<山口朋子さん>第十回 今と、これから
さて、今回が最後のインタビューエッセイとなる。実は直接お話したのは、2022年の3月が最後。ほぼ4ヶ月近く直接お話をしていない。この半年間、過去のMOMOさんについては、どっぷりと浸かり、これまで書きつづってきた。今回は最後。せっかくなので、現在のMOMOさんが何に取り組んでいるかに注目しようと思う。
ブログの新たな方向性
一つは、ブログの内容に新たな方向性が加わったコト。「かせぎ力アップレッスン」というテーマでほぼ毎日更新している。
内容は一言でいうと、実生活でありがちな問題の解消とビジネスセンスの結びつけ。「女性が本来持ち合わせている感性は、本当はそのままビジネスに活かせる」このテーマに沿って、MOMOさん自身が見たり、体験したエピソードをもとに解説している。冒頭にも、「かせぐのは、経済力だけでなく、信頼や人間関係など、トータルな人間力です。」とある。
肩書きも”アラフォーからのライフスタイルを提案するMOMO”とし、”主婦起業の専門家”から対象を広げた形をとっている。媒体は、自身のアメブロが軸。それに加え、同様の内容をインスタグラム等に展開・拡散している。
動画教材の販売
その約1ヶ月後、6月19日に動画教材をリリースした。タイトルは、「オンライン副業最初の一歩」。全くの素人がネタ探しから、月5万円稼ぐまでに必要なコトを、日々のスキマ時間で学べるというコンセプトで提供している。
私はこの製品を買ってはいないが、元ネタとなるセミナーはすでに視聴していた。著書「オンライン起業の教科書」の内容をより立体的に解説していて、ワークも豊富。全くの初心者でも、自分に合った一歩を踏み出せる構成になっていた。今まではコミニュティ内限定で、提供していた内容を切り出し、外へ打ち出している。
この2点が、目に見える大きな変化で、双方共に、ターゲット層の拡大を試みているのがわかる。
若手の育成と、自分のすべきコトへの集中
そして、あまり表立ってはいないが、自分より若い世代に仕事を任せている節がある。ここから先の話は、私の観察をベースとしての推測だ。
日々のブログやSNSの情報発信、オンラインコミュニティの運営・塾生のフォローアップ、講演会、さらには自身の成長のためのインプットも彼女は行なっている。一人の仕事量としてはかなり多い。
そこで、選択と集中を意識的に行なっている。直近の、夫・山口拓朗氏との対談動画でも、「”世代の違う人に仕事をお願いする、任せる”難しさとそこから得る学び」というテーマの話をしていた。普段から意識的に行なっているからこそ、アドリブトークの中で出てきたのだろう。
対談中、失敗談や苦労話も含まれていたが、それにもかかわらず、画面越しに見える彼女は、いきいきとしている。周りの若い芽を育てつつ、自分がすべきことに集中する。その形に磨きをかけているからだと、私は思う。今流行りの言葉でいうならば、彼女なりの”持続可能な成長のカタチ”に手応えを感じているのでは、ないだろうか。
新たなステージを見据える、MOMOさん
昨年11月に出版した、「オンライン起業の教科書」について、彼女はこう述べていた。
インタビュー中、彼女は「設計がしっかりしていないと、ビジネスはうまくいかない」と訴えていた。だから、傍から見ると関係が薄いように見えるそれぞれの点も、彼女なかでは綿密な計算の上で成り立っていると考えたほうがよい。
必要な順序・必要なタイミングで、ものすごいスピードで”何か”の実現に向けて進んでいる。ただ私が、その”何か”の正体に気づくのはまだまだ先のことだ。この半年間、一挙手一投足を見逃すまいと、彼女を観察し続けたが、やはりわからないものはわからない。
ただ、私にわからなくても、たとえ時間はかかったとしても、いつかは彼女は”何か”を実現するだろう。そこに疑いの余地はない。その時にこのインタビューエッセイが、「そんなこともあったね」と歩いてきた道を振り返れるものになるとすれば、これ以上嬉しいことはない。
編集後記
こんにちは、アイダです。山口朋子さん(MOMOさん)のインタビューエッセイ。10回目です。終わりました〜。いやー、長かったですね。お付き合い頂き本当にありがとうございます。
山口家の皆さん、彩塾のみなさんなど多くの人のおかげでこのインタビューを終えることができました。貴重な機会をありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!
自分としては、迷いも辛い時期もあったけど、インタビューの面白さはなんとなく掴んだと思うので、しばらく続けて行こうとおもいます。もし興味がありましたら、ご連絡くださいませ。
文章の内容は、MOMOさん本人の修正依頼がある以外は、基本的にそのまま残す予定です。どこまで、いけるものか、楽しみです。私の文章で、一人でも、MOMOさんに興味を持っていただけるとうれしいです。
では、またどこかで。
双極系男子
アイダ