プラハからチェスキークルムロフへのバス旅【2023年5月チェコ旅行】
2023年5月、アメリカ人の夫とふたりでチェコ、スロバキア、ハンガリーを旅行してきました。
【2023年5月中欧旅行・これまでの記事】
・中欧を旅先に選んだ理由
・生まれてはじめて国際線ビジネスクラスに乗ってみた
・長期個人旅行にはBooking.comがめちゃくちゃ使える件
・アメリカ人の夫との旅行で困ること
・プラハで一番美しい建物でミュシャの世界を満喫
・普段着OK!プラハで念願のクラシックコンサートに行ってきた
・チェコ・プラハ5日間滞在の宿泊先で一つだけ嫌だったこと
・NHKの旅番組で見たプラハ駅のカフェで語学について考えた
・プラハでの自炊事情と一番美味しかったチェコワイン
・プラハには日本人団体観光客がどこにもいなかった
・初めてシナゴーグに入ってみたらすごかった
・プラハ駅で車掌さんに怒られた話
・チェコで電車旅・プラハ郊外の陶器市に行ってみた
・日本では絶対タブーな「アレ」が中欧チェコでは盛り上がってたという話
プラハからチェスキークルムロフへ
プラハからチェスキークルムロフまでは、長距離バスが出ています。バス停のあるAndel駅まで地下鉄で移動。
Andel駅のエスカレーターがめっちゃ長くてめっちゃ速くて怖かった(汗)
バスの車内。前方のスクリーンで映画が見られたり、ゲームできたりします。Wifiもあります。
約3時間のバス旅で、途中休憩はないけどトイレは車内にあります。チケット代は、一人200コルナ(約1,200円)。
チェコに来て、正直ワインの値段以外はそんなに「安っ!」っていうのはなかったんですが、3時間のバス旅が1,200円は超安いですよね。しかも映画見たりゲームまでできて。
今の日本は物価水準がどんどん他国に抜かされていますが、高速道路と電車(新幹線)やバス代は日本がかなり高いですね。
実は、今までヨーロッパではレンタカーの旅が多くて、海外で長距離バスに乗ったのは今回がはじめてかもしれません。
たとえば去年は、イギリスでレンタカーで北から南まで走りました。去年はまだコロナ禍だったのもあって、なるべく公共交通機関を使わない方がいいかなと思ったのもあります。スコットランドの景色は最高でした。
参考:イギリスのレンタカー旅について
ちょっと遠回りでも景色のいいルートを選んだり、好きなところで写真を撮るために止まったり、途中でどこかに立ち寄ったりできるから、レンタカーが好きです。
でも、海外で運転するのは交通ルールの違いや言葉の壁でそれなりに気も遣うし、何より最近はガソリンも高い。
そして、夫の「なんとなく東欧は運転が荒そう」という勝手なイメージにより(苦笑)、今回はレンタカーは断念しました。
ヨーロッパの人にとってはなんてことない景色かもしれないけど、この一面の菜の花を見るために春にヨーロッパに来る価値があると思います。
レンタカーの旅なら、車を止めて写真撮りたかったな〜。
チェスキークルムロフに到着
で、約3時間後、チェスキークルムロフに到着しました。
バス停からホテルまで、徒歩10分くらい。でも、石畳です。
このこじんまりした小さな街で、スーツケースをガラガラ引いて歩くと、ほんとにうるさい。
この街の静寂を壊してはいけないような気がして、結局スーツケースは根性で浮かせて歩きました。(重かった・・・)
ホテルに到着
ホテルと言っても、今回もアパートメントタイプ。
参考:プラハで泊まったアパートメントホテル
このアパートメントもBooking.comで予約しました。一泊17,000円くらい。
チェスキークルムロフの旧市街なので古い建物ですが、お風呂も広くて使いやすくて良かったです。
こういう小さなアパートメントの場合、ホテルと違って受付はありません。事前にセルフチェックインのやり方が英語のメッセージで送られてきて、それに沿って自分で鍵をボックスから受け取ります。
やりとりは、Booking.comのアプリでできます。
スタッフが常駐していないアパートメントでのトラブル
スタッフが常駐していないので、勝手に鍵を開けて入って、勝手に出られて気楽ではあるんですが、何かトラブルや部屋に足りないものがあったりした時に困ります。
今回私たちのお部屋では、冷蔵庫が壊れていました。普通に中の電気はついてるんだけど、全然中のものが冷えていないことに、夜8時頃に気づきました。(;・∀・)
で、スタッフさんにチャットを送って何度かやりとりした結果、「今から同僚に向かわせます。30分後くらいに到着します」とのこと。
「ああ、結構遠くに住んでる方なんだな・・・もう夜なのにわざわざ申し訳ないな」と思って待っていると、不機嫌そうな中年の女性が現れました。
パーカーとジャージのズボンを着て、「今から寝るところだったのに」とでも言いたげな様子でムスッとして、一言チェコ語で挨拶をして部屋に入ってきました。英語は全く話せませんでした。
冷蔵庫を調べながら、おそらく私がやりとりした男性スタッフとなにやらチェコ語で電話しています。
結局、直らないということで、別の部屋から小型冷蔵庫を抱えて持ってきて、部屋に設置してくれました。
そして彼女は、ニコリともせずに私たちに一言。
「ドブリ?」
え、ドブリ・・・? ( `·ω·)
必死で記憶を探ったところ、「こんにちは」はチェコ語で「ドブリデン」だとDuolingoで勉強したのを思い出しました。
その時、「デン」は英語の「デイ(day)」に似てるから、多分その意味なんだろうとは何となく思っていました。
ヨーロッパ言語で「こんにちは」のあいさつは、だいたい「良き日(でありますように)」です。
・Bonjour(フランス語)=bon(良い)+ jour(日)
・Buongiorno(イタリア語)=buon(良い)+ giorno(日)
・Guten Tag(ドイツ語)=guten(良い)+ Tag(日)
英語でも、Good dayっていう挨拶はオーストラリアで使います。
・・・ってことは、
ドブリ(良い)+デン(日)??
私は、彼女は「これでええか?(Good?)」と聞いているんだと理解し、「ドブリ!」と答えました。
そう答えると満足そうに帰っていったので、それで通じたんでしょう。
英語が通じなければもちろん身振り手振りも駆使しますが、知らない単語の意味を推測する「言語直感」ってすごく大事だなと改めて思いました。
私は、「言語直感」は15ヶ国語を話せる国際言語学者の溝江達英先生から教わりました。先生については、この記事に書いてます。↓
とは言え、今回は何とかなったものの、やっぱり現地の言葉をちょっとでも話せたら良かったな・・・と悔しい思いをしました。
Google翻訳を使ってでも会話はできたと思いますが、やっぱり機械を使って話すのと直接話すのでは、違いますからね。
というわけで、旅の記録はまだまだ続ける予定ですが、今日は以上です!
続き↓
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