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凸凹事件簿 「幼稚園やめたっていいじゃない! ハートは石でもガラスでもないよ!」の巻

8月3日、幼稚園をやめてきた。
本当にあっさりしていた。もっと色々言おうかと思ったけど、もう意味がない気がして言わなかった。
帰り道、夫は「もっと理解してほしかったくらい言えばよかった」と言っていた。
私は自分の棟の階段を上って、あと少しの所で涙が溢れてきた。私が流した涙は、悔し涙だった。
家に帰ると、祖父母と留守番してたムスコが泣きついてきた。お母さんと離れるのが不安な時期、ムスコも闘っていた。
その後二人で泣き続けて、我が家の幼稚園生活に区切りをつけた。


7月の中旬から、園に行かせるのをやめた。
自主保育をするなら、どんな風に過ごせるか?を知るため、とことんムスコと向き合った。

規則正しい生活てホントに重要なのか?
怒らないでムスコと過ごせるか?
You Tubeやテレビを自由に与えて良いのか?

今までは、脅したり怒鳴ったり嫌味を言ってムスコをコントロールしていた。
けど時間や約束もない毎日なら、縛る必要もない。
ムスコは何を考え、どんな風に育っているのか見極めたかった。

最初の一週間は、ムスコのペースに合わすのに疲れ夕方に仮眠をとらないと体力がもたなかった。
けど、本当に自分で好きなモノを見つけ、吸収し、何かを作り出す力は見てて面白かった。
工作が楽しいようだ。なるべく口出しせず、余計な手出しもせず、自分のペースを守りさえすれば、パニックになることもないんだな、と強く確信した。
私達大人は、子どもを尊重できてなかったんだと思う。
手のひらの上で転がそうとして、それがムスコにはしんどかったように思う。

着替え、ご飯、お風呂は、なかなかこちらの思惑通りにできなかった。声かけるタイミングが本人のキリのいいとこじゃないと、なかなかできない。でも私の望むタイミングではないけど、自分のタイミングになれば行動する。
この辺りは、徐々にお互いの考えを話し合っていきたいと思う。

この3週間、私は大きく変わった。
今まで力で人を支配しようとしてた部分が恥ずかしくなった。
時々、イライラして意地悪なやり方でムスコを支配してしまう時はあった。自分にイラついてるだけで、ムスコは悪くない。少し経ってから、素直に謝れるようになった。
この影響なのか、ムスコも自分も悪かったと反省の言葉を口にしてくれるようになった。
力で支配する必要なんてないんだな。じっくり聞いて、ゆっくり待ってあげることはワガママになるわけじゃなかった。

今一番しんどいコトは、同じ園の人に会いたくないこと。
「最近見ないけど、どうしたの?」て聞かれるのがコワイ。「幼稚園やめた」て言った後にかけられる言葉を想像しただけで、心臓がグッと苦しくなる。
だって、やめた後のことなんて私もどーなるかなんて分からんもん。
今までの状況をイチから話す気力もないし、理解してもらえるとも思ってない。
不用意な言葉で私は傷つくぐらい、まだ私の心はむき出しなのだ。
たぶん次の一歩が、どこに踏み出せばいいのか分からないから。
歩き出せば少しずつ、自分に余裕ができると思っている。

コロナの感染者も増えてきているし、梅雨もなかなか明けず、鬱々とした日々を過ごしていた。
何かのせいにして、何とか自分を保とうとしていた。
それも自分で自分の首をしめているだけなのだと思う。
なかなかストレス発散できないこのご時世、私は渡辺美里の歌で乗り切ってみせる!
小室哲哉や岡村靖幸や大江千里のメロディーは、パワーになる。美里の歌声も!

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