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Stability Matrixのエラーを確認しよう

Stability Matrixのエラーを確認しよう

Stability Matrixでのエラーは英語とコマンドラインで表示されるので敬遠されがちですが、実際には自力で環境構築を進めるのに比べて理解しやすい形式になっています。インストール時のエラーについて、多くの場合は「もう一度試せばよい」ということも多いので、諦めずに繰り返しインストールと、翻訳や検索をしてみると理解に繋がって無駄な時間を過ごすことがないでしょう。


WebUI起動後のエラーメッセージの多くは、Colabの時と同じくGradioのWebインタフェースの右下に表示されています。さらに細かなエラーメッセージは「Stability Matrix」の「Launch」タブにも表示されています。特にエラーが起きていなくても、WebUIでは表示されない画像生成のプロセスや経過時間を確認できるので、表示する習慣をつけておくと良いでしょう。


パッケージ選択ではエスケープしないように注意する

最初のパッケージ選択は慎重に操作することをおすすめします。何か間違えても必ずエラーメッセージ等は出ていますので、強制終了などはしないで丁寧にログは見ていきましょう。
最初の「Packages」でパッケージ選択をしますが、インストール中にエスケープキーなどで抜けないように気をつけましょう。抜けてしまった場合は「Packages」下部の「+パッケージの追加」から追加できます。

欲張って一度に複数のパッケージを入れようとしない

・本書の解説は「 AUTOMATC1111/WebUI」の「v1.7.0」もしくは本書刊行時点での最新版は「v1.8.0」で行っています。インストール時に「Version」プルダウンで選択することで過去のバージョンもインストールできます。
・複数の同名パッケージをインストールするときに「表示名」を変更するとバージョン違いでインストールできます(更新すると最新版になってしまいますので注意)。

動作確認のために「Stable Diffusion 1.5」をダウンロードしておく

「Model Browser」から「Hugging Face」の「Base Models」からインストールできます。最低でも「Stable Diffusion 1.5」はインストールしておきましょう(「Stable Diffusion XL」が動けば何の問題もありませんが、メモリ不足でロードできないという問題も多く発生しますので)。

「Fooocus」や「ComfyUI」をインストールしておく

最近は「Fooocus」や「ComfyUI」に関する情報も多く、モデルのダウンロードやセットアップなどは共通の基盤でもあるので、これらのパッケージのインストールやセットアップも実施しておくと 問題が解決することもあります。逆を言えば、「Fooocus」や「ComfyUI」が動いているのに「AUTOMATIC1111/WebUI」だけが動かない、という状態であれば、ハードウェアのスペックではなく、WebUIやモデルの選択、拡張機能などのセッティングが問題であると粗く絞ることもできます。

Packageにインストールされたその他のパッケージの3点メニュー「…」から「アンインストール」、「アップデートを確認」や「共通画像フォルダ」の設定ができます。「Model Sharing」で「Symlink」にすると、モデルデータをリンクファイルとして共有できるのでディスクの容量を節約することができます。

Stability Matrixの GitHub Issues

https://github.com/LykosAI/StabilityMatrix/issues

2024年3月3日時点で v2.8.3、Issues (不具合報告)は 142件存在しますが、積極的に解決が進んでいるようです。似たようなエラーがあったときはそのキーワードで探してみると、世界中の利用者が互助的に解決していることもあります。特にMac版はリリースされたばかりなので問題があるかもしれませんが、同じような問題で詰まっている方も多くいるので情報も見つかりやすい状況です。
英語でのIssueを立てられるようになれば、オープンソースの貢献者への第一歩です。

noteのハッシュタグ「#StabilityMatrix」

日本語では note に情報が集まっています。ハッシュタグ「#StabilityMatrix」はこちらで確認することができます。

https://note.com/hashtag/stabilitymatrix

人気」、「急上昇」、「新着」、「定番」があり、インストールや最新情報でのトラブルシューティングに活用してください。

注意:オープンソースの開発者は常に「みんな」のことを考えて動きます。個別の環境に関する問題を発見することはありがたいですが「僕の環境で動きません」だけではサポートは難しくなります。
有償無償に関わらず、質問する場合は自己紹介や、自分の環境に関する丁寧な説明を行いましょう。雑な質問の仕方は雑な扱いになり、コミュニティが荒れるだけでなく、初心者にとって優しくない環境を作り、ひいては自分も振りかぶってしまいます。これは日本語や英語でも変わりません。


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