はじめての大阪出張日記 2日目
寒空の下20分歩いて行ったうどん屋さんに振られた。
振られたというより、ランチ営業しかやっていなかったのでただのリサーチ不足か。
自業自得。
、、、、、、、、、、、、、、、なのだけど、
お昼の牛肉ラーメンで胃もたれしていた私は
今日はきつねうどんしかない！関西お出汁のうどん食べてみたかった！絶対玉ねぎの天ぷらつけて食べる！！！と思っていたから、
《準備中》の看板を見たらとっても悲しくなってしまって、しょぼくれていた。
気持ちを切り替えて他の店を調べてみる。
お、美味しそうなおにぎり屋さんがある。
そういえば昨日から粉物続きで、お米が食べたいと思っていたんだった！
食べログによるとお店は18時まで((売り次第終了))とのことだったので、どきどきしながらインスタを見てみる。
5分前に、売り切れ、、、、、、、、、、、、。
なるほど。
なんだか嫌な予感がするな。
近くにあるお店を調べてみると、美味しそうな四川料理屋さんも、とんかつ屋さんも、町中華も、ちゃんぽん屋さんも、17時から、、、、。
今は16:10。50分も外で待つことはもう無理だよ。寒い。。。
悲しい気持ちで近くのスーパーに入る。
地元以外のスーパー見るのって楽しいんだよね〜なんてカラ元気を出して、しばらくうろちょろ。野菜が足りていなかったから、具沢山な粕汁を買う。
しょうがない。今日はそういう日だったんだな。
ホテルの目の前のたこ焼き屋さんでたこ焼き買って帰ろう。
・
ぶるぶるしながら歩き出す。
ふと、こっちからの方が近いかなと思って角を曲がってみる。
するとパトカーのランプみたいなのが看板の上で光っているのが見える。
なんだろうと思って近づくと、行きにも見かけた喫茶店だった。
喫茶店でご飯か、、、、。
うどんを食べたいと思っていた身としては、正直なんとも気分が乗らない。
入口の食品サンプルをみる。
オムライス、生姜焼き定食、焼き飯、、
意外とご飯系が充実しているな。
オムライス600円だし。誰かに作ってもらったご飯が食べたい。
入ろう。
ドアを開けるとすぐのイスでお母さんとおばあちゃんがレシートを整理している。
いらっしゃいと言って立ち上がったから、店員さんなんだ。
席につくとお冷とおしぼりが出て来た。
おしぼりあったかい。嬉しい。
メニューを待ってるけど一向に来ない。
あ、そっか。ここは喫茶店だった。
壁のメニューをみてみる。
コロッケ定食650円。
コロッケ。
コロッケ、いい。
カキフライ定食もいい。750円だからコロッケと100円しか違わない。
いつもだったら絶対カキフライにしている。
けど。
なんだか今はあったかいコロッケが食べたい。
・
コロッケ揚げてる音が聞こえてくる、、、。
コロッケ揚げてるおばあちゃんと、カウンター越しでレシート整理しているお母さんの話し声も聞こえる。新聞読んでる常連さん(お父さん)も時折話に参加している、、、、、、、、。
なんていう実家感。
スマホもいじらず、ぼけーと待つ。
『コロッケ定食です〜』
、、、、、コロッケに、、、、、、、、、
茶碗のご飯と味噌汁とたくあんついてきた、、、、、(感涙)
私がもし男兄弟の家に生まれていたら、家に帰るとこんな風にちょっとぶっきらぼうに、あったかいご飯出してもらえたりするのかな。
なんか贅沢だなあ。
箸でコロッケをとってかぶりつく。
美味しい。想像以上って言ったらなんだけど、想像以上に美味しい。
じゃがいもが甘いぞ。けどソースなしで食べたくなるしょっぱさとうまさもある。
コロッケの中身9割5分じゃがいも、かすかにチラつくひき肉っていうのもまたよいのよな。。
・
みっちみちに心が満たされて、喫茶店を出る。
食で空いた心の穴は、食でしか埋められないと思う。
悲しい気持ちで入ったお店で食べるあったかいご飯は、
普通の気持ちで食べるご飯より、3割増で沁みると思う。
だから私は、
悲しい事が起きるのも悪くないと、少しだけ思う事ができる気がした。
それって、小さなことだけど心強いことだと思った。
雪が降って来た。
ちゃんとたこ焼きも買って帰った。