はじめての大阪出張日記 4日目
昨日の夜、布団に入った瞬間
ぶあっと寂しい気持ちが込み上げてきて、眠れなくなった。
大阪最高ずっと居たいって思ってたのに。
急に家に帰りたいと思った。
一度思ってしまうと抜け出せない。
から、今朝は少ししんどかった。
けど今日、いいことが3つあった。
・
一つめ。
ヘルプ先のお店のお母さんと、話の流れで大阪のオススメのお店の話になった時
仕事終わり間近に、こんな紙をくれた。
美味しいお店わからないから…って、わざわざ休憩中に調べてくれて、お友達のオススメのお店をメモしてくれた。
ヘルプで1週間しかいない私に。
私もそんな優しさをぽっと誰かに送れる人になりたいと思った。
二つめ。
2日連続敗れていたおにぎり屋さんにいけた！
じゃこ系が被ってしまったなと少し後悔しかけたけど、全然違う美味しさだった。
ちなみに、旅結びのラオスってどこか知らなかったけど(そもそもラオスが国名だとも思わなかった)、
ここらしい。
ベトナムのエビトーストの味がした。
一緒に買ったにんじんとさつまいもの生姜入りポタージュがうまだった😊
三つめ。
おにぎり3個食べた1時間後だったけど、大阪来て1食抜くのは惜しいし、かるーーく夜ご飯を食べに行くかと思い
ここにきた。
決め手は、この写真のおばんざいがカウンターに乗っている感じと、ちらっと見えるお店の方のねじり鉢巻。
一人でカウンター呑みは1.2回しかした事ないので、少しドキドキ。
いざドアを引く。先客は無し。
店主さん？らしき人が威勢よく迎えてくれる。
1人です、というと少し驚いた顔でお好きな席どうぞーと。
カウンターの端っこに座ろう。
『初めてのお客さんですよね？』と店主さん
『出張で来てて』と答えるとまた少し驚いたよう
『まず飲みもんなんにしましょー』と優しい声で聞いてくれる。梅酒。
『とりあえず何から食べます？』
とりあえずおでんの大根とうずらと、オススメの牛すじ煮込みと、ポテトサラダ。
料理の写真撮ってもいいですか？と聞くともちろんどうぞどうぞ〜と
なんだか、とっても居心地のよい話し方をしてくださる店主さんだなあと思う
おでんは味噌をつけて食べてねとのこと。
大阪のおでんは茶色かったから、透明な出汁が珍しいなあ
そんでもって牛すじのビジュ。
店主さんが私の前に居てくれるようだったので、ほんのりお話をし始める。
最近牛すじが高いけど、ここのお店の煮込みの牛すじは、姉妹店の焼肉屋のものを使ってるからとってもお安いんだよということとか(2.3人前位たっぷり入って220円、、、！)、
店主さんは料亭で働いてたから、おでんの出汁は京風の出汁だということ。名古屋のおでんに味噌をつけて食べるスタイルと掛け合わせて、この店らしさを出したということとか、
大阪の美味しいお店のこととか。
東京から来てくれたから、、とサービスでブロッコリーのお浸しをだしてくれた。
これがべらっぼうに美味しくて。
味付けはほぼ出汁と塩のみだというからびっくり。
実は茎も美味しいんだよ、と食べさせてくれた。初めて茎の方が美味しいかも、、！と思った。茎に旨みがあるなんて。そしてとっっても柔らかくて。
丁寧に筋を取って煮てあることが伝わって来た。
一人だとあんまりたくさん種類食べられないだろうからって、1人前を少なくして安くしますよなんて言ってくれた(私普通量でも食べられるよとは思った)。
蓮根の天ぷらの蓮根は、お店の農園で栽培してるとのこと。びっっくり。おでんの大根とかも作ってるらしい。
その後もご飯を食べながら、帰るまで、たくさんたくさんお話をした。
初めて行くお店の人と、1対1でこんなにいろんな事を話したのは、初めてだった。
・
私の目指すお店は、
カウンターに美味しいおばんざいが並んでて、
お野菜とか食材も自分で作ったものを使って、
お店の人と好きな時に気軽にお話ができて、
お客さんとお店の人が、おかえりただいまって言い合える関係性があって、
まさにこのお店みたいなところだと思った。
店主さんには夢があるらしい。
食の頂点は蕎麦だと思う。から80歳になるくらいまでに蕎麦職人になりたいんだ。と
何歳になっても夢があるって、ほんとに素敵なことだと思う。
私も夢の話をした。
いつかお互い夢が叶ったら、お互いのお店に行きましょうねと話した。
・
知らない土地で、今日私は一人じゃないと思えていた。
すごく嬉しかった。
大人になるって、生活するって楽しいなと思った。
初めてのキューピーコーワα