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#22-193 カラフル。
脚が重い。
一歩が重い。
進めない。
誰だ、わたしの脚に潜んでいるのは。
わたしの身体に潜んでいるのは。
*
atoaは、立体駐車場の2階から直ぐに入れた。
外観はわからなかった。
いろんな建物が近くにたくさんあって
同じようなコンクリートの塊が並んでいた。
海沿いの、風の通りが良すぎる場所。
シンプルなゲートを抜け、最初の扉を開く。
そこは異世界だった。
ともだちが
「なんか、あれみたいじゃな。あれ、なんだっけ。こんなの」
と言っていた。
「チームラボ?」
「そうそう!それっぽい!!」
アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館。
さかなたちはどんな風に、この中にいるのだろうか。
わくわくの始まりだった。
つづく。
aico.