凸凹事件簿「子ども同士のイザコザに母は心を痛め中」の巻
土曜日、親子3人でバスに乗りプレイパークに行く。(プレイパークとは、公園を使って子どもも大人もノビノビ遊ぼうぜ!な場所と思ってください)
着いて早々、裸足になるムスコ。今日は思いっきり汚れても良いよ!と覚悟してきた。
先に来ていた親子(父娘)と一緒になって、砂場で遊んだ。
砂場にホースを持ち込み、高い所から低い所へ流す。下には大きな砂山があり、左右を回り込むように水が流れ、スコップや手足を使い水がつながるように溝を作る。大人も子どもも一緒になって汗をかく。水がつながった瞬間、なんとも言えない満足感を得た。
枝に取り付けられたロープブランコで遊んだり、虫を追いかけたり。小学生くらいの男子が数人、七輪で火起こしもしているような場所だ。
自分達も裸足になって遊んで、楽しい休日だと思えた。
お昼休憩におにぎりを食べていた頃、少しずつ親子連れの人数も増える。
子ども同士、下の名前で呼び合ってる。常連のようだ。その子達が4人ほどで、砂場で新しい遊びを始めた。
この辺りから事件が起こる。
どうやら砂の中にホースを埋め、湧き水のようにして水を貯めているようだ。一生懸命壁を作っている。
ムスコもショベルを持ってその輪に入るやいなや、壁を壊そうとする。
傍から見てもムスコはジャマをしている。けど、なんか様子がおかしい。近づいてみると、自分がさっき作ったモノを壊されて怒っているようだった。
これはパニック起こしかけてるな、とムスコを他の子らから離す。ケガをさせかねない。
ジャマしちゃダメだよ、とも思う。自分達が作ったのが壊されて悲しいんだよね、と共感もしてやりたい。
公園はみんなのものだよ、と今言っても耳に入らない。
ムスコの性格なのか、特性なのか、空気を読むのは難しいようだ。
砂まみれで抱きつかれる中、私に不安が襲う。
「集団の中で生活してないと、やっぱりダメなのかなぁ…」
子ども同士の中で人間関係を学ぶ、と育児書や教育者は言う。
でも、どうやって学ぶのだろう?具体的には誰も教えてくれない。
私は心配しすぎなのだろうか?子ども同士のイザコザはほっとけばいいとは言うけれど…
幼稚園やめた今、どうやって学んでいけばいいのか分からない。
少し気持ちが落ち着いたのか、ブランコへムスコは移動した。
気持ちがおさまる時間も短くなった、ムスコなりに成長してる。
ぼちぼち帰ろう!と着替え、一緒に遊んだ人達に「先に帰りまーす」と挨拶をした。
先ほどのイザコザしかけた子達にも「先に帰るねー」と声をかけた。
そしたら「お前とは今度一緒に遊ばない!」と宣誓された。
子どもの言うコトバだけど、おばさんは嫌な気持ちになったよ…やめてほしいホント。
きっと二度と会うことないと思うけど、楽しかった時間が少し色褪せてしまった。
帰り道「人の嫌がることしたら、あんな風に嫌われるんだよ」とムスコに言ってみたが、ムスコだけを責める気にもなれなかった。
今回は子ども同士の相性が悪かったんだと思おう。
人との距離ってどうやって学んできたっけ?
ムスコはどうやって学んでいけるかな。
『子育て』というよりは、『生き方探し』をしているかもなぁと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?