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あいちょ助産院物語 学び方編

先日、DMで助産師さんからご質問を頂きました。

ご質問をくださった福岡県の助産師さん(Yさん)に対して書いていきます。

今後は有料記事での返答にはなりますが、

ご質問にお答えしていきたいと思っていますので聞きたいことがある方はご連絡くださいね。


質問1:

瀬尾さんがこれまでどのように学ばれてきたのか

興味があります。

〜式マッサージ研修を受けに行ったほうがいいのだろうか。

栄養に関しても高い費用を支払ったり、

ヨガやベビーマッサージ。性教育なども

どこで学べば一番良いのか。

時間も費用も足りない。

他に比べて何もない私、、、と焦っています。



瀬尾の答え:

Yさんの頃(助産師11年目)のことを思い出してみました。

私も焦っていました。

11年目って

「助産師として何か秀でたものを身につけないといけない」


なんて思う時期なのでしょうか。



私はその頃、

トコちゃんベルトの研修に通っていましたし、マタニティヨガの研修にも行きました。

お産ができる助産院に憧れて助産師会で活動していたのもこの頃です。

本業の仕事以外にも

何かしていないといけないと焦っていました。

なので、何でもいいから他の助産師さんとは違うものや、

飛び抜けた知識を身につけないといけないと思っていました。


そんな時に産婦人科医の「進 純郎先生」の研修を受けます。


それはそれは人生における大きな出会いでした。


私は

あまりの面白さに進先生のお産の研修ばかりを受けるようになりました。


進先生のお産の話は

面白くてたまらなかったのです。


面白いからどんどん頭に入るし、

自分でも気になることを調べるようになりました。


進先生に出逢って、

「興味のあることを勉強する」

ことの体感と言いますか、
感覚と言いますか。

その経験が出来たことで、

周りの助産師さんと自分を比べて焦ることがなくなったんです。


なので、
トコちゃんベルトも、ヨガも勉強しなくなりました。

助産院に住み込みで働かせてもらおうと動いていたのもやめました。


すっきりしました。

本当に自分のしたいことではなく、

他人から見てかっこいい助産師になるためにやっていたことだったので、

すっきりしました(2回目)


色々なことを手当たり次第に習得しようとしていましたが、

本当に学びたいものに出会えたことで、
他のことを知らなくても

気にならない自分になりました。

これは体験した方にしかなかなかわからない感覚だとは思うのですが、

自分がしたいことをしていると、

人のことがかなり気にならなくなるんです。


そして今。

勢いで開業をしてみたら、

おっぱいで悩むお母さんが多かった。


だから勉強を始めたんです。

でも、
必要に迫られてやっていた勉強が
いつの頃からかめちゃくちゃ面白くなり、

今ではすっかりオタクと言われるようになったのです。



いろんなことを幅広く知っていることも素晴らしいけど、
一つのことだけ異常に詳しいのも良いと思うんです。

私は後者のお話しか出来ませんが、


Yさんは今後、
どんなふうになっていきたいのか?


是非、考えてみて欲しいです。


いろんなことを知っている助産師さんはすごいと思いますし、
お母さんの役に立てることも多いでしょう。

そして、
オタクな助産師でも少ないかもしれないけど、

お母さんのお役にたてることはあるのです。


どっちでも良いと思います。
Yさんが決めたらいいんですからね。



どのように学んできたのですか?


のご質問からズレてしまいましたね。


私は勉強より先に開業しちゃった助産師です。

開業前は

桶谷式マッサージの1日研修は受けたことがあります。

南田式の先生にお話を伺いに行ったりもしましたし、

神戸の毛利助産院にも2回(1回かも)見学に伺いました。

それだけで開業しました。


えい!っと、思い切って開業しました



えい!でした開業。

当初は

わからないことだらけです。(そりゃそうでしょ)

そして、期待に応えられないことだらけでした。


勉強するしかないですよね。

だってお母さんのお役に立ちたい。

お金のもらっている。

せめて誠実にお母さんと向き合いたい。



反省と後悔ばかりだったので、

ケアの振り返りは真面目にコツコツしました。


・ケア後のお母さんとのやりとりから経過を学ぶ

・聞かれて答えられなかったことを本やネットで調べたり、先輩に聞く

・おっぱいクッションを使って、うまくいかなかった手技の指や掌の使い方を復習と練習

・自分のおっぱいで、痛くなくて乳房内圧を高める触り方の練習

・カルテに今回の反省と次回の課題を記載しておく。


ひたすらこれです。

(noteのあいちょ助産院物語も参照くださいね)


最初からできる人なんていない。


そう思ってやり続けただけなんですよ。
だから、Yさん。
私は何にもすごくないのです。
やめずに続けてきたから今があるだけなんですよ。


質問2:乳房に関してだけでなく、どんなところでどのようにして学べばいいですか?


瀬尾の答え:私の師匠はお母さんと赤ちゃんです。

なので毎日、学ぶことが出来るのです。


マッサージをしていなくても、
お母さんたちからの質問があったり、ケアさせて頂いた方とのやり取りからだけでも
乳腺炎や白斑の経過を知ることが出来ました。

どういう方か治りやすいか、
長引く方に共通していることは、、、、などなど。


桶谷式、南田式、堤式、BSケア・・・などカリキュラムがあって継続して教えてくださるところもあります。

組織に属して
みんなと切磋琢磨しながら学んでいかれるのが合っている方もいます。

私のようにひとりでコツコツやっても何とかやれてる助産師もいます。

なのでそれはYさんが決めたら良いと思います。


ただ、お母さんと赤ちゃんから学べることは本当に多く、
お母さんのお話はよく聞いてみてください。
そして、赤ちゃんを1人の人格者として観察してみてください。


何を嫌がっているのか?
どうして飲んでくれないのか?
など、必ず答えはそこにあります。

「赤ちゃんが下手くそだから・・・」なんていう助産師さんの言葉を聞いたことありますが、

それは違います。

下手ではないです。

やり方を知らないだけなんです。

だから私たちがどうしたらお母さんのおっぱいを飲めるかを

舌の使い方や顎の使い方の癖を見つけて、

もっと良い方法があることを赤ちゃんに伝えていくのです。



質問3:お金と時間がありません


瀬尾の答え:時間は作るものなんです。


やっとそう答えられるようになりました。

かつての私もYさんと同じことを思っていました。

「時間がない」


特に主婦、母親は常に家族のために時間費やしています。

よっぽど意識して作らないと

勉強する時間はないのです。

時間がないのは家族のせいだと、暴れたこともありましたが、今はそんなことはなくなりました。


時間はあえて作るものなんです。


毎日ではなくても、

まずは15分から始めてみてはどうでしょうか。


コツコツやっていたら、
点と点がつながるときが必ずくるのです。


疑問を解決していくだけでも、それが積み重なると結構な知識になるので、

まずは行動することです。

出来ない理由より、

どうしたら
時間作れるかな?
という視点を持ってみてください。


コーチングの先生に3年前に言われたときは
「無理」と思っていましたが、

今は超納得しています。(そのお話はいつかまた、、、)


「お金がない」


私の場合、母乳の勉強にはほとんどお金はかかっていません。(時間は費やしてますが)

ただ、

話し方の学校や、ビジネスコーチンング、心理学などには結構お金を遣いました。


お金を払って勉強するメリットは
「時間の短縮」です。


その道のプロが学んできたことを

ポイントを抑えて、必要なことだけを教えてもらえるからです。


なので、私の研修も

経験してきたことの中で

必要だと感じていることだけをお伝えするので

学びの時間短縮という面では研修を受けることはお勧めです。

あと、研修を受けてから学ぶのが面白くなり、

今はご自分でコツコツやっておられている方もいらっしゃるので、

まずは研修を受けてみられても良いとは思います。


でも、日々の勤務の中で出逢うお母さんや赤ちゃんたちから学べることはたくさんあります。

独学でもやれてきた私が言うのですから、これは本当です。
お金がなくても勉強はできます。


Yさんへ


参考になったでしょうか・・・

Yさんには今一度、

今、ご自分が焦っている理由を深掘りしてみることをお勧めします。

今でも十分頑張っておられるんですよ。

お子さんんもいて、仕事もして。

Yさんは十分にやっております。

今のままでも大丈夫。

でも、本当に知りたくなったらいつでも連絡ください。

この度、勇気を出してご質問下さったこと。
素晴らしいじゃないですか。

Yさんにとって本当にしたい勉強が見つかるといいですね。


Yさん、応援しています!























































































































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