“それでも前を向く” リーダー達から学ぶ
4月に開催された、アイセック・ジャパン主催のイベント『耐えて、繋ぐ。』。
ゲストとしてお越し下さったお二人の世界観やメッセージをお届けします。
アイセック・ジャパンのメンバーも、これから私たちのことを知って下さる方々も、
「若者にリーダーシップを育む経験を提供する」ことを掲げるアイセックが
・今の社会をどのように捉えているのか
・実際にどんなリーダーシップが必要だと感じているのか
これらについて、本記事を通して感じていただければ嬉しいです!
イベント概要
このイベントのテーマは「ネガティブケイパビリティ:答えのない不確実なものに耐え、受け入れる力」です。
掴みどころがなく変化の速い世界で、リーダーシップを発揮して自分を表現していくために必要なことは何か、お二人のエピソードや世界観をもとに参加者も一体となって思考しました。
ゲストプロフィール
上川路文哉さん
一般社団法人 Social innovation works 代表
起業家支援などを通して、途上地域に住む人々の自立支援を行われてきました。現在は総合商社にて、中東とアフリカでの新規事業開発を担当されています。
川上晃史さん
Social innovation fiji 代表
「主観的幸福度1位」のフィジーと日本の懸け橋となることで相互に気づき、学びあい、成長しあえるという強い信念の下、プラットフォームの設立に尽力されています。
お二人が捉えるこれからの世界について
川上さん:
確かに「将来」を想像してみると、不透明なことが多いように思えてしまいますが、
でも、一歩引いて考えてみると、実は半分くらいのことって確実になっているんですよね。
だから、分かり切っている選択肢に対して、
どれだけ徹底的に準備をすることができるのかが重要になってくると思います。
例えば、国際的なことに興味がありなんとなく留学に行きたいと考えている学生にとって、コロナ禍というのはいつ渡航が再開されるのか分からないという状況で、とても不安定に感じられると思います。
でも、実際の選択肢は留学に「いけるか・いけないかの2つ」しかないんですよね。だったら、その2つの場合に備えてしっかり準備をしていれば良いだけのことだと思います。
どういう状況でも、分からないことを嘆く前に、明確になってる事実を見極めてそこに対する準備を怠らなければ、意外と大丈夫な気がしますよ。
上川路さん:
「主語が多くなる」ことが一番難しいところになってくるかなと思います。
色々な立場の人がいるから、「何が正しいのか」も人によって大きく異なるんですね。
だからこそ、「自分は何をしたいのか」をもっていることはとても大切な要素になってくると思います。
自分はどんな未来を実現したいですか?という問いに対する自分なりの答えをしっかり実現させていく力も求められると思います。
これからの若者に求められる力とは
川上さん|妄想する力
何かを思考するときに、「未来向き・外向き・具体的」であることを意識すると良いと思います。
特に、日本の大学受験を経験していると、想像する時に「達成可能か」というところから考えるクセがついてしまう。それだと、自分自身の思考に制限をかけてしまったり、人に頼らずに全て自分で解決しようとしたりしてしまいます。一旦、その考え方から離れて、やってみたいことを自由に想像してみる、自分一人で完璧にできることが是だと思わない、そして具体的にどんな一歩を踏み出せば良いのかまで考えることを心がけてみて欲しいです。
だからこそ常に受け身で、機会があればどんどん手を挙げて挑戦していけば良いし、
やってみて「あ、意外とできるんだ」という感覚を味わって欲しいです。
上川路さん|妄想を実現させる力
「やりたいことを本当に実現させる実力を身につける」意識が今の学生には少し足りていないかなと思います。
何にでもなれるから、色々な事を見聞きして、実務的な部分も身に付けていって欲しいですね。貪欲に成長を志してもらいたいです。
そういう風に生きていたら、どんどんできる事も増えて、自分のネットワークも広がるし、仕事をしていて楽しいと思いますよ。
お二人から参加者へのメッセージ
川上さん:
やりたいことを、3分間で出せるだけ書き出してみてください!
その中で一番できそうなことを実現するために必要な第一歩は何か考えて、今日中に実行してみてください。
意外とすぐに終わるようなことってたくさんあります。
怖いなと思ったら「大丈夫、できる」と思うくらい小さい行動をしてみるといいです。
やったことよりもやらなかったことの方が記憶に残りますし、一歩を踏み出すだけで必ず景色が変わります。
その積み重ねでいろんなことができるようになると思いますよ。
上川路さん:
囚われすぎるのは良くないですが、「言葉は嘘をつくけど、行動は嘘をつかない」という言葉は大切にしています。
首尾一貫していなくても、適当でも意外となんとかなります。
ただ、個人として突き抜けることのできる何かをもっているのはとても重要だと思います。
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