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保育園留学の体験談~生活編~

我が家は、いずれ『2.5拠点』ぐらいの緩やかな多拠点生活をしたいなと思っています。北海道厚沢部町での保育園留学は、そんな思いが背景にあったので、家族でシュミレーションをしたいと思って参加してきました。

2.5拠点のうち、軸となる2つの拠点は自宅のある東京と、私の両親が暮らす埼玉県北部。ただ、これだけだと距離にして100km弱だし、固定的な行き来になってしまいそうだったので、もうひとつぐらい、継続的な関わりを持ち続けるような0.5拠点があるといいなと思っていました。

違う拠点で暮らす準備に悩んだこと

たった2週間とはいえ、小さな子供連れの3人家族が慣れない場所に生活拠点を移すにあたって、どんな準備をすればいいのか、悩んだことがありました。

  • どんな物品をどのぐらい持参しなければならないのか

  • 現地調達でまかなえるものは何か

  • 仕事のリズム、保育園のリズム、朝晩のリズム、休日の過ごし方なども含めて1日のルーティンが出来るまでどのぐらいかかるのか

  • 田舎暮らしで各自が経験したいことはなにか

  • 都心を離れても変えたくない生活習慣は何か

現地でどんな困りごとが発生するのか。はたまた、しないのか?!体験してみないと分からない、生活のあれこれを、まずは楽しみたいと思っていたのですが…。

一方で、小さい子供がいると、どうしても予測不能なトラブルは最小限に収まるような準備をして臨みたいと思ってしまうのでした。

そして、思っていたよりも事前に保育園留学先や事業会社から得られる情報が少なかった(ほとんどなかった…)のです。

不確実性を楽しみつつ、トラブルを最小限にしたいだなんて、都合のいい話かもしれませんが…。我が家がどんな風に準備をして、結果どうだったかを振り返って思い出に残すことで、別のご家庭の役にも立つのでは?
こんな思いから、noteに記録に残しておこうと思います。


<食材編>

まず、日々の食事をどうするか。
我が家は週に数回の頻度で外食やお惣菜に頼ってしまっていたこともあり、田舎暮らしはそうはいかないだろうと、不安がありました。また、食材調達も現地でどんなものが手に入るのか、情報が全然なかった。なので、まず、基本的な食材は、函館に到着してすぐ、大きめのスーパーに立ち寄って調味料なども含めて購入してから行きました。

結果、厚沢部町は道の駅が充実していて野菜は安く(かつ困るほど大量に)手に入るし、現地スーパーも最低限のものはそろいました。また、セブンイレブンとセイコーマートがあったので、大人のお昼でちょっと済ませたい時などに利用出来たので、ほとんど困ることはありませんでした。

また、お部屋にはこれまで泊まったご家族が置いて行ってくれたであろうサラダ油や塩コショウなど、最低限の調味料があったので、買わなくてよかったものも結構あったとおもいます。

子どもの朝晩の食事に欠かせない常備食/冷凍食品などは函館で買っておきましたが、それ以外の食事は、手料理で何とかなりました。また、時期的に雪のない季節だったので、土日は函館まで足を延ばして外食したり、おひるごはんは夫婦だけだったので、ラッキーピエロ@江差まで足を延ばしたりもしました。

<日用品>

キッチンだけでなく、お風呂、洗濯機など、日々の家事に関わる備品もどんな感じなのかが全くわからず現地入りでした。
我が家は、タオルや石鹸やオムツなど消耗品+@を2週間分、事前にネットでまとめてネット購入し、郵送しておきました。トランクひとつ+現地調達だけでは回らないアイテムがちらほらあったので、これはいい判断でした。この「日用品リスト」は、私たち家族にとっての必需品一覧として、今後に生かせそうです。

<生活リズム>

小さい子供がいると、生活リズムやルーティンが気になりませんか?
こどもの生活リズムを整えるという意味で、ルーティンの確立にどのぐらい時間がかかるか、子供がどのぐらいで生活に馴染んでくれるかと心配していました。
結果、我が家は意外とスムーズで、3日目ぐらいにはおおよそのルーティンが固まった気がします。家の間取りの動線や電気機器の使い方に慣れるとか、通園時の近隣の寄り道場所がどんなものがあるのかとか、気候や日照時間の感じとか。ちょっとしたことだけど、子育てしながらだと影響を受けるアレコレを把握していくのに、街のサイズや子供にもよるかもしれませんが我が家は3日程度あれば何とかなりました。
特に滞在した家は、畳のスペースがあり、子供のあそび場と化して我が子は大喜び。このスペースがキッカケとなり、東京に戻ってから自宅のレイアウト変更に至ったほど。あ、あと!子供が遊べるオモチャはある程度まとめて持参しました。トランクの1/3ぐらいがオモチャだった気がします。。。

<ごみ捨て>

意外と盲点&面白かったのが、ごみ捨てでした!
住んでいる自治体は比較的細かく分別をするのですが、厚沢部では、燃えるか燃えないかのたった2択!近隣スーパーで売っている指定のごみ袋に分別して捨てます。ゴミ出しの指定曜日がすくなく、しかも「燃えない」の区分が多くなってしまうので、燃えないゴミを賢く出すような暮らし方に自分のマインドが切り替わる感じがとても面白かったです。
ゴミを出すという行為のなかに、「このまちに住まわせてもらっている」という感覚を呼び起こす力があるのか、日常の中でも一番気を使ったし、厚沢部町を感じられる家事だったように思います(笑)

<ご近所さん>

保育園留学で、 密かに期待していたのがご近所さんとの関わりでした。
同じ時期に留学しに来ているご家庭や、 地元の方々との交流などがあればいいなと思っていたのですが、 実際にはほとんどありませんでした。これは残念。

<仕事の作業環境>

私たちが滞在した家は、目の前がコワーキングスペースとして活用できる施設でした。パートナーはリモートワーク、私は試験勉強のため、主にパートナーがオンラインミーティングやデスクワークをコワーキングでやって、私は家のリビングを勉強机にして作業していました。

Wifiは整っているし、環境は申し分なかったのだけれど。実際は、仕事や試験日程の関係で、2週間の間にパートナーは2回、私は1回東京に戻る必要がありました(汗)なかなか、2週間どっぷり移住というわけにはいかなかった…。

費用はかさみましたが、それでも、飛行機移動も含めた中~長距離移動を前提に、多拠点での生活をイメージするという意味では悪くないトライだったと思います!

生活拠点を2週間移してみて

今回は、旅行ではなく、仕事や育児もまるっと含めて生活拠点を移してみるという実験としては、とてもいい経験でした。

それもこれも、天候に恵まれたり、体調に恵まれたり、色んな想定外が起こらなかったからということもあると思いますが…。

こんな暮らし方があるんだというのを、体験することができただけで、東京での生活を相対化することができたり、自分たちの仕事を少し冷静に見つめなおすことが出来たりと、リフレッシュすることが出来ました。


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