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「5月5日(水)のこと」
1.水曜日。GW最終日。今日は夫の実家に行って、移住計画をしていることを伝えるつもり。
2.朝ごはんを食べ終え、昨日まで話し合った続きを夫から切り出してきた。
3.学校はとても良かったが、仕事がなければ通い続けられない。生活の基盤をしっかり建てなければ、家族が疲弊し崩壊してしまうと言う。
4.確かに仰っしゃる通りです。私の考えは、夫からしたら絵空事のように聞こえる。冷静かつリアリストの言葉にどんどん小さくなる私。
5.だんだん泣けてきて惨めな気持ちになる。私は間違っているのだろうか…。けど、言われっぱなしも癪なので反論に出た。ここが今までの私と違うところだと思う。
6.いつもなら、反論すれば自分の痛い部分を突かれグゥの音も出なくなる。結局お互い苦い思いをして何だかなぁ、となるくらいなら黙っとこ(思うところはあるけど!)となって過ごしてきた。
7.結局のところ、移住したいのはこの場から離れたいのだ。ツライ思いをしたこの場所で、ずっと暮らすのがしんどいのだ。許せない人がいるのだ。それに家族を巻き込もうとしてるのだ。本心をぶち撒けた。
8.直接的ではないけれど、世の中を変えたい思いがあることも告げた。ムスコが幼稚園に行けなくなったあの日から、色々な考えを学び自分なりに辿り着いた答え。私が今まで生きてきた社会がムスコのような人達を苦しくさせているように思えるのだ。
9.泣いてる母に、ムスコはハンカチを投げてよこした。ずっと異様に思っていたのだろうなぁ。「お母さん聞いてー」は、心ここにあらずの母を見抜いていたのだろうな。不安にさせて申し訳ない。
10.少し言わせてもらうなら、夫に足りないのは勇気だと思う。そこにいつか気づいて踏み出して欲しいと思う。ここで反論しておく!
11.不毛な戦いは一時休戦。夫の実家に行く準備をする。まだ越えなければいけない壁がここにもある。
12.夫婦で朝から激論しあい疲れてしまった。今日はあまり詳しく話すのはやめておこう。行きたい学校があって見てきました。移住が必要になりますが、住まいや仕事の面で簡単には実現するか分かりません。これでいこ!
13.家を出ると風も強く、どんよりとした空。なんか怒られに行くような気分で、ちっとも楽しくなーい。
14.12時すぎに家に着き、昼食をご馳走になる。義父は町内会の用事で出かけ、義母に息子夫婦で学校探しの話を告げた。思ったより肩の力が抜けて伝えられたので反論は少なかった。
15.他にも気になる学校もあると伝え、瀬戸市の学校も伝えてみた。だが、伝える準備をしてなかったので余計訝しげな感想をもたれてしまった。
16.「自分達で料理を作る」から学びを見つけ出すことを伝えたかったのだが、「料理は家庭でも教えられるんじゃない?」と言われた。あぁ、価値観が違うと捉え方に差が出るなぁと思った。ここの点は、綴り部として深く掘り下げたい。
17.夫の実家はお隣さんと上手くいってないそうだ。ここのところ、会う度に不平不満を聞くことが多い。他所も悩みがあるんやなぁ。
18.帰り、駅まで送ってもらう車内で、義父は息子(夫)にずっと愚痴っていた。一昨日会った義妹もこの件に関して心配していた。
19.その悩みに関して兄妹は解決策を親に示していたのだが、嫁(血の繋がらない他人)はこう思った。ここの親は子どもに寄り添って欲しいんだろなぁ〜と。大変だね、ひどいお隣さんだね、と共感して欲しいんだろなぁ。
20.一応夫にそのように思ったことを告げた。幸い、雨はまだ降ってはいなかった。降る前に早く帰ろう。あまりダメージなく帰れたことが一番の救いだった。
付録