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はじめての大阪出張日記 最終日

関西国際空港の出発ゲートの前でこの日記を書いている。

何だかすごく、すーーーーんとした気持ちだ。

寂しくて、しんみりしていて、けど大変満足で、早く帰りたいような気持ちもあり。

何でだろう。

大阪には何回も来たことがあるのに、何なら先週も来たのに。

何とも言えない虚無感。

出張初日、関空に降り立った日のことが、もう1ヶ月は前のことのように感じる。

思い返せばこの出張は、はじめてこんなに長い期間、知り合いのいない土地で自分一人で生きた機会だった。
すごく大袈裟だけど、本当にそうだ。

朝起きて、仕事をして、ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る時、近くには家族や友達や仕事仲間がいた。

当たり前に言うおはようもいってきますもただいまもおやすみなさいもこんな長い期間言わなかったのははじめてで、最後の方は一人でただいまとか言っていた。

一人暮らしになると独り言が増えるというのはほんとだね。

ずーっと少し寂しかったし、夜は怖かった。

けど、それ以上にずっとわくわくしてた。

美味しいどて焼きを食べた。
喫茶店でかわいいマッチを見つけた。
たこ焼きをテイクアウトしてたら雪が降ってきた。
憧れののホテルステイ呑みした。
おにぎり屋さんのおにぎりが三度目の正直で買えた。
居酒屋でマスターと仲良くなった。
でっかい卵焼きを食べた。
初めての一人カウンター寿司した。
夢だった鶏焼きのお店に行けた。

ぜんぶ自分で決めて、行動して、得た体験だ。

自分はずーっと自分が子供だと思っている。
14歳くらいから本当にたいして変わっていないなと思っている。

けど、14歳の私は一人で美味しいどて焼きのお店を見つけられたかな。マスターと夢の話ができたかな。お寿司屋さんの暖簾をくぐる勇気を持っていたかな。

そもそも自分が生活するお金を稼ぐために、遠い土地に行くなんて、考えてもいなかったんじゃないかな。

変わっていないと思っていたけど、ちゃんと時が流れた分だけ、年を重ねた分だけ、きっと私は私の道を進んでいるよ。

そんな風に思えた1週間だった。

心も体(重)も大きくなったかな😊



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