保育園留学の体験談~保育園編②~
北海道厚沢部町での保育園留学体験記
保育園編②では、留学中に『驚いたこと!』を中心に書いていきます。
アクティビティがなにしろ多い!
「はぜる」のホームページのトップ画像を見れば一目瞭然、園内も園庭も広大で、子ども一人当たりが自由に遊びに使えるスペースがたくさんあります。子どもにとっては解放感があって伸び伸びできたようでした。
遊具の種類も豊富で、初めて使うオモチャに興味深々。園庭には、大きいジャングルジムのような遊具がいくつかあるほか、砂場や乗り物、そして菜園があります。菜園には、子供たちが作りたい野菜の苗を「植えて→育てて→収穫して」というサイクルを常に楽しめるようになっていました。
我が子は、初日からきゅうりを収穫し、はじめてハサミを使ったかと思ったら、翌日にはきゅうりを子ども用包丁で切って(これも初体験!)、その後、きゅうりのナムルが給食に登場する「収穫して→調理して→食べる」というプロセスも経験していました。
いやはや、本当に1日の中に初体験がたくさん詰まっていて、そのたびに先生がこんな様子でしたよーという報告をくれるので、私たちも、途中消化不良でついていけない状態に(笑)
冬場だと雪が降ってまた違った楽しみ方があるんでしょうね。
細やかな日々の連絡帳
留学中に、かなり度肝を抜かれたのが、連絡帳やお迎えの時の先生から聞く「こどもの1日の様子の細やかさ」でした。今日どんなアクティビティをしたのか、その時に子供がどんな反応をしたのかを、毎日ものすごく丁寧に報告してくれます。夕方に届く連絡帳には、当日の様子がテキストと大量の写真付きで送られてくるので、お迎えの時の先生との会話も弾みまくります!
毎朝の「ミーティング」
「なんで、こんなに色んなアクティビティを日々繰り広げられるんだろう?」
そんな謎が、保育園留学後半に園内を見学させてもらったときに解けました。「はぜる」では、全ての教室の壁に大きなホワイトボードが設置されていて、雰囲気としては小学校みたいな感じになっているんです。
「これは何ですか?」と聞くと、子供たちは毎朝ミーティングをして、今日何がやりたいのかを先生やお友達と相談して1日のスケジュールを決めるのだそう。
みんなの意見を先生が集約し、その日の予定を子どもたちに提案。子ども達にとっては「OK,今日はこうしよう!」と自分達が決めたアクティビティを楽しむようになっているので納得感がある。先生方は、子供達の発達のことも考えながら、出来る限り柔軟に子供たちの意向を聞き入れ、こたえられるようにしているのだそうです。
凄い…。
「なるほど、だから毎日やることに決まった感じがなくて、流動的かつ子供達が活き活きと楽しんでいるのか」
保育計画に則って「今週はこれを、今日はこれを」と決められたプログラムを実施することに注力しすぎると、先生も子供も親も、それに縛られてしまうけれど。制約を一度取り払って、子供の「やりたい気持ちファースト」で考えるだけで、ちがう子供の様子が見えてくるなーと思いました。
こどもが主役の「ステージ」
もう一つ驚いたこととして、留学生を交えた自己紹介があります。
留学生が初めてくる登園初日、クラスの子ども達が一人ずつ「手作りマイク」をもって自己紹介をするんです。我が子も、初めて人前に立って自己紹介をしました。(連絡帳で知ってびっくり!)
その時のテーマが「名前と好きな食べ物」だったらしいのですが・・・。
我が子は「XXXXXです。嫌いな食べ物は野菜です!(キリッ)」と嫌いな食べ物を伝えたようで、(テーマずれてるけど)ある意味あっぱれw 初日から野菜を少な目対応にしておきました~!(笑)と先生から教えていただき親も失笑。
2歳児がクラスのまえで自分の名前と自分のことについて伝えるだなんて、考えてもみませんでしたが、「はぜる」の子供達は留学生が来るたびに自己紹介をしていると思うと、それはしっかりするよなーと。
そこで気づくのは、はぜるの発表の機会の多さと「ステージ」の存在。
園の中心には大きなステージがあって、イベントごとがあると子供も大人もそこで発表をするのだそう。
また、園庭には園の正面に小高い丘があって、丘に立つだけでみんなの注目を浴びることが出来るステージのようにも見えます。
教室にあるホワイトボードも、ある意味、ステージ。
子どもが主役で、自分のことを誰かに伝えたり、誰かと一緒に発表するための「ステージ」が日常のいろんな場所にちりばめられていることが分かります。
「好奇心」と「体験」と「挑戦」の接合点に成長が見える?
「はぜる」を経験して感じたのは、先生たちが、子供のやりたい気持ちや好奇心、わくわくドキドキする気持ちを汲み取る力、更には、その内容を実体験につなげる力を持っているということ。子供にとってはまだ体験したことがない事や、少し背伸びしないとできないような挑戦が含まれていたとしても、「ひとまずやってみよう!」の精神で子供の育ちを応援する。そんな保育の在り方が詰まっているように思いました。
いい意味で、決め過ぎない。
子供それぞれの「できること」「ちょっと手助けすればできること」「危険が伴うので代案を提示すること」など、発達に応じたアクティビティの見定めを先生がしてくれるので安心感もあります。結果として、子供がぐんぐん自信をつけて伸び伸びして見えるんだなーと思いました。
次は、生活編へ
なんだか、全然まとまらない話になってしまいましたが、2週間の保育園での経験は、親子そろって「はじめて体験」をたくさんすることが出来ました。
次は、生活編に続きます。
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