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また、書きます。

改めて、また文章を書こうと思う。

新しく会社を興したのが2019年の11月11日。会社とブランドの名前を「SANU」に決め、2nd Home Subscription事業に進むことを決意したのが2020年の6月。

そして約500の土地を調べ、100を実際に足で周り、10個を仕入れた。ADXという建築事務所とタッグを組み、SANU CABINの設計を始めた。アプリの開発とウェブのデザインも同時にスタート。

金はない。だから写真は自分たちで撮って、文章は自分たちで書く。

立ち上げなんだ、拙くてもいい。プロから見たらクオリティが落ちたっていい。しかし大事なことは、自分たちの手で紡いでいくこと。その作業と葛藤の中からブランドの芯が生まれると信じた。

2021年4月15日。緊張と共にSANU 2nd Homeのリリース。世間へのお披露目。サブスクリプションへの申し込みを開始し、数分で早速の反応があった。皆でハイタッチ。頬が緩む。その後、数日中に私たちの予想を遥かに越える膨大な数の申し込みが入り、自分たちが作るものに対する疑念と緊張は、確信と安心へと変わった。

と、約1年半の間にこんなことが起きたわけだけれど、時間が飛ぶように、そう、文字通り飛ぶように過ぎ去ってしまっていて、しんどいことも楽しいことも、きっと覚えておいたほうがいいだろう心の動きや生きるコツのようなものも、過去の雑踏の中に置き去りにして来ている感覚がある。

かつ、たくさんの波が渦まく速い流れの中で、自分の感情が溺れてしまっているような感覚もある。

そこで、また書くことにした。言葉は時に私たちを救う。解決策は記されなくとも、そこには断片的な、しかし今の私とそれを取り囲む状況を客観的に見るには十分な景色が映し出される、はず。




ホテルの未来を考える。toco./Nui./Len/CITANを手がけるBackpackers' Japan代表、本間貴裕のノート。