地獄の猫ちぐら
猫ちぐらというらしい。猫の巣のことを。
妹の家族に可愛い猫が仲間入りをしたので
私の持っているリサイクルヤーン糸で
作ってあげたいなと思ったわけです。
気軽にサクッと編んで差し上げたいと
思っていたわけです。
しかしいざ作り出したら………
全然出来ない!サクッとどころかドロドロ…
あれれ。。。
一日あればすんなり出来るものだと
軽々しく余裕で思っていたのに
何回も何回も編んではほどき、
編んではほどきを繰り返す羽目になるなんて。
気付けばもう3日も経ってしまった…!
無計画にも程がある…!
最初は黒に近いネイビー×白のシマシマの糸で
編み始めていた。
糸もたくさんあるし、これだけあれば
全部この糸で出来るかなと思っていた。
シンプルにね〜☆楽勝〜♪と口笛を吹きながら
調子良くザクザク編み進めていたら、
どこからともなく不安に駆られてきた…
目数…合ってる……?
糸……足りる………?
そんな不安から何回も
編んでは解いてを繰り返す羽目に。。。
大丈夫大丈夫、さっき
なんか目数合ってなかったような気もしたけど
後で辻褄合わせればいいし〜…
なんて自分の不安に向き合わないで
前に進めようとしたけど、
結局サイズ的にシマシマの糸だけでは
到底足りないことが判明。
そしてまた解く。。。
さて、どうしよう。。。
もう引き返したくない。
ここまでやったからには絶対作り上げたい!
そう思い、スタメン糸を総動員。
猫ちゃんに合った色のイメージで
組み合わせていく。。。
中心を柔らかい色で編み直して、
シマシマ糸はアクセントの役割で配した。
リサイクルヤーンの不安定なところは
糸の厚みが均一ではないことで、そのせいで
残量も読みにくいところ。。。
ヨシヨシ…と納得しながら編んでいっても
最後の最後で足りない!あと1目なのに!
ということも数回あり、その度に解く…
とほほ…もう何回解いたよ………
最後まで編み切った!
けど引き抜けるか!?
どうか!?
みたいなこともあり、ここは譲れず
気合いで乗り越えた。
編み物をしていると体が熱くなってくるのは
私だけなのだろうか。
特にこのような大物を作っている時、
太い糸をザクザク編む時は指先や腕に
想像以上に力が必要で結構地味に重労働。
編みながら汗ばんでふーふーしてる自分。
それに気づいていながらも
手を止めたらそこで試合終了だよなので
手を止めずにふーふーしながら
ザクザク一心不乱に編み続ける。。。
噴き出る汗。。。
痛くなってくる指先。。。
途中から数えるのが面倒になって
目数迷子になる自分。。。
数年前にリサイクルヤーンで
あれこれ編んでいた時も確かに体力消耗したし
手や腕が痛かったけど、
今はその時以上のダメージだ。
紛れもない老化を感じる…抗えない体力の衰え…
もうリサイクルヤーンはこりごりかもしれない。
やり切った。やり切ったよ。
猫ちぐらを作ってプレゼントしたいだなんて
思うんじゃなかった…
と、挫けそうになるけれど、
あとちょっとで完成だから最後まで頑張る!
妹も猫も、気に入ってくれるといいなあ…