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#1 AID家族って実際どんな感じ?

皆さんは提供精子で生まれた子どものいる家族に実際会ったことありますか?

わたしはAIDを検討するうえで、まずはじめに実際に提供精子で生まれた子どもを育てている家族に会ってみたい
そう思いました。

無知の世界に入ろうとするとき知らないことが多いと前に進む事が困難になります。でも確かな知識と経験者のサポートがあれば一歩踏み出して考える事ができます。それまでわたしは提供精子でうまれた子どもがいる家族に実際に出会ったことも直接話を聞いた事もなかったので、前に進むこともあきらめる事もできずにいました。

リアリティはなく異質な世界を覗き込むような恐怖心すらありました。
でも実際会ってみたら

「フツー!!!!」

今思えば当たり前なのですが、いたって普通。

言われなきゃ子どもが提供精子とはわからないし、パパもママもとても幸せそう。何をそんなに怖がっていたのだろうと自分自身が可笑しく思えました。それから実際にそのご家族のお話を聞いているうちにこころの中にあった不安や恐怖が少しづつ溶けて家族で嘘偽りなく子どもとの関係を築き、親としてしっかり愛情をそそいでいくことこそが重要であってそこに血縁は関係ないんだなと考えるようになりました。

その後、実際自分が提供精子で子どもを授かり育てていく上で強く感じているのは「この子にとってないのは血縁だけ。他は全部ある!」ということ。

思い出、興味のあること、口ぐせ、一緒に過ごす時間の中で子どもの中に根付いていくものは血縁なんかに負けないくらい愛おしくて大切なもの。

もちろんその根底には幼少から告知してきた嘘偽りのない家族の絆があります。

もし皆さんが今AIDに進もうか悩んでいたり、夫婦で意見が分かれていたまずは実際の家族にあってみることをお勧めします。想像していた世界とは違う発見があるかもしれません。

どんな道に進むにしてもまずはリアルを知ること。そこが最初の一歩になると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
読者のみなさんが、世界で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。

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「こころでつながる 家族をつなげる」
一般社団法人 AID当事者支援会
寺山 竜生(てらやま りゅうせい)

Web: https://aid-toujisha.com/ 
Twitter: https://twitter.com/aid_toujisha


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