<山口朋子さん>第九回 理解力と”箱
先日、山口朋子(MOMO)さんと夫の山口拓朗さんのインタビュー動画をみた。タイトルは「人間関係を良くする理解力」。これは、拓朗さんの新刊「1%の本質を最速でつかむ理解力」の購入キャンペーンの特典として、限定配信されたものだ。
1時間30分にわたり、理解力の重要性、理解力とビジネス・映画・人間関係など、さまざまな切り口で話が展開していく。
それぞれ分野で専門家として活躍する二人。お互いの理解力について、こう振り返っていた。
対談も終盤。「理解力と夫婦関係」というテーマに話が移ったころ、ある視聴者から、こんな質問が届く。「(MOMOさんは)どうやって、メガネを取っ払ったのでしょうか?」
私が、この本をMOMOさんから薦められたのは、3回目だ。一回目は初めてのインタビューの時、残り2回はYoutube越しに伝えてくれた。実は同じ本を人から3回も薦められたのは、生まれて初めての出来事だった。
インタビュー期間後、私は近くの古本屋で偶然見つけ、あまり安くなっていないその本を買って、読んだ。日本語訳の本独特のリズムに、慣れるのに少し時間がかかったが、1回読み、2回読み、気づけば10回以上読み直し、紙面がだいぶくたびれてしまった。
この本を読んで、まず思ったことはMOMOさんと話してみたい。ということだった。
・どのキャラクターに、自分を投影したのか?
・慣れないうち、”箱”からでるためにまず何から始めたのか?
・インタビュー中、私とのやり取りの中で、”箱”に入った瞬間はあったか?
・あるいは、聞き手である私が、箱に入った瞬間を感じたことはあったか?
でも今回の対談動画をみて、その質問にお答えいただいたかのように思う。見直してよかった。ただ、一部の質問には答えられていないので、自分で振り返ってみようと思う。
私自身の感覚では、私が箱に入ったことは”あった”。今までの取材の延長上にいないMOMOさんの姿が見えた時、インタビューを完成させるため、その部分を無理やり押し込めよう、削ろうとしたことがあった。今考えれば、取材対処者に失礼な話だとも思う。
たぶん、本人に伝わっていただろう。自分でも、今までの自分ではなく、強引な感じがするな。となんとなく思っていた。
その後もその問題は続く。インタビューらしくするために、強引に一貫性をもたせるのか、それとも、ありのままを表現する必要があるのか。うだうだ悩んでいる間に、MOMOさんは、ものすごいスピードで前に進む。ブログも他の情報発信もどんどん新しいことに挑戦している。
最終的に私は、「このインタビューはフィクションです。」と開き直ることを選択した。これが、私にとって、唯一実行できた”箱”から出る方法だった。その選択は、よかったと思っているし。結構突っ込んだ話も書いているけども、MOMOさんから直接怒られたことはない。
最後に、MOMOさん、拓朗さん夫婦の話をもっと深く理解したいと思うのであれば、「自分の小さな”箱”から脱出する方法」は読んだ方がいいと思う。面白いことに、人によって、見え方は違うし、気付き方も違う本だと思う。「こうすれば、問題は解決する!」というノウハウ本に偏っていた私には、とても衝撃的だった。みなさんにも、人の人生を変えるほどの本に出会う体験を味わって欲しい。
編集後記
こんにちは、アイダです。山口朋子さん(MOMOさん)のインタビューエッセイ。9回目です。
ほぼ、本の紹介記事ですね笑。この本についてはどうしても書きたかったので、強引に入れました。確かに、インタビューエッセイ感は薄いけど、このインタビューには必須でした。是非、この機会に読んでみてくださいね。
文章の内容は、MOMOさん本人の修正依頼がある以外は、基本的にそのまま残す予定です。どこまで、いけるものか、楽しみです。私の文章で、一人でも、MOMOさんに興味を持っていただけるとうれしいです。
では、また次回。
双極系男子
アイダ
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