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今度は、原動力を作る側へ。【アルムナイインタビュー第12弾】

今年9月に開催されたアイセック・ジャパン60周年記念式典。

このシリーズでは、式典のコンセプトである”a passionate story”にちなみ、60年分のリーダー達の熱い想いとストーリーを届けることをテーマにアイセックから社会へと羽ばたいた方々のお話をお届けします。

今回お話を伺ったのは、南山大学委員会出身の新見真由さん。アイセックで得た原体験について詳しく伺いました。

 新見真由さん

2015年、アイセック南山大学委員会入会。1年次には送り出し事業のメンバーとして活動に取り組みながら、自身も海外インターンシップ事業に参加しカンボジアへ渡航。その後引退にいたるまで、送り出し事業のチームリーダーや海外インターンシップ事業の参加者のマネージャーを務める。
現在は旅行会社HISに勤務しながら、高校生の交換留学に関わる団体にて留学生のサポートを行う。

アイセックの活動が、今のキャリアにどのようにいきていると感じていますか?

海外インターンシップ事業でカンボジアへと渡航した経験が今の私を形作っています。
カンボジアでは世界各国からきた研修生と共に現地のインターナショナルスクールで英語を教える研修に参加しました。
そこで得たのは、多様な価値観を認め合うことの必要性への気付きと、挑戦し続ける力でした。

まず、参加したインターンシップ事業にはヨーロッパやアジアを問わず、様々な国から参加者が現地に来ていました。それぞれが持つ文化のバックグラウンドが違うので、集団行動をすることがかなり大変なんです。「今夜はみんなで外食しよう」となれば、どこにいくか、何時から食べるかなど小さなことでも意見が異なります。だから、互いの意見をまとめ結論をだすのがとても難しかったですね。

ですが、そこでかなり自分の価値観は変わりました。様々な人がいて、物事の感じ方がそれぞれ違って、それを一人一人が認め合う。そのように、人と関わる時は多様な価値観を認めて理解する努力をしていくことが求められることに気付きました。これは単に海外の人と関わるだけでなく、日本人同士でも、人間関係を構築していくにあたって普遍的に必要な価値観です。このことをアイセックでの経験を通して痛感し、今でも大切にしています。

さらに、現地の学校で英語を教えるなかで得たのは、忍耐力や行動力、つまり挑戦し続ける力です。当時の私には英語を教える経験もなく、また授業するにも教科書がなかったり、さらには生徒も話を聞かず教室を出ていくような状況でした。そのため、どのように彼ら彼女らと信頼関係を築いていくべきか、どのような授業をすべきなのか、とても頭を悩ませました。

最終的には試行錯誤するなかで、アクティビティ形式で授業をすると生徒の意欲や関心も高まることに気付き、生徒たちも積極的に授業に参加してくれるようになりました。最初は授業に耳を貸さなかった子どもたちが、「いつ教室に来て授業してくれるの?」と言ってくれた時はとても嬉しかったです。

この経験で得た諦めず行動し続ける力は、帰国後アイセック活動に留まらず、学生団体SeedAにてカンボジアの小学生を対象に運動会を企画したり、南山大学主催の南山チャレンジプロジェクトに参加したりしたときにも役立ちました。

現在情熱を注いで取り組んでいるものはありますか?またどんなことが原動力となっていますか?

今は高校生を対象にした交換留学生の受入と派遣を行っている団体で、高校生の留学を支援するボランティア活動に情熱を注いでいます。他国から日本に留学に来た子たちをホストファミリーと繋げたり、月一で面談したりします。今はヨーロッパの学生を来年の2月まで担当する予定で、日頃の生活やホストファミリーとの関係に問題がないかお話を聞きながら、留学がより良いものになるようサポートをしています。

このボランティアは、アイセックで行っていた海外インターンシップ事業に参加する学生のサポートとの共通点も多いなと思います。彼らがたくさん悩みながらも、上手くいっているという報告を受けたり成長を感じたりするととても嬉しいんですよね。
だからこそ今担当している子も、留学経験が今後彼女の原動力になってくれればと思っています。

この先のキャリアでどのようなことに取り組んでいきたいと考えていますか?

私としては常に何かしらの形で海外と関わっていたいという気持ちが強いので、コロナも落ち着いたら、またカンボジアに行って企画をしていきたいですね。現地の人たちは人々の挑戦や提案を受け入れて応援してくれるんです。

そして、もしカンボジアで企画を立てることができれば、アイセックとも協働して取り組めたらと思っています。アイセックで出会った人や経験は当時の自分を変え、夢を与えてくれました。人生のターニングポイントがアイセックだったんです。だからこそ、社会人になった今でも、アイセックと関わり合いながらその夢を叶えていければと思っています。

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最後まで読んでくださりありがとうございました!
これからの投稿も、ぜひ楽しみにしていてください。

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