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「ノープラン、何も考えられない、それくらい行き詰まっていた」(前編)の巻

先月、学校見学に行った木更津の東清小学校。
もう1回見に行きたい、とオープンスクールの日に参加した。
その日は、土曜参観で親御さんも来ている。
学校と親の関係も見れたらいいな、と思っていた。

とにかく今月は、幼稚園母のイベントで頭がいっぱいなのだ。
学校探しは凪の中、心配性の夫の心を動かさないと何も始まらない。夫婦は冷戦状態。
何も考えられないノープランで木更津に向かった。

土曜日の朝、横浜から木更津をつなぐ高速バスは渋滞を避けつつも大幅に遅延。
その後、久留里線に乗る予定が間に合わず。
タクシーに乗り、東清小へ到着。
あまり良い幸先ではなかった。

学校に着き、説明会まで時間がある。
少し校内を散策させてもらう。
退屈と少し緊張で、ムスコは落ち着かないようだ。
図書室に入り、ヨシタケシンスケさんの本を読み出した。
説明会が始まりそうだから、行くよ!と誘うも、気の乗らないムスコ。
図書室の本を無断持出しし、説明会の部屋(会議室)へ戻る。

会議室は、満員だった。
教頭先生がパワーポイントを使い、学校説明。
ムスコと同年齢の子達、15分ほどで集中が切れガサガサゴソゴソ。
その中で話し続ける教頭先生に「先生がんばって!」と念を送る。

説明が終わり「では、教室を見に行きましょうか!」とゾロゾロ移動する。が、カワグチ家は皆からはぐれだす。
みんな1年生の教室に行くが、ムスコは特別支援クラスに入り込んでいた。
前回の見学では、このクラスは誰もいなかった。
ある意味チャンスだったかもしれない。

学校で育てた綿を使って、パフェを作ろう!という授業だった。工作のようだ。
3組の家族が、親子一緒に制作していた。
小規模のクラスがあるなら、支援級はあまり必要ないかな?と考えていた。ムスコは教室にある、見慣れない道具に興味津々だった。

ある児童の算数セットが気になり、「かーしーて」と声をかけ「いいよ」のやり取りをキッカケに、親御さんに話しかけてみた。
「ウチは少し落ち着きのない子なんでが、小規模な学校はどうですか?」と聞くと、「すごく良いですよ」と笑顔で答えて下さった。
高学年の子が、よく面倒を見てくれるそうだ。
国語と算数だけ支援級で、他の教科は交流級。
支援級の先生も2人おられた。
入ってみないと、どうなるか分からんか…
支援級スタートでもいいのかもしれないな、と考えられるキッカケをもらった。

他の人達はどこへ行ったかなぁ〜と思いつつ、また図書室へ戻ってきてしまった。
字を読むのは一種の精神安定剤のようで、図書館が落ち着くようだ。
自由行動をさせてもらって申し訳ない気もありつつ、それが何となく許される空気を勝手に感じていた。
我々夫婦は、廊下で会議を始める。
この学校を我々は良いと思っているが、ムスコはどうなんだろう?と。
移住したけど、行かない!なんてことになる可能性もある。なんとも判断がつかない。
母は横浜の小学校には行きたくないんでしょ?と冷ややかに言われた。
行きたくないから、必死に新境地求めてるつーの。
父の勇気の無さにガッカリしてるよ!とは言わなかったけど、決定打がなくて困ってはいる。

ムスコは学校見学には飽きていて、校庭に行きたいと言い出す。
土曜参観とオープンスクールの締めくくりに、校庭で風船を飛ばすと聞いていた。
荷物を取りに会議室に戻ると、見学者はもういなかった。
小規模特認校をサポートしている「輝け!東清小未来の会」さんから新米1キロのプレゼントをいただき、我々も校庭へ出た。

オープンスクールに来てみたものの、やはり答えはでないのか…。
そんな気持ちとは裏腹に、木更津の空はどこまでも青く澄んでいた。

今回は長いので、前編後編に分けます。
後編をお楽しみに!



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