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相棒20 第15話「食わせもの」感想

サムネの全員いい笑顔してるだろ…
でも全員"嘘つき"なんだぜ…
マトモなのが冠城だけという点でも異常事態なのが伝わると思う。

5年ぶりに風間さん演じる平井貞夫の再登場!
元詐欺仲間側と特命係の板挟みで困る姿はコミカルで面白かった!
当時の相方が出なかったのは残念で、台詞だけでもいいから言及されてほしかったところ。

【感想】
《平井さんの成長》
過去に"出来心"で人を助けた事で、詐欺師だけどギリギリで命を繋いだ平井さん。
真面目に更生してたのに、今回巻き込まれて可哀想な限り。
今回もコミカルに描きつつも
「言う事を聞かなかったら前科をバラす」っていう、これだけで殺人の動機になりそうな脅迫を受けたにも関わらず解決できるように前向きに動き続けており好印象。
最終的にはどうしようもなくなり特命係を頼るって形に収まるも、しっかり警察を頼れるようになった事に大きな成長を感じる。

《真の"食わせもの"》
サブタイとしては4名の人物が当てはまっていて
•杉下右京→詐欺グループを罠にハメた食わせもの
•平井貞夫→詐欺師と特命双方渡り合う食わせもの
•桜田美月→正体は凄腕詐欺師という食わせもの
•桜田成一→上記全員を欺いた食わせもの
こんな感じかつ、最初は右京と平井にかかってるかと思いきや実は美月(偽)にもかかっていて、最後の最後に成一おじいさんこそが"食わせもの"だったという綺麗なオチ。
しかも偽者って事を知ってもなお娘として愛しており、娘側も父の想いを知って涙するって展開。

ごめん、2話前にも観た。

「死者の結婚」で"偽の家族に本当の愛"っていうのはやったのに、またそこに重ねてくるってのは仮にも連続ドラマの構成としてどうなの??
杉下右京を欺いたのは薬物絡みの詐欺でも狡猾な仕掛けでもない純粋な愛だったってのは良いと思うけど、そもそもの美月と成一の親子掘り下げ描写が不足し過ぎてた。
最後のとっておきであろう成一さんの告白も感動より困惑の方が大きかったので残念。

《雑感&小ネタ》
•平井さんの歌って故郷の山形のだよね!
•根に持つ青木
•5年前に青木揉んでたな〜
•特命係のお湯を使う青木
•40代後半で実家暮らしの甥にさせられる冠城
•ヒステリーBBAのクセが強い
•なんか利用されたスケボー少年
•平井さんの劇中劇好き
•詐欺師に詐欺師を勧められる杉下右京
•人形の首飾りとか持ち出さずに処分すれば良かったのでは…

《次回について》
来たぞ我らの徳永脚本!!
徳永さんは近年は打率高いなと思い振り返ってみたらS14「物理学者と猫」以降の作品が全部面白いという確変状態だった。
全4話構成の南井編もあるけど、それを考えても8作品連続で面白いって全盛期櫻井脚本でも成し遂げていない偉業なのでは?
1週お休みなのは残念だけど、楽しみに待ちます。
卒業前なのにメイン回が無い冠城に幸あれ

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