【TECH連載】RCS(+メッセージ)について(2)
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こんにちは、AICROSS開発チームの鈴木です。
前回のポストで はRCS(+メッセージ)の機能と展開状況について記載しました。
今回のポストでは、さらにRCSの使われ方とAI CROSSの提供するプラットフォームについても触れたいと思います。
RCS(+メッセージ)の使い方
RCS(+メッセージ)の主な諸元を表にまとめると下記のようになります。
RCSの表現力を活用するとさまざまなUXが実現できます。例えば、海外では、下記のようなサンドイッチ注文のエクスペリエンスが実現されています。
エンドユーザーにメッセージ内で送信してもらった位置情報をもとに近い店を提示するところから始まり、カルーセルなどの多彩な表現を利用して、わかりやすく注文内容の投入とカスタマイズができるようになっています。
RCSの使い方のキーポイントとして重要なのが公式アカウントのタイプです。+メッセージ公式アカウントのタイプとしては、公開型アカウントと非公開型アカウントがあります。
公開型は、+メッセージアプリの中の公式アカウントリストに掲載されるように公式アカウントを「公開」し、情報に興味のあるユーザー自身にその公式アカウントの「購読者」として登録してもらう形です(WebリンクやQRコードでも誘導可能です)。メッセージ配信は、登録済みのユーザーの電話番号宛に行う形になります。この方式では、自社のことをを知らないユーザーに認知を広げる効果も得られます。
非公開型は、公式アカウントの公開は行わず(+メッセージアプリ内の公式アカウントリストには掲載されない)、企業が持っているオプトイン取得済み(メッセージを受信することを許諾している)の既存ユーザーの電話番号リストに対してメッセージを配信する使い方になります。
+メッセージはどちらの使い方も可能になっています。
AI CROSSの提供するプラットフォーム
RCS(+メッセージ)の配信を企業が行うためには、キャリアによる公式アカウントの審査から始まりコンテンツ準備や送信、さらに、チャットボット体験を実現するにはチャットボットの構築など、さまざまな準備が必要です。
AI CROSSでは、企業がRCS(+メッセージ)の配信を行うための上記すベてのプロセスを支援するワンストップサービスを提供しています。
RCS(+メッセージ)配信を行うための配信管理Web画面が提供されており、この画面では、電話番号リストを投入してRCS(+メッセージ)メッセージの配信が可能なことはもちろん、チャットボットシナリオでエンドユーザとのやり取りを自動化し、回答内容を画面で一覧化してわかりやすい形で表示することも可能です。
またAPIによるRCSメッセージの配信も可能になっています。
もう一つ AI CROSSのプラットフォームが備えている重要な機能が「SMSフォールバック」です。
既存の電話番号リストに対して配信する場合、宛先端末が+メッセージ対応(+メッセージアプリをインストールしている)の場合と、そうでない場合がありますが、AI CROSSのプラットフォームでは、宛先端末が+メッセージ対応かどうかを自動判別し、+メッセージ対応端末に対しては+メッセージで、非対応端末に対しては、AI CROSS独自のSmart X Chat により、同等のエクスペリエンスを提供することができます。
従って、RCS(+メッセージ)の効果をとりあえず試してみたい、という企業様も安心してご利用いただくことができます。
AI CROSSは、日本で+メッセージが始まるより前の極めて早い時期からRCSに取り組んでおり、海外での使われ方等を含めたノウハウを多く蓄積しています。
+メッセージはまだまだ発展途上のサービスですが、SMSにはない特性も備えており、今後がとても楽しみなサービスです。
それでは今日はこの辺で。
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