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【新規事業部#2】アイセック・ジャパンが今新しい事業を作る理由

アイセック・ジャパンの2人のプロダクト・マネージャーへのインタビュー第2回は、2人がそれぞれの事業に携わる理由や今年1年間で成し遂げたいことについて聞きました。

前編はこちら!


「対話」をコンセプトにするglobal youth dialogueは、個人の野望でもある


ーー二人はどうして、プロダクトマネージャーをしているんでしょうか。

馬場:自分のバッググラウンドとして宮崎の限界集落みたいな地域で育ったことがあって。信号機も無くてコンビニまで50分かかるような場所で、大漁の時には漁師さんのパーティーに呼ばれたりすることもありました。
神話の里なので神楽の時にはみんなで集まることもあって、自分とか他者について深く考えることはなかったけど、リスペクトする心みたいなものは強く教えこまれた気がします。

そんな場所で中学校まで育った後、高校で初めて少し都会に出て、同級生が2人みたいな環境からいきなり1000人くらいの規模の環境に放り込まれることになりました。そこで嫌でも他者を意識しないといけない状況になるのですが、それまでの僕から考えればありえない環境なわけで。
最初は授業を受けるだけでもおなかが痛くなるような状況でした。

高校生活の中で色々事件はあったのですが、ある時Instagramで僕の偽アカウントを作ってそのアカウントで色んな人に罵詈雑言を送り付けた人がいたんです。
当時僕は生徒会長をしていたのですが、この前まで応援するよって言ってくれてた人も全く信じてくれなくなって、そこで「思ってることを言っても伝わらないんじゃないか」っていう感覚が身につきました。

ーー大事件ですね、、!

馬場:そうですね。
そんな体験をしてから、自分が黙ることで色んなことを封印してきたし、分からないと思って隠してた部分もあったのですが、ある時から「らしさ」に囚われ続けることがばかばかしくなったんですね。
これが僕なんだっていう感覚を強く感じることも増えて、わからないならわからないでいいやってなった。

そして大学に入ってアイセックに出会って、また黙ってしまうのかなと思っていたのですが、アイセックの人はすごく丁寧に自分の考えを理解しようとしてくれたんです。それはひとつ、アイセックに自分がいる理由になっています。

僕みたいにわかりあえなさに悩む人は、世の中にたくさんいると思います。でも、対話をして背景をしっかり理解することができれば、そんな状況を変えることができると思うんです。

今こうやって「対話」をコンセプトにするglobal youth dialogueに携わって情熱を注いでいることは、過去の自分を救っているような気分にもなるし、そんな風にお互いの背景を丁寧に理解できる人を増やすことが、自分の生きやすい世の中を作ることにもなるのかなと思っています。

平川:野望だね。

馬場:そうだね(笑)
そう考えると、global youth dialogueは個人の野望かもしれません。


「非日常だからこそ飛び込める」体験を、グローバルなフィールドで再現したい

平川:僕は元々建築をしたかったんです。
そういう学部を受けたこともあったんですが、高校生ながらに自分のクリエイティブさみたいなものの限界を感じてしまって、一度は諦めてしまっていました。

そう思うようになったのは、建築自体への興味ももちろんあったけど、人が生きる環境にスポットライトが当たっていることに惹かれたのが大きいんだと思います。
自分自身人を気にしすぎる質なこともあって、人同士の関わり合いとか、要は地域コミュニティみたいなものをすごくいいなと思っていて、例えば地域の温泉にある日突然行ってもおじちゃんと何気ない会話ができるとか。
そんな地域で助け合ってるのが素敵だなと思っていたからこそ、人と人の関係性を作り出すとか、関わりを作り出すことができないかなって潜在的に思っていたんだと思います。

今の時代を見て、単に地域に縛られる必要もないなと思った時に、グローバルっていうキーワードで今やっていることは、中身こそ違っても方向性はそんなに変わらない気がしています。

馬場:そういうグローバルの捉え方の背景には、そうた自身の体験があったりする?

平川:そうだね。グローバルっていうところにこだわっているのは、これまでの体験からそういう機会に触れるのが多かったというのもあるけど、Globalっていうフィールドで、自分が色んなことを振り切って頑張ろうと思えた体験があるからだと思います。

アイセックに入ったときも色んな海外メンバーとの活動をしてる今も、決して英語に自信があるわけじゃなくて、日本でそういう明らかに自信がないフィールドに放り込まれたら萎縮すると思うんですが、グローバルな場所なら「まあいっか」ってなれるんですよね(笑)

いまだに不思議だなとは思いますが、ずっといた社会から抜け出したからこそできることっていうのはあるのかなという風に思っています。

馬場:それはわかるかも。
はじめて海外に行ったときとか、日本で気にしてた人の視線とか全然気にしなくていいやっていう気持ちになれて、背負ってるものを捨てられるような感覚になったの覚えてるな。

平川:荷物とかプレッシャーとか、そういうものを外すトリガーみたいな感じかもしれないね。
まっさらになれるような。

馬場:確かに。そういう感覚を事業として伝えられたらすごくいいよね。

平川:そうそう。そういうものを場として作りたいし、それがアイセックの頑張ることなのかもしれないなと思う。


自分とチームとプロダクトを前に進めるために、できることを全てやる


ーー二人がこの1年で成し遂げたいことはなんですか?(※アイセックの各ポジションの任期は原則1年です)

平川:僕はやっぱり事業をグロース(成長)の段階まできちんと持っていきたい。

global youth dialogueみたいに端的に「こんなことをやっています」って言えるようになりたいし、実績も出したい。逆に言えば1年間で変われなかったら終わりだとも思っています。

アイセックで言えば、今はアイセック・ジャパンもそうだし、アイセック全体で見てもすごくもったいない状況にあると思っています。
こんなに支部があって歴史があって、若者を惹きつけるものがあるのに、海外インターンシップが新型コロナウイルスの影響を受けて止まったこともあって時代に太刀打ちできなくなっている。
そんな中で可能性のあるプロダクトを残すことはすごく大事だと思うし、新規事業の芽を残すことも大事だと思います。

個人的なことを言うなら、自分の弱さと向き合いつつも、チームとしてできることを学んだうえで、思いみたいな部分に向き合いながら、どうやって社会に対して実装していくのか。
そのHOWに向き合いながら、WHYにも同時に向き合っていきたいです。

馬場:やりたいことはたくさんあります。
顧客が自動的に知って申し込んでくれるような設計もそうだし、コンテンツももっと強化していかないといけないと思っています。
アプリ化の話も結構前からしてはいたのですが進められてないので、そこもしっかり進めたい。
考えるべきことが多くてしかも複雑で、疲れることもありますが、自分がきちんと整え切りたいですね。

これまで感じてきた「思っていることが伝わらない」みたいな感覚は、アイセックの中でも国内外の関わらずまだあるので、自分の感じてるものが相手に伝わるように、色んな手段で翻訳していくようなことも大切だなと思っています。
目指すもので伝わればそれが一番いいのかもしれませんが、伝わらなかったときに例えば収益に置き換えて話すとか、相手に価値を伝えるためにどうすればいいんだろうっていう部分を、これまで以上に工夫していきたいと思っています。

あとは、最強のプロダクトマネージャーになりたいですね(笑)これはずっと言ってるんですが。

プロダクトマネージャーは、仕事の幅からスーパーマンに例えられることがよくあるんですが、今はまだそんな風にあれている感覚はなくて、力が足りない絶望感とか、劣等感のようなものを感じることの方が多いです。自分の答えがそのままglobal youth dialogueの答えになるプレッシャーもあります。
とはいえ、そういう劣等感やプレッシャーを乗り越えないことにはプロダクトは前に進まないし、ちゃんと成長させることも出来ないと思っているので、自分で納得できて、周りも納得させられる形で進んでいきたいなと思います。

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