かんたんにブラックバスを釣る方法
こんにちは。あいだです。
あいださんはバス釣りが趣味ですけど、Xのフォロワーさんも「釣りしたい」という人がたまにいるので、どうすればブラックバスが釣れるのかということをあいださんなりに話してみようと思います。(以降「ブラックバス」は長いので「バス」と表記します)
あいださんのバス釣り歴は、2024年10月時点で1年半です。
釣りにハマったきっかけは、セミリタイアしていろいろ旅行して、2022年秋に長崎の離島(壱峻島)でゲストハウスの人とアジング(アジのルアー釣り)して、アジが竿をビビビと引っ張ったときの強い生命感にやられました。
奈良に帰ってからもアジングしたかったけど、ご存じのとおり奈良には海がないので、妥協してバス釣りにしました。
2023年3月から近くの池に通い、3か月釣れない日々を過ごし、6月にはじめてバスを釣りました。
このとき釣ったバスは44cmの大物で、とつぜん目の前に現れて、ルアーをひったくるように食ってきました。
竿がビビビどころではなく、竿を叩き伏せられるようなズーンとした衝撃が走り、ドラグがジジジジジと鳴りっぱなしで、リールを巻いても巻いても魚が遠くに行きました。ひたすら巻いてると、バスのスタミナ切れでスタート地点まで戻ってきました。
「やれやれ」と思って釣りあげようとすると、そこからバスが大爆走。第2ラウンド開始です。こんなやり取りを何度か続けてやっと釣りあげたのがこちらです。
釣りあげた直後、うれしくてうれしくて、大声で勝どきをあげました。
このルアーを食ってくるまでの慎重さと、食ったあとのどう猛さ。
それらをあわせ持つブラックバスという魚の生命感に激しくやられました。
結局、2023年に釣ったバスは138本、バスの最高記録は44㎝。(最初に釣ったバスが最高記録)
2024年に釣ったバスは228本(10月時点)、バスの最高記録は52㎝です。
バスは最初の1本が難しいですが、コツをつかめば何度でも釣れます。
そしてバスは何度釣っても楽しいです。(ハンバークが何度食べてもおいしいのと似ています)
とにかく最初の1本が一番の難関です。
そこで、その難関を超えるためのコツについて話します。
一番かんたんなブラックバスの釣り方
結論から言うと、バスが安心しきってるところに「奇襲をかけること」です。
つまり釣り人はバスの存在に気付いているけど、バスは釣り人の存在に気づいてない状態で仕掛けを投入することです。
するとバスは何の疑いもなく全力で食ってきます。「ガン」と強いアタリが出て、糸はグゥーーと引っ張られて、竿は弓なりにしなります。
そして釣った後にブラックバスの口を見ると、がっつりフッキングしてます。
逆に、バスがツンツンするだけで食ってこないとか、食ってくるけど針に掛からないというのは、仕掛けを投入する前にバスが釣り人に気づいており、奇襲できてないからです。
この状態で釣ろうとがんばると泥沼です。だから釣れるルアーや釣れる竿に心が揺れ、へんな課金をしてしまうのです。
バス釣りとは、「いかにバスに奇襲をかけるか」です。
これで8~9割決まります。
ここさえわかったら大丈夫ですよね。
車のドアを「バタン!」と閉じ、友達と大声で話しながら、大きな足音を立てて岸際まで行き、デカい着水音で仕掛けを投入する。
「おかしいなあ、なんで釣れないんだろう?」
ね?釣れない理由がわかるでしょ。バスに警戒させるスキを与えるからです。
奇襲できないと、バス釣りは一気にムズくなります。
逆に奇襲できてしまうと、アホみたいにかんたんに釣れます。
つまりバス釣りとは、メタルギアソリッドのようなかくれんぼゲーなのです。
安い釣具でも問題なくバスは釣れる
バスを簡単に釣るコツは「奇襲すること」です。
奇襲さえしてしまえば、安い釣具でも簡単に釣れます。
例えば、あいださんのタックルを紹介しましょう。
竿は1200円、リールは1700円、糸は100均です。
こんな中学生のお小遣いみたいなタックルでいっぱいバス釣ってます。
「あいださんは釣りがうまいから釣れるんでしょ」
いいえ、釣りをはじめて1年半でうまくなるわけがありません。
最近、友達と釣り行きましたけど、友達はきれいに投げてるのに、あいださんはルアーを木に引っ掛けたりしてます。
それでも釣れてるのはなぜか。「奇襲に全振りしてるから」です。
奇襲に成功すれば、安い釣具でも安い腕でも問題なく釣れます。
ルアーローテーションすら不要
奇襲に成功すると、最初の1投か2投で食ってきます。
だからたくさんのルアーはいりません。基準となる1種類のルアーで釣れます。(基準となるルアーはあとで紹介しますので大丈夫です)
ルアーローテーションするのは、そのポイントでさらに釣る場合、つまり他の魚に見切られないためにします。
あいださんもさんざんやりましたが、1投か2投で食ってこず、「このルアーが釣れないから、あのルアーを試してみるか」という試みは、泥沼にハマります。その割に釣れない。
釣れないのはルアーのせいではありません。
バスにこちらの存在を気づかれてるからです。
奇襲のやり方
1.休日に偵察、平日に奇襲
そもそもバスがいないと奇襲も何もありません。そこで休日に釣りポイントに行きます。
釣りポイントはネットで出てる有名フィールドでもいいですし、地図アプリで近くの池を調べてもいいです。
休日に誰か釣りしてるなら、そこには魚がいます。
休日に誰も釣りしてないなら、そこには魚がいません。
魚がいないところで釣りをしても無意味です。
(あいださんは無意味なことを2か月近くやりましたので、つよめに言っておきます!)
しかしその人がいなくなったあと、その場所で釣ろうとしても難しいです。
理由はわかると思いますが、奇襲状態ではないからです。
ですから休日は釣りポイントの開拓を行い、実際に釣るのは平日です。
(平日に行けない場合は、休日の夜中に釣り場に到着して、朝一番に奇襲をかけるのでもいいです)
2.まずめ以外の時間に奇襲する
バス釣りにも「朝まずめ、夕まずめ」という爆釣タイムがあります。
だから一生懸命早起きしたのに一向に釣れない…なぜだ…
奇襲できてないからです。
まずめで爆釣するのは、「自分以外の釣り人がいないとき」です。
釣れるサイズのバスはルアーを見慣れてるので、釣り人がいるとわかると警戒してまずめでも食ってこないです。
逆に言うと、釣り人が何人も投げてるまずめ時に釣るくらいなら、自分しかいないまずめじゃない時間帯の方が奇襲できます。
ちなみにあいださんが50㎝の大物を釣ったのは、誰も釣りたがらないランチタイム(金曜日の12:42)です。
52cmの大物を釣ったときは夕まずめ(木曜日の18:20)でしたが、見渡す限り自分しか釣り人がいない状況でした。
3.雨の日、風の日、曇りの日に奇襲する
雨の日やら釣りに行くのがめんどくさい日は釣れます。奇襲しやすいからです。
しかも雨音が釣り人の足音を消し、風が起こすさざ波で釣り人が見えにくくなります。
魚をねらう鳥からも見えにくくなり、バスの行動も大胆になります。
他の釣り人がめんどくさくて来ないので、奇襲が成立しやすいです。
あの桶狭間の信長の勝利も、雹(ひょう)混じりの雨が降ったときの奇襲です。
本当に釣りたければ、釣りに行くのがめんどくさい日に奇襲することです。
4.適水温よりちょっと上(もしくは下)のシーズンに集中する
バスの適水温(水温20~25度)は、逆にバスは釣りにくいです。
バスの頭がバチバチに冴えわたって、奇襲を見抜かれるからです。
それより「なんかあっついなあ」ってなってるときのほうが、バスの頭もボーとなっていて奇襲しやすいです。
あいださんのおすすめは9月です。ゲームの難易度「イージー」です。
「夏に投げても食ってこない」
夏に投げられるポイントは流れ込みや木陰と限られており、そこに釣り人が入れ替わりで投げ続けるから、バスが警戒して食ってこないのです。
ですからそういうポイントから少し外れた2級ポイントや、2時間しか木陰にならない地味な浅瀬だと奇襲が成功しやすいので、夏でもガツーンと食ってきます。
5.車のドアやトランクはそっと閉じる
なんでこれに気づいたかというと、釣り場近くの車の「バタン!」音であいださんの奇襲が失敗したからです。
逆に自分しか釣り場にいないときは、できるだけ静かに釣りの準備をして釣り場に向かうといいです。
(鳥や虫の鳴き声がとまらないのが理想です)
6.すぐに岸際に立たない
信じられないかもしれませんが、でかいブラックバスは割と足元にいます。
あいださんが最初に釣った44㎝も目の前、50㎝もたったの5メートルです。
なんでそんなところにいるのかというと、小魚などのエサを追い詰めやすいからです。
なので、いきなり岸際に立った時点で奇襲が失敗します。
釣り場に着いたら、岸際より10メートルの地点で止まる。
そこから15メートル投げる。すると岸際まで5メートルだけ引くことになります。
この5メートルが「神の5メートル」です。
落した瞬間に食ってくる、チョンチョンで食ってくる、ラスト3メートルの回収でスイッチが入って食ってくる…
いつもより3倍釣れる神の5メートルで、あいださんはたくさんのバスを仕留めました。
いきなり岸際までずんずん行くことは、この神の5メートルをまるごと捨てることになります。
7.着水音を小さくする
着水音をドボーンとやると、魚は逃げます。奇襲失敗です。
どうして奇襲が失敗するのかというと、ルアー(+シンカー)が重いからです。
「サミング」というテクニックを使えば着水音を小さくできますが、そもそも小さくて軽いルアーを使えば100%着水音は小さくなります。
だからノーシンカーで基準となるルアーを投げてください。高確率で奇襲が決まります。
音といえば、「ヒュン!」と竿を鳴らして投げると、釣りは上手そうに見えますが実は魚は逃げてます。
上から下に打ち下ろすように投げると「ヒュン!」と鳴ります。あの音で魚は逃げます。
下から上に打ち上げるようにフワッと投げると、下手そうに見えますが魚は逃げません。
8.一か所で粘らない
釣りというと同じところでするイメージがありますが、バス釣りはちょっと投げたらすぐに次の場所に移動するのが効率良いです。
理由は、「バスを釣ること=奇襲の回数を多くすること」だからです。
逆に粘るパターンは、「まずめで釣れ続くとき」です。
もしくは、一度釣れた場所を時間を空けてもう一度投げるのは、アリです。
奇襲のためのタックル
リールは、スピニングリール一択です(ベイトリールではありません)
理由はノーシンカーで投げられるからです。
ノーシンカーで投げると、着水音が小さく、バスに違和感を与えず、奇襲が成功しやすいからです。
シンカーを使うと、着水音が大きかったり、ルアーと糸とシンカーが絡まって、直すのに音が出たりして、奇襲が失敗しやすいです。
番手は2500番前後です。(あいださんは2000番です、一番安かったから)
あいださんが主に使ってるのは「ダイワの20レブロス」です。6000円くらいです。軽くて早く巻けるので快適です。
6000円も出せない場合は、「シマノの19FX」です。2000円くらいですが、52㎝もFXで釣りました。さすがシマノ。
竿は安いのでいいです。スピニングの竿はUL・L・ML・Mくらいまでの固さで、どれを選んでもノーシンカーで投げられます。
どうしても選んでほしいというなら、ルアー1~10gを投げられる「L」がいいです。
折り畳み式のやつだと、電車や自転車でも釣りに行きやすいです。
あいださんはソーガイーラン(Sougayilang)210cmを使ってます。
理由は1000円ちょっとと安くて折りたためるからです。
(アリエクスプレスで買えます)
糸は、100均に売ってるナイロン2号か3号でいいです。
あいださんは今はPE1.0号にフロロ8~10ポンドのリーダーにしてます。理由は、ノーシンカーの釣りがナイロンより快適だから。
基準となるルアーは、「ケイテックのスイングインパクト3インチ」です。
(2.5インチでもいいです)
理由は10本500円と安くて、どこの釣具屋さんでも売ってて、あいださんが一番釣ってるからです。
100均でも釣れなくはないですが、ルアーの質が低いので奇襲が見破られる要因を作ります。
お金をかける順番は、魚との接点が多い順です。
つまり「ルアー>針>糸>竿とリール」です。
なので、ルアーを100均でケチってはいけません。
(あいださんが最初3か月も釣れなかったのは、100均ルアーを使っていたのも一因です)
針は、「オフセット4~6号」です。
オフセット以外の針(マス針など)は根がかりやすく、根がかりを外そうとした時点で音が出て奇襲は失敗です。
針のサイズが大きいと、魚に違和感を与えて奇襲が失敗する要因となります。
針のサイズが小さすぎると魚の口に掛からなかったり、魚がお腹まで飲み込んで4なせちゃったりする可能性が上がります。
あいださんのおススメは、「TNSオフセット5号」です。(釣りやすい)
まとめ
金曜日の夜は、スーパーでちょっと良いハンバーグ買ってました。
以上です…