美術館さんぽ ~国立西洋美術館~
こんにちは、aicafeです。
40代、人生時計で14:00頃に差し掛かったところです。
これからの人生の午後の時間の過ごし方を模索中です。
前回の記事で、わたしのアート熱が再燃してきたことを書きました。
今回は、さっそく、最近行った展示会についてレポートしたいとおもいます。
バリキャリ建築設計ママと一緒にまわる、上野国立西洋美術館
一緒に行ったのは、息子が区立小学校に通っていたときのママ友です。
建築設計をしていて最近は大きな賞も授賞したバリキャリの女性です。
知り合ってからわかったのですが、わたしたちは同じ横浜出身で、同じ高校の出身だったのです。一気に距離が縮まり、ちょこちょこお茶したり食事をする関係になりました。
彼女は、建築専攻なので、教養科目で美術や美術史の授業を受けています。そのためアートに詳しく、一緒に美術館を回っていても色々教えてもらえるので楽しかったです。
向かったのは上野の国立西洋美術館。
本館はル・コルビュジエ設計、新館は前川國男設計。監修には坂倉準三。
前川氏も坂倉氏も、コルビュジエの元で学んだ方々だと早速ママ友から教えてもらいました。
常設展に向かう、スロープの空間は、はっとする美しさですね。
「この建物の一番の見どころのひとつよ」と、ママ友。建築美を堪能しました。
企画展「キュビズム展」
今回の目的は、企画展「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」。
ピカソで有名なキュビズムの、起源からその発展、戦争を経て昇華されていくまでを、年代を追って鑑賞することができます。
本場のパリ ポンピドゥセンターから借りた作品も50点以上が展示されているという大キュビズム展、という触れ込み通りのボリュームたっぷりの充実した内容の展覧会でした。
わたしは知らなかったのですが、キュビズムは第一次大戦中、ナショナリズム的な政治闘争に巻き込まれました。キュビスムの作品がドイツ人の画商によって扱われていたため、キュビスムはドイツと結び付けられ、キュビズム作品も非難を浴びることがあったとのこと。
時代背景の理解は、アートをより深く知ることを助けてくれると感じました。
薄目で見た万華鏡のような世界
キュビズムを理解することは、
わたしには難しいです。
アーティストがどう世界を見ていたのか、
どう表したかったのか。
想像することも難しいです。
事物を多視点で捉え、再構成することによる絵画の新しい表現だった、という事後の評価は理解できるのですが。
展示をたくさん見ていて思ったことがあります。
ものを薄目で見ると、世の中が万華鏡みたいに見えることがありますよね。
輪郭があいまいになって光が色々な角度から差し込んで見えます。
あの時見える景色は、少しキュビズムの絵のようだなと思いました。
事実はまったく違うでしょうから、勝手な個人の感想です。
が、こういう自分勝手な解釈こそが、芸術鑑賞の醍醐味だと思っています。
美術館を出た後は、自分の周りも万華鏡のようにキラキラ輝く不思議な世界に見えるのでした。