機嫌のいい女 1
「私はなんで生まれてきたんだろう」
「何をしたくて生きてきたんだろう」
「大切なものはなんだろう」
そんなことを考えたことありますか??
「機嫌のいい女」
15、6年前でしょうか。
私がバッリバリに働き、
病院では主任をし、
全国で研修をしていたり、
たくさんのお母さんたちから感謝のお言葉をいただいていたあの頃。
自己啓発本を読み漁り、休む事なくずっと勉強していたあの頃。
「いつか情熱大陸に出るんじゃないか」と
数人の方から言われたりして調子に乗りまくっていたあの頃。
この頃、ある雑誌(経営者が読むような雑誌)にユーミン(松任谷由実さん)の記事がありました。
ユーミンに幾つかの質問を投げかけて答えてもらっていくという
Q &A式の記事でした。
その中の一つに、
「いい女の定義を教えてください」
という質問があったのですが。
ユーミンはなんとお答えになられていたと思いますか?
「機嫌のいい女」
と答えていたのです。
その一行だけで、
なぜ、
機嫌のいい女=「いい女」
なのかまでは書いていませんでした。
この記事を読んだのは
「もしかして私、本当に情熱大陸に出る日がくるのかな、、、」
なんて考えていた
だいぶ勘違いしちゃっている夢見る30女子の頃の私。
「機嫌のいい女」
??
ユーミン何を言っているんだ。
機嫌のいい女??
大した事ないな。なさすぎる。
機嫌のいい女なんて
すでに私出来ているんですけど、、、。
自分のことに一生懸命に生きていたらいいだけの、
家族や友人に守られてぬくぬく生きてきた私の感想がこれでした。
そして今。
この15、6年の間に私はまず、
ユーミンという方の偉大さを私なりに感じるようになりました。
「恋人はサンタクロース」だけじゃないのです。
「赤いスイトピー」の作曲がユーミンなんですよ。
歌詞も曲も誰でも作れないようなものばかり。
そんなユーミンがたった一言でいい女とは?を定義した。
「機嫌のいい女」
この言葉の深さと難しさを私は今、猛烈に感じております。
ユーミン、あの頃の私はとんだお馬鹿さんでした・・・
そして、今、いい女ってどんな人?って聞かれたら
私も
「機嫌のいい女」って答えます。
加えて言うなら
「家族にも機嫌のいい女」
これがどれだけすごいことなのか。
家族にも機嫌のいい女でいる。
なんて偉業なんだ。
私、これが出来ている女性に出会ったことがないと思うのです。
私が幼い頃見てきた母親含め、その世代の方達、
そして私の周りの大好きな友人たちも、
今、一生懸命子育てをされているお母さんたちも、
「私、毎日、ご機嫌で過ごしています!」
と言う方に出会ったことがないのです。
ご機嫌でいたらいいだけなのに。気持ちを切り替えたらいいだけなのに。
でも出来ないのです。
目には見えないし、具体的に伝えることもできないけど、
でも、たかがご機嫌に過ごすということが簡単にできないくらい
それくらい大変なことを私たちは毎日こなしているのだと思います。
でも。
やっぱり。
みんな、本当は一番機嫌よくいたいのは家族と過ごしているときなのではないでしょうか。
私も不機嫌な自分って、家族からしたらいい迷惑だし、やめないといけないって思っています。
「切り替えなくては」
って何度も思っています。
自分のせいで家族が暗くなってしまうのはとても辛いです。
話は始めに戻ります。
「私はなんで生まれてきたんだろう」
「何をしたくて生まれてきたんだろう」
「大切なものはなんだろう」
今、私は情熱大陸に出ることなんて考えていないし(そもそもおかしすぎる)、
助産師として有名になったり、大金持ちになって慈善事業したりとか
すごい人になろうなんてことは全く思っていません。
私はただ、
息子がいる今の3人生活でも、
主人と二人きりの生活になっても、
「機嫌のいい女」で生きたいと思うのです。
助産師である前に、
私は一人の人間として
機嫌よく生き続けていける生き方を見つけていきたいと思っています。
「女性」という理由だけで、
「子育て、家事は女が当たり前にするもの」なんて言われて、
我慢されている方がいたら。
ご機嫌で生きることは
自分を大切にし、
自分を労る生き方であることを
届けることが出来たら、、、
ご機嫌に生きるために
手放さないといけないものがあることを伝えることが出来たら、、、
そのように思っています。
もし、私が不機嫌とご機嫌を逆転させる人生を生きることが出来たら。
小さなことなようで
実はすごいことなのではないかと思っているのです。
昔、占い好きだった私。あらゆるタイプの占い、そして手相。
「自分の世話しかできないお嬢様」
「結婚は向いていない。一生仕事。」
「男」
こんなことを言われてきました。
でも、私は
仕事は好きだけど、
それ以上に家族が好きなのです。
数々の占い師たちよ。
私は確かに向いてはいない。
でも、主婦も母親の役割もご機嫌にやってやる。
今は真面目ずぎてそれが空回りしているだけ。
私たちがしている子育てや家事、仕事。
命を費やして取り組んでいるこの役割を
不機嫌に我慢だけするだけのもにしたくない。
まだまだ的確な言葉には出来ないのですが、
今、やっていること全てが素晴らしい価値のあることだと思えるように、
私はご機嫌でいる努力をしようと思うのです。
10年後にこの記事を読んで懐かしく思えるのか、全く何も変わっていなくてびっくりするのか。(その時は思い切り笑うことにします)
それは私次第。
と言うことで、
まずは私の
不機嫌になる起爆剤の一つ。
「私がやらなければいけない」という思い込み
これを手放していくことから私の挑戦を始めていきたいと思います。
失敗しても何度でもチャレンジするぞ。
「機嫌のいい女2」を楽しみにしててくださいね。