家族旅行「写真や動画で残しても観ないから、言葉で残したい」の巻
2023年2月19日から2月21日、二泊三日の家族旅行。
「結婚して10年だし、ちょっと贅沢な旅行にしよう」と決めた旅。
ムスコも小学生になり、今、家族3人で楽しめるのはドコ?と探したのが、福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」だった。
千葉駅から無料の送迎バスが出ている。
移動は大事。荷物を持ち運ばず、乗り換えも気にせず、体力も温存できるなんてありがたい。
道中3回、サービスエリアでトイレ休憩(15分×3)があったので4時間ほどバス移動。
退屈するムスコを、手のひらに文字を書いて当てるゲームで誤魔化す。
You Tubeやゲームをやりたがるが、なるべくそれに頼らず過ごしたかった。
13:00!ホテルに着いたぞ!
館内の地理が分からず、ちょっと苦戦。
お昼ごはん食べたい。プールの場所はどこ?
ひとまず部屋に荷物置いて、着替よう!
清掃係の人に「ちょっと早いですけど、部屋に入れますか?」と声をかけたら「大丈夫ですよ〜」。
とっても感じの良いホテルだ。
アロハとムームーに着替える。
この時点で、すっかり非日常に入り込んだ。
プールエリアで、がっつりピザを食べる。
お腹が空いて仕方がない。だって朝5時起きだもの。
空腹満たされ、父母は水着を買いにショップへ。
レンタルでいっかー、と思っていたが着れそうなのがない。思い切って買っちゃえ!と贅沢モードに入る。
できるだけ気に入ったヤツをね。
ひとまず父子はプールへ。
母は念入りに水着を選ばせてもらう、別行動。
何度も試着をし、自分の体型を加味した水着を購入。
その後、父子を探すがすぐに見当たらない。お子様用すべり台で激しく飛沫をあげているムスコ発見!
母も水着買ったから、違うエリア行こー!と温水プールへ移動。
思ったより温水じゃない!寒い!早々と大浴場に移動。
あぁ、温かい。温泉にずっと浸かりたかったが、1日目だしこのくらいにしておくか!と部屋へ戻る。
大浴場に水着の脱水機があったのが、すごく役にたった。
そろそろ夕飯に行くか〜と部屋を出る。
「お飲み物はどうされますか?」とメニューを見ると、飲み放題2000円。
生ビール1杯850円…1日目は1杯だけにしとこ。
ムスコだけソフトドリンク飲み放題にしておいた。
ブュッフェスタイル、わくわくする。
まだコロナ対策で、ビニールの手袋をつけて料理を取らなければならない。
このビニール手袋、くっついてて中々入り口が開かない〜。これもいつかは思い出となるのかな。
和洋中、思い思いに選んで食べる楽しさよ。
アレコレ食べたいけど、満腹でデザートのケーキ全部は食べられなかった。
「明日の夜もあるから…」と夫。
二泊三日だもんな、二泊三日はたっぷり楽しめていいな!と思った。
ムスコがしきりにクシャミをしていた。プールで冷えた?風邪?花粉症?
今日は早めに休んで、明日めいっぱい遊ぼうぜ!
部屋に戻ると布団が敷いてある!最高!
布団に潜り込み、大浴場に行く父子を見送る。
酔いと疲れで起き上がれず、そのまま入眠。
2日目、大浴場で朝風呂に入る。
朝ごはんもビュッフェ、パンもあるし、ご飯もある。
無性にオレンジジュースが飲みたい。
生野菜が足りてないのだろう。プチトマトも多めに摂取。
今日はプールで遊ぶぞー!
貴重品どうする?スマホの防水ケース買うべき?
ホテルの案内に施設内の支払は「部屋付け」できると書いてある。
じゃ、財布とスマホは持ってくのやめよう。
水着に着替え、プールへGO!
着替えとタオルだけで、身軽にプールへ向う。
巨大なウォータースライダーは魅力的だけど、ちょっと怖いかも。我が家は浮き輪があれば十分か、とレンタルすることに。
1時間で600円…1日じゃなくて1時間なの?とりあえず2時間借りるか〜。
広々した大プールに入る。適度な水の負荷が気持ち良い。
次は流れるプール!浮き輪にみんなでつかまり、ぐるぐる回る。人が増えると流れが速くなる。
家族連れが多かった。みんな防水ケースに入れたスマホで、写真や動画を撮っている。
私はスマホに頼らず、今を身体いっぱい感じ取って記憶に残す事にしよう。
ムスコのプリプリしたお尻をペシペシ叩いたり、浮き輪がひっくり返って溺れそうになったり、冷えた身体を温泉ゾーンで温めたり、本当に久々にプールで遊んだ。
浮き輪を返却するタイミングで、一旦着替える事に。
お昼ごはん食べて、フラガールショーの昼の部を観る。
ファイヤーナイフダンスでは、鍛え抜かれた美しい筋肉をもつ男性達が、炎を華麗に操る姿に興奮。
フラガールはフラだけではなく、ポリネシアの様々なダンスを披露。
一曲ごとに鮮やかな衣装に着替え、しなやかな手の動き動き、ビートの効いた打楽器に合わせた激しい腰の動き、生演奏のエネルギーに圧倒され
「こ…これは夜の部も観ないともったいない!」とチケット購入を決意。
一旦部屋に戻り、大浴場でひとっ風呂。
チューハイ飲んで、ちょっとうたた寝。
ムスコはゲームタイム。
このちょっと休憩できるのが、宿泊の良いところ。
今日の夕飯は、デザートをたくさん食べようと決めていた。隣の席で、ひたすらYou Tubeを観てる女のコが気になった。おそらく4~5歳くらい。1~2歳の弟もいる。
親はゆっくり食べたいし、アチコチ歩き回られたくない。
スマホはホントに便利。即効性がある。ただ中毒性もあり、慎重に与えないとなぁ思っている。
ただ、怒鳴って子どもを大人しくさせる方法を使わなくて済むのは、いい事だと思う。
若いパパは、お刺し身の海老を山盛りにして、食事を楽しんでいたのがちょっと笑えた。
デザートもお皿いっぱいに盛り付け、満足して夜のショーへ向かう。
夜のプールはモワッと暑く、薄暗い観客席にゾクゾクと人が集まりだす。
演者のオーラにすっかり魅了され、開放的な気分も相まって、観客と舞台がひとつになっていた。
劇団四季や、宝塚歌劇団と同じくらい、毎日毎日続いているショーだ。
リゾート施設のエンターテイメントと甘く見ていたけど、伝統と誇りを感じる素晴らしいショーだった。
ぞろぞろと部屋に帰る途中、ふと思った。
ずいぶん長い間、コロナで我慢してきた事が終わりに近づいている気がした。
訳の分からない日々が、やっと明ける時期が来たんだなぁ。明日も、ひと遊びして帰ろう。
3日目、最終日。
チェックアウトは9時。
10時まで部屋を利用して良いらしく、とてもありがたい。
荷物をまとめ、クロークに預ける。
今日はプールと、まだ行ってない露天風呂に入ろう!
お土産もまだ買ってないし、帰りのバス15:30まで楽しむぞー。
昨日からフラの衣装を身に着けたお姉さん達を沢山見かけた。
どうやら「全国学生フラフェスティバル」が開催されているようだ。
3日目のプールはとても空いていた。
1時間ほどで切り上げ、露天風呂へ移動。
お昼前の時間、入浴客はほとんどいない。
この日は気温が低く、温泉から上がる湯気がキレイに見えた。
外気が冷たいから肩をつけたまま、お湯の中移動していたら「蒸し風呂」の文字。
サウナ?と思って入ってみる。
ヒノキの香りがするサウナだった。照明が暗く、窓から自然光が入る部分だけ異様に明るい。
5~6人いるようだ。目のやり場に困り、室内の湯気をぼんやり見ていた。
陽の光に照らされた湯気は、細かい粒子が無数に散らばっていて、心を空っぽにできそうな空間だった。
風呂上がり、休憩所で一服。
ここはアイスっしょ!とセブンティーンアイス。
この時間も至福&贅沢。
我々夫婦は贅沢ができない体質のようだ。
この旅だけは、なるべく気前よく過ごしてみた。
無駄遣いはもったいないけど、たまの贅沢はしていきたい。
結婚して10年、ムスコが生まれて7年。
この旅で1番感じたのは、子どもの成長だった。
授乳しなくても良い。添い寝も要らない。離乳食も要らない。オムツも必要ない。トイレも自分で行ける。自分でごはんを食べてくれる。好き嫌いも減った。ベビーカー要らない。おんぶも抱っこもしなくていい。服も自分で着れる。おねしょもしない。
プールで一緒に楽しく遊んだ時、家族旅行がやっと楽しめる年齢になったんだー!と実感した。
これから少しずつ自分の世界ができ始め、親を必要としない時間が増えてくるかもしれない。
まだ手をつないでくれる間は、思いっきり楽しめる関係を大事にしないとな。
お土産も買い込み、帰りのバスに乗り込んだ。
お腹も満たされ、心も満たされ、程よい疲労感で睡魔に包まれる。
何も考えずうたた寝できた時間が、1番の贅沢だったかもしれない。
家に着いたのは、夜の22時。
明日から、新たなカワグチ家の歴史が始まる!