夫婦それぞれの特性
わたしは元来おうち大好きっ子である。
小さい頃からレゴやパズルにいそしみ、ひとりでおままごとだって夢中になれるタイプだった。そして「ぼーーーっ」と空想するのも大得意の子だった。
大人になった現在はといえば、楽しいことが外にもあると知ったので、大好きな人や場所に距離は構わず出かけることも大好きだが、無駄に出ようとは思わない。出かけるとなれば遠い近いは大した問題ではない。家から出るということに比べれば。
どんな近場でも出かけることは意を決して「よし!」と思わないとできないので、わたしにとってどこへでも出かけることは旅である。
さて、そんな引きこもり属性のわたしにも夫がおり、この夫は驚くほどに外出好きである。なぜこんな相容れない2人が結婚したのかは今は触れないでおく。
夫は休みとあれば、どこかに出かけたい。疲れないのかと心配になるが、どうやら疲れないらしい。
そんなわたしたち夫婦。
わたしは新米ママとして3ヶ月の坊やコタメ氏の子育てに奮闘したり、となりの畑で育てている野菜たちのお世話に大忙しであるが、
世間的にはほぼ引きこもりで暮らしている。
夫は2つの仕事をかけもち、毎日なにやら忙しそうにしている。日々、夕食時にはその日のトピックとして進行中のプロジェクトや仕事中に感じていること、その日会った人たちのことを楽しそうに話してくれる。
わたしはそれをふむふむと聞き、時に意見し、一緒に考え、議論したりする。
わたしも同じように、その日のコタメ氏のほんのちょっとの成長を報告し、畑で種の生命力に感動したり、隣の家に子猫を見つけたり、ぬか漬の糠の具合などを夫に話す。
夫はそれをふむふむと聞き、時に意見し、一緒に考え、議論したりする。
その日のトピックにより、話の分量に差が出る時もあるが、
とても等しい気持ちである。
昨日、夕食後にふと思った。
もし、わたしが、外に出たいと感じる属性の人間だったならば、こうはいかないかもしれないと。
日々、外で働き、色んな人と出会い、色んなものに触れて、お金を稼いでいる夫。
そんな夫と、家に引きこもり、子育てや家事、畑仕事などに追われて1日を過ごしている自分を比べて、焦ったり、嫉妬したりするのではないかと。
早く外で働きたい、と思うのではないかと。
幸いわたしは、外に出なくていいなら一歩も出たくない人なので、そうはならず、
特に嫉妬もせず
社会復帰に向け焦ることもない。(ここは焦った方がいいけど)
なんなら家で暮らしながら生きていける術を見つけたいと思っているくらいである。
よかった。
こんなわたしと、こんな夫と、そして子どもと猫。
それぞれいい具合に生活できているではないか。
ああよかった。
今日はそういうおはなし。
おしまい。
今日の食卓
いただきものの枇杷のコンポート♡