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【自粛飯】5月前半

例年であれば観光シーズンであるGW。
昨年のこの時期は今上天皇が皇位を継承されたことにともなう異例の長期連休となり、自分も韓国は釜山と光州を訪れていたが、今年は都知事のゆりっぺ曰く「おうちで楽しむステイホーム週間」とあいなり、在宅の延長で実感を伴わない連休となった。

この時期、首都圏の感染拡大はすでにピークアウトしており、出勤もなく観光もできない擬似ロックダウン状態のステイホーム週間が、コロナの蔓延にどう影響するか、期待半分、完全鎮圧が成功した時に在宅勤務から通常の職場復帰に耐えられるのかという不安半分の状況でもあった。

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5月1日(金)

・豆乳と食べるラー油の坦々素麺
・白菜とレモンの甘酢漬け

メタル料理研究家・ヤスナリオ氏のアイデアメニュー。
ちゃんとつくればお手軽に坦々麺的風味を再現できるが、横着して素麺を別茹でしなかったため、スープの濃度が濃すぎて口当たりがもったりしてしまった。
また、再生豆苗は自家栽培できるのはいいが、2回目の登板では筋が硬くなりがちで、調理法が限定されるのが悩みどころ。


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5月7日・昼(木)

・蛋餅
・台湾風きゅうりの甘酢漬け
・玉ねぎの甘酢漬け

シンプルに失敗している。
これが正式な姿と思われると台湾の人に怒られそうなので、成功した蛋餅がどういうものなのか説明すると、「やたら食感がもちもちしているブリトーのようなもの」を想像してもらえればいい。
中力粉と片栗粉と水を混ぜた生地を薄く伸ばして焼き、これまた薄く焼いた卵を押し付けてくっつけ、卵側を内側にして、具材をクルクルと巻く。
この巻きをうまくやるためには生地の水分を適正な量にしないといけないのだが、これは少なかったため割れてしまった。
まだ粉が余っていたため、蛋餅には再度挑戦し、今度は水分が多すぎて焼くのが難しくなったものの、一応成功といっていい状態の生地を量産することができ、しばらくは朝食が蛋餅だった。
蛋餅は台湾では朝食の定番の一つとされている。
ステイホーム週間では、台湾の巨匠・ウェイ・ダーシェン監督2008年の作品、『海角七号 君想う、国境の南』を観た。
手紙にまつわる作品で、通信以外で人と関わることができない現状、人に思いをどう伝えるかということを思うにいい作品だった。


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5月7日・夜(木)

・芒果雞柳

鳳梨蝦球の衝撃が覚めやらぬまま、果物を使った中華に引き続き挑戦。今度はマンゴーだ。
マンゴーと鶏肉を炒め合わせるもので、「酢豚にパイナップルを入れない派」の人であれば当然これもダメだろう。
入れる派の自分には問題ない。
淡白な鶏肉を塩味で調理するので、より甘酸っぱくあっさりとした味わい。


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5月8日(金)

・ソーミンチャンプルー
・台湾風きゅうりの甘酢漬け
・玉ねぎの甘酢漬け
・味付け卵

しばらく中華圏を旅していたが、やや距離を戻して沖縄へ。
素麺は麺自体に主張がなく色々な料理法があるので、もしものために買っておくのだが、主張がなさすぎて存在を忘れることも多く、しばしば開けた半束が野菜室で冬眠していたりする。
週末断食まえの軽い食事にぴったりだったので炒めることにした。
この日の深夜は日中ライブカメラを駄々流しにしていた場所の今を一眼見るため、銀座四丁目交差点をめざし夜のサイクリング。
静まりかえった街を飛ばし、自分以外は一人しかいない現地を見て満足した帰り道、東京ミッドタウン日比谷ではゴジラ象が月に向かって吠えていた。
海から東京に上陸して人の世を派手にメチャクチャにするはずの神獣も、見えないくらい小さいやつのこんな地味な破壊活動に先をこされて、さぞ忸怩たる思いだろう。


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5月11日(月)

・手羽元のさっぱり煮
・青菜のとそらまめとパプリカのおひたし

ステイホーム週間開けの街は陽気を増して、明らかに自粛生活の終わりを意識したような空気が流れ始める。
自分的にも「コロナ 終わったよね」という弛緩した気分を感じ始めていたが、同時に「理屈で言ったら終わってるわけないよな」と考えており、感覚と思考の解離を感じた時期だった。
メニューも通常時の作り置きを丼に持っただけで、緊張感のなさが現れている。


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5月12日(火)

・海老とマンゴーのカレー炒め

芒果雞柳でつかったマンゴー缶がまだ余っていたので、香港の料理研究家の動画を参考に作成。
エビ、マンゴー、ココナツミルク 、カレーという実に南国感溢れる、しかしにわかに味の想像が難しいメニュー。
とはいえ香港の人は味にうるさいので、妙な食材を使ってもきちんと美味しいものを作り上げる。


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5月13日(水)

・卵うどん
・油揚げと青菜のトッピング
・マンゴー

弛緩した気分のためか、この辺りは妙に記憶が曖昧で、うどんのスープがなんだったのかいまいち思い出せない。
マンゴーがまだ余っていたので、素直にデザートとして食べた事だけは記憶している。


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5月14日(木)

・明太しらすうどん
・青菜とそらまめとパプリカのおひたし
・エリンギのメンマ風

生麺のうどんは早く消費しないと悪くなってしまうので、週末に買い込むと連打しがち。
しらすとめんたいこで海の味わいでまとめた。
この日、趣味のボルダリングにいけない日々でも背筋を鍛えるため、ステイホーム週間で購入した懸垂器具が家に届き、そのあまりのデカさにちょっと引いた。
懸垂器具は週2の筋トレで有効活用されている。
10回できる自分を褒めてあげたい。


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あいーんシュタイン
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