仲間と理想の社会のために。リーダーたちの、大学生活最大の挑戦
こんにちは!アイセック・ジャパンです。
アイセックは、世界100以上の国と地域に支部を持ち、約30,000人の学生が所属する非営利組織です。
海外インターンシップやオンラインの国際交流イベントなどの運営と参加を通じて若者のリーダーシップを育むことで、平和で人々の可能性が最大限発揮された社会の実現を目指しています。
今回は、2023年度アイセック東京大学委員会委員長の佐藤夕夏さん、2023年度アイセック早稲田大学委員会委員長の清水伸哉さんにインタビューを行いました!
所属しているメンバー自身も、自らがリーダーシップを発揮することを大事にするアイセックにおいて、委員会をトップで率いるふたりがリーダーに立候補した理由や、それぞれがどのようにリーダーシップを発揮しているのかを伺いました。
自己紹介
成果のために、メンバーのために。それぞれの挑戦
ーーどうして委員会の委員長になろうと思ったのですか?
佐藤:
そもそも大学生活3年目の過ごし方として、留学に行くか、アイセック東京大学委員会の委員長に立候補するかを迷っていたんです。留学に行っているアイセックの先輩の話を聞いて、大学時代にそのような経験をするのをとても魅力的に感じていましたが、委員長に立候補することも捨てきれませんでした。私はこの2年間で、アイセック・ジャパンの他の委員会に所属するメンバーとともに、オンラインで海外インターンシップ*を運営したり、受け入れ企業を探すための営業活動に挑戦したりと、様々な環境に飛び込んでいました。それらの経験から、海外のメンバーとただ話して異文化理解をするだけではなく"協働"することの難しさや、チームの心を一つにする大切さを学びました。この挑戦がなければ今の自分はできていないし、このまま留学に行って辞めてしまえば、後輩には自分がこの2年間で得たような経験を届けることができなくなってしまう。それは最悪だと思い、委員長に立候補することを決めました。
今までの自分なら、自分軸でやりたいことを考えていました。チームのために、メンバーのために、という考えは自分の時間がもったいないのではと思っていました。だけど、アイセックは活動すればするほど面白く、いつの間にかチームのために、仲間のために活動することが自分のやりたいことになっていました。
清水:
僕はいくつかあって、1番大きな理由は早稲田大学委員会をもっと成果にこだわる委員会にしたかったことです。新型コロナウイルスによる制限が徐々に緩和していったことから、停止していた事業を再開するため昨年度はアイセック・ジャパンの各委員会は様々な活動をしていましたが、そのタイミングで結果にこだわりきれていない、リスクテイクしていない委員会があると正直感じていました。
自分自身成果にこだわりきれていたかと問われると、後悔や反省もたくさんありましたが、今そういう風に考える人は自分しかいないのではと思い、今度こそは委員会を率いてもう1年やりきるために委員長に立候補しました。
また、純粋にアイセックが魅力的で大好きな団体だという自分の想いが、委員長になりたいと思わせてくれました。
アイセックの考え方の一つに「いつでも、誰でも、それぞれのリーダーシップを発揮できる」というものがあります。それは、周りの若者の可能性を信じることでもあり、自分の可能性を信じるということでもあると考えています。
実は僕は、昨年度も委員長に立候補していました。浪人して第1志望の大学に入学できなかった僕は、長い間生きる意味を問い直していたほど自己肯定感が低く、当時委員長に立候補するのはとてもハードルの高いことでした。しかし、周りのメンバーたちが応援し、信じて託してくれ、残念ながら選出はされなかったもののやりきることができました。このような価値観を大事にしているのがアイセックの良いところだし、これからも世の中の若者の背中を押していきたいとますます考えるようになりました。
さらに、2023年度は渡航を伴う海外インターンシップ事業の再開や、対面での国際会議開催など、様々な機会が増加する予定なんです。コロナ禍で活動が制限されていた今までは言い訳もしやすかったと思いますが、これからはそうはいきません。そんな今委員長という責任のある立場を担うことは、もちろん怖さもありますが幸せなことだと思っています。純粋にこのタイミングで挑戦をしたいと思ったことも、委員長立候補の動機の一つですね。
*現在、アイセック・ジャパンではオンラインでの海外インターンシップの運営を停止しています。
メンバーと“共に”組織を前進させるために。バランスを取りながら方針を描いていく
ーー委員長選出時の“選挙”の感想を教えてください!
清水:
前提として、アイセックで活動することは企業に従事することとは異なり、金銭などわかりやすい報酬は発生しません。だからといって楽しければなんでもいいというわけでもありません。客観的に良い方針を掲げていたとしても、メンバーが付いてくるとは限らないので、経営者としてもリーダーとしても素質を問われるのが、アイセックの選挙の特徴だと思います。具体的に経営者としては、アイセックが掲げるビジョンを実現できるかが問われ、リーダーとしては、メンバーををどれだけ惹きつけ、率いていけるかなどが問われ、そのバランスを取ることが難しかったです。
最も印象的だったのは、なぜ自分が委員長でないといけないかと多く問われることです。良い方針を描くだけなら、自分自身が代表である必要はありません。最初は良い方針を描くことしか頭になく、それを本当に自分が実現できるのかどうかや、自分である必要性にまで考えが及んでいませんでしたが、周囲とコミュニケーションを取るうちに自分という人間や人生を振り返る時間を取ることができました。
それでも悔しさが原動力になり、選挙をやりきることができました。
アイセックは世界中に支部や多くのメンバーがいて、持っているポテンシャルは大きいと思っていますが、それに対して出せている成果はまだまだだと思っています。
自分自身もそこにこだわりきれなかった悔しさや、自分の足りていない部分を感じながら、それを晴らすために頑張っていました。
ーー悔しさや無力さを感じながらも最後まで走り抜けられることに強さを感じます。佐藤さんはどうでしたか?
佐藤:
自分が委員長になるまでの東京大学委員会は、所属するメンバーの活動に自由度があまりなく、自らで考えながら活動することができず楽しくないと感じていました。そこで自分が委員長になってこのような状況を変えようと思い、立候補しました。メンバー自らが行動した結果失敗したとしても、みんなで補い合って、最終的に活動が上手くいけばいいなという思いで次年度の方針を考えていましたが、その目標にたどり着くまでの道のりを考えるのがとても難しかったです。
多くのメンバー、特に自分を委員長として推薦してくれたメンバーにフィードバックを何度ももらっていましたが、そのメンバーにも他にやりたいことがあるはずなのに何度も何度も付き合ってくれたことが原動力になりましたね。
また、私が委員長に立候補した年は、東京大学委員会内で私も含めて立候補者が3人もいたんです。そのうちの1人は私とずっと一緒に活動していたチームメンバーであり親友でした。自分のことを一番わかってくれていたし、私自身も彼女のことをとても尊敬していました。彼女がすごいということは私が一番わかっているし、彼女が委員長に選ばれて私は選ばれないかもしれないという気持ちもありましたが、そのような状況でも自分の描く委員会像を実現するためにどうすればいいのかを必死に考えていました。選挙を経て私は委員長になりましたが、これからも一緒に支え合っていくことを約束して今もお互いに頑張っています。
ーー選挙を経て、現在委員長として活動するお二人ですが、委員長としての活動の難しさや楽しさを教えてください!
佐藤:
人を動かす難しさを一番感じています。
選挙時に何周も考えて、これなら上手くいくと信じることができた方針や計画だからこそ、自分の想いを上手く周囲に伝播させ巻き込みたいし、巻き込めたのならみんなの人生の一瞬が本当に素敵なものになると確信していました。しかし他の立候補者に投票していたメンバーからすると私や私の計画に対して不安も多く、様々な議論を重ねる必要があり、それがとても大変でした。
ですが、アイセック・ジャパンには私と同じように選挙を通じて選ばれた委員長が他にもたくさんいて、相談できる仲間が増えたのは本当によかったと思っています。
あとは、「チームとして」活動することの難しさをとても感じています。私は初対面の人とも打ち解けるのが得意で、すぐに誰とでも仲良くなれるタイプなのですが、委員会執行部チームを結成した際に、ただ仲良くなるだけでは「チームとして」は上手くいかないことを実感しました。
ただ、執行部全員の中で「成果を出して、より良い社会をつくりたい」という思いは同じなので、もっと上手く役割分担をして、委員会がもっとまとまればいいなと思っています。
清水:
僕も、チームをつくることの難しさを一番感じていますね。執行部を結成して3ヶ月ほど経ちましたが、同じ言語を使って同じ土地に住んでいても、価値観はそれぞれ違うことに最近気がつきました。そういう人たちが同じ目標に向かって活動することの難しさを重く認識しておけばよかったと反省しています。
例えば、僕は思ったことを比較的ストレートに表現しますが、みんながみんなそうとは限りません。メンバーが意見を言っていなかったとしても、必ずしもその人が悪いのではなく、言い出せる雰囲気をつくれなかった自分が悪いところもあると思っています。
もっと一人一人のメンバーと丁寧に向き合う時間を取らなければならないと感じたのが、ここ数ヶ月間の反省です。
そんな反省もありつつ、やはりメンバー同士で真剣に意見をぶつけ合うのは純粋に楽しいなと思います。
そのような議論を経て出した答えを実装できるかどうかは自分たちにかかっています。プレッシャーはありますが、自分たちで考えて行動できるこの環境を魅力的で楽しい場所だと感じています。
尊重し合える仲間と、壮大な理想への挑戦を
ーーそれでは最後に、これを読んでくれている新入生のみなさんにメッセージをお願いします!
佐藤:
私たちアイセックが掲げている平和な世界の実現という壮大な目標の達成のためには、現状に満足していてはいけないと思っています。全員がコンフォートゾーンを飛び抜けて活動できる環境がアイセックにはあるし、リーダー経験がなかった私が委員長に立候補して、今こうやって活動していることが何よりの証明だと思います。
そして、壮大な理想ややりたいことを応援してくれる仲間が集まっているのも、アイセックの魅力です。理想や自分の夢に向かって努力し続け、また仲間の夢も一緒に応援できるのがかっこいいリーダーだと私は思っているので、リーダーになりたい方や、大きな理想を追いかけたい方はぜひアイセックに仲間入りしてくれると嬉しいです!
清水:
このnoteを読んでくれている方は、もしかしたら今や将来に何をしたいのか悩んでいる方もいるかもしれません。アイセックは、世界中に多くの支部や仲間がいて、情熱を持って活動ができる団体です。熱心であることや、何かに打ち込んでいる人を軽蔑の目で見る人は一人もいません。熱中できるものを見つけたい、何か大きな挑戦をしたい、将来は社会に貢献したいと思っている方はぜひ一度説明会に来てもらえると嬉しいです。
アイセックの説明会が、みなさんの人生の分岐点になることを願っています!
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最後までご覧いただきありがとうございました!
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