3、JFA技術関連業務(NTC、地域業務、JFAとの連携・サポート)
4、B/C/D級コーチライセンス講習、リフレッシュ研修の講師
5、普及事業(キッズ)の向上
6、女子事業の向上
7、登録チーム/指導者 巡回、相談
8、差別、暴言、暴力根絶の取り組み
9、技術委員会、ユースダイレクターへの提案、サポート
10、学校部活動支援(合同チーム指導、教員向け研修等)
講義②鹿児島国体報告(男子・女子)
2023(令和5)年10月12日(木)から16日(月)の期間、鹿児島県で行われた特別国民体育大会(国体)の少年男子・少年女子の監督から報告されました。
少年男子の三井 陽介監督から、どのようなビジョン・ミッション・コンセプトを持って大会に臨んだか、どういったスケジュールで選手を招集して練習・試合を行っていったか、試合の映像から分析して何が課題で今後どうしていくかなどの報告がありました。
少年女子の永井響介監督から、攻撃も守備も繋がりをコンセプトとして、31名招集して15名に絞るまでの選手の選考過程、試合に向けた準備(練習、前日の様子など)、成果や課題などについての報告がありました。
少年男子は2回戦で、少年女子は1回戦で惜しくも広島県選抜に負けましたが、お二人の監督からの成果・課題が共有されることで、今後の国体チームの更なる底上げに繋がるかと考えます。
講義③女子サッカーの未来に向けて~女子W杯2023報告を中心に~
今回のサムネイル(写真)は、サッカー日本女子代表の宮本ともみコーチです。2024(令和6)年2月28日に行われた北朝鮮戦で、なでしこJAPANが見事に勝利して、パリ五輪の出場権を獲得しました。
専務理事の徳田より、パリ五輪出場を祝して、宮本ともみコーチに花束贈呈を行いました。
講義を始める前に宮本コーチから、お兄様の影響でサッカーを始めた、お父様がサッカーのコーチで当時あった女子の全国大会の第1回目に出場したなど、ご自身の経歴などの話をされました。
「伊賀FCくノ一」などこの地域のチームに長くいらっしゃったことや、「ママさん代表選手」としてもご活躍されていたので、サッカーをされている方ならご存知の方も多いかと思います。
講義は【女子サッカーの未来に向けて】というテーマで行われましたが、構成は2つに分けて行われました。
1つ目は『日本の女子サッカーについて』です。
クイズ形式で、
・サッカー日本女子代表の愛称は?
・なでしこジャパンの愛称がついたのはいつ?
・日本女子代表の現在(3月16日時点)のランキングは?
・日本女子サッカープロリーグの名前は?
など、複数選択の元、宮本コーチから参加者の何人かに聞いたり、他の参加者は正解だと思うところで手を挙げ、回答が分かれたところでは盛り上がりを見せていました。
正解でない選択肢にも意図があり、女子サッカーについてより詳しくなれました。
2つ目は『FIFA女子ワールドカップ2023について』です。
初めての南半球、初めての共催(オーストラリア・ニュージーランド)、アフリカ勢の台頭、強豪国の予選リーグ敗退など、様々なことが起きた昨年の女子サッカーワールドカップ。日本女子代表はグループステージを1位通過しましたが、惜しくもベスト8で敗退。
世界一奪還に向けて、ワールドカップのゴールから分析を行い、特に今回はクロスボールについて詳しく話をしていただきました。
日本女子代表のゴールが15点で、そのうちクロスボールからのゴールが5点。どのゾーンから得点に結びついたか、他国ではこのゾーンからのクロスボールが多い、クロスボールを入れた時にどういった位置に入るか、クロスボールが入ったときにどう守るのか、映像やデータを使いながら、この場だけの特別な話をしていただきました。
終わりに
講義が終わり、技術委員会の内山雄一郎 委員長より、宮本コーチへの感謝の意を伝え、本日の講義が愛知県のサッカー発展にとても有意義であった旨の発言がありました。
47FAシニアチューターの北原忠尚から諸連絡が行われ、13時から始まったカンファレンスも16時に終了しました。
カンファレンスが、いつ、どこで、対象者はどういった指導者かは、AIFAのホームページで案内していますので、日ごろからご確認いただけると幸いです。
今回の記事でカンファレンスがどのようなものか、少しでも分かっていただけたらと思い記事を書いてみました。
今後もAIFAの様々な取り組みを発信していきますので、AIFA公式noteのフォローをお願いします。