大学生でも、相互理解し合える世界のために。アイセックが運営する、国際交流イベントの裏側
こんにちは!アイセック・ジャパンです。
アイセックは、世界100以上の国と地域に支部を持ち、約30,000人の学生が所属する非営利組織です。
海外インターンシップやオンラインの国際交流イベントなどの運営と参加を通じて、平和で人々の可能性が最大限発揮された社会の実現を目指しています。
今回は、アイセックが運営するオンラインの国際交流イベント「global youth dialogue1)」の運営担当に、「バリュープロポジション2)」策定についてインタビューを行いました。
1)global youth dialogueとは、海外の学生との様々な会話を通じて、世界をより広く、自分をより深く知ることのできるオンラインイベントです。ペアを組み、日替わりで設定される会話のトピックに基づいて自分や世界のことを話すことができます。
2)バリュープロポジションとは、「その商品が顧客にもたらす明確で唯一無二の利益・価値」のことです。「他社商品では得られない、商品独自の強み」とも言えます。
インタビュイー紹介
今回は、こちらのお二人にインタビューしました!
海外の学生のリアルな声を聞ける環境を作りたい
ーglobal youth dialogueが始まって3年が経ちました。なぜこのタイミングでバリュープロポジションを再策定したのですか?従来のものからどんな進化を遂げたのかが気になります!
小嶋朗正(以下、小嶋):global youth dialogueは、コロナ禍で海外に行くことができなくなっても異文化理解を促進したい!ということで始まったんです。従来のバリュープロポジションは、「気づきを得るために最適化された環境」を提供することとしていました。
オンラインで世界の若者と話すことで、日本にいても気づきを得ることができる。そんな環境をより多くの若者に提供することを目指して活動してきました。
しかし、global youth dialogueの開発から3年が経過し、Withコロナ時代への移行や対面機会の増加など、社会も変化したことで、global youth dialogueが去年ほどのインパクトを社会に残せているのかに疑問がありました。
そこで今回、一旦立ち止まってglobal youth dialogueの強みや提供できる価値とは何かを考え直したんです。
そしてバリュープロポジションを、「自分とは異なる環境で生まれ育った人から見た現地のリアルな情報」を共有し合うことに再策定しました。
1.5時情報、すなわち、現地の一次情報や、海外の学生の主観的な見方や考えを知れることがglobal youth dialogueの持つ最も大きな価値ではないかと考えたのです。
例えば、海外のある場所で問題が起きた時、学生はその問題や報道についてどう捉えているのか、どう問題視しているのかを実際に現地の人の言葉で知れるというのは、リアルタイムで話すからこそ得られる体験・情報ですよね。
SNSやネット検索で得る情報とは違う、リアルな声を知ることができるのはglobal youth dialogueの大きな提供価値だと、今回を機に気付くことができました。
村上真緒(以下、村上):私たちUXエリアはバリュープロポジションに基づいて顧客体験を作っていきます。再策定前のバリュープロポジション(「気づきを得るために最適化された環境」)において、そもそも「気づき」というものが抽象的であるがゆえに、顧客体験も「なんとなく楽しいもの」というように、曖昧になっていたことに気が付きました。
そんななかで、今回バリュープロポジションが再定義され、「気づきとは、現地の情報と現地の人の見方である」という本質的な軸を捉えて顧客体験やプロダクトの形態を練ることができるようになりました。
思い切って、自分たちの固有の価値を見つけに行く。
バリュープロポジション策定は、始まりにすぎない。
ーバリュープロポジションの策定、なんだか難しそうですね・・・!
苦労したことはありますか?
小嶋:苦労した点は、策定の期間が一か月という短さだったことです。
限られた時間の中でも、できるだけ議論の時間をとり、目線合わせをして形にしていくことで予定通りに進められましたし、みんなが納得するものができたと思います。
村上:バリュープロポジション策定のためには、自分たちの強みを確立するために、明確に競合を捉えたり、自社のことを詳しく調べる必要がありますが、global youth dialogueには競合や全く同じサービスを提供しているところがあまりありませんでした。
そんな中で、自分達で市場や競合を手探りであっても思い切って定義しなければならない難しさがありました。
今まで自分たちが提供してきたものを見つめ直すことでバリュープロポジションを再策定しましたが、今後もglobal youth dialogueに参加してくださった方々の声を聞いて、考え続ける必要があると思っています。
異なるバックグラウンドを持つ人々が、
想像力や対話によってより良い世界をつくっていく。
ーあらためて、global youth dialogueにはどんな魅力があると思いますか?
村上:自分の知らなかった価値観を知れることだと思います。SNSやネットでの検索では得られない現地の情報・想いを知れることは貴重な体験ではないでしょうか。
また、海外の学生との相違点だけでなく、共通点も知ることができるという特徴もあると考えています。
文化が全然違うということもあれば、違うと思っていたのに一緒だった、ということもあると思います。
異なる土地に住む人たちだけど、どこかで繋がることができる。
そして、繋がっているからこそ、対立するのではなく認め合える。
global youth dialogueを運営することで、少しでもそんな世界に近づいたらいいなと思います。
小嶋:まっすぐな好奇心で国際交流を楽しんでいる人が多いこともglobal youth dialogueの魅力の1つです。
たくさんの学生にヒアリングさせてもらったなかで、global youth dialogueに参加する動機が単なるスキルアップだけではなく、純粋な国際交流への期待である場合が多いと感じました。
国際交流をして感じる驚きや感情の揺さぶりをまっすぐに楽しめる空間をつくっていきたいです。
より良いglobal youth dialogueを作るために。私たちの進化は終わらない。
―global youth dialogueの今後の展望を教えてください!
村上:私はglobal youth dialogueを、学生に寄り添ったプロダクトにしていきたいです。そのためには、データ検証やアイセックの強みに向き合うことが必要になるでしょう。加えて、global youth dialogueの認知度をもっと上げ、より多くの人に届けたいです。
小嶋:global youth dialogueを「何度でも参加したい」と思ってもらえるプロダクトにしたいです。コロナ禍の影響で停滞していたアイセックの他の事業が再開し始めたことで、生み出したいユーザー体験の形なども変化すると思っています。どんな風に進化を遂げるのかは未知数ですが、もっと良いglobal youth dialogueになるのではないかなと思っています。
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―「一緒にglobal youth dialogueを運営してみたい!」と思ってくれた人へ、メッセージをお願いします!
村上:少しでも興味を持ってくれたなら、ぜひ仲間になりましょう!
また、参加者もお待ちしています!色んな人と関わって、色んな意見が欲しいと思っています。
小嶋:携わりたいと思ってくれたなら、とても嬉しいです!
アイセックの事業運営は全体的に、「答えのない問い」ばかりで難しいことが多いです。でも僕は、「学生だから仕方ない」というふうに、「学生であること」に甘えたくないんです。
多方面から学んで、分からないもの・答えのないものにも仮説を立てて進んでいく…。それがまさに事業運営ですね。
そんなことに「面白そう」と思ってくださったならば、ぜひ一緒に活動しましょう!
編集後記
global youth dialogueの素敵な世界観について知ることができました。
今後、global youth dialogueはどのように進化していくのでしょうか?
同じところも、違うところも、理解し認め合える世界をつくりたい。
そんな思いを胸に、私たちアイセックは歩み続けていきます。
この記事を読んでくださっている方々がアイセックの仲間に加わってくださることや、global youth dialogueに興味を持ってくださると幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!アイセック・ジャパンはTwitter・Instagramも運営しています。
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