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『相棒』お勧め視聴順

既に20年以上放送され、総放送回数は400話を越え、劇場版もスピンオフ含めて6本制作されているドラマ『相棒』。

再放送や単発回は見た事がある人は多いだろうが、それと同じくらい劇場版の時系列やどこで"相棒"が変わったかなど、細かい部分を知らない視聴者も多くいるだろう。

なので今回は『相棒』好きとして"『相棒』のお勧め視聴順"を紹介したいと思う。

【Pre Season】

通称Season0
土曜ワイド劇場で放送された『相棒』。
こちらは2時間SPで全3本。
杉下右京と亀山薫の出会いが描かれている。
また伊丹、三浦さん、米沢さん、角田課長、刑事部長&参事官、たまきさん、美和子レギュラーメンバーもこの時期から参加。
特に第2話「華麗なる殺人鬼」は後のシリーズでも活躍する浅倉禄郎の初登場回なので必見。

【Season1】

連続ドラマとしてスタート
右京の元上司であり特命係を創設した小野田官房長もここから登場。
『相棒』の屋台骨を支える脚本家の櫻井武晴さんも参加し、今後の『相棒』の基礎が既に完成している。
第11話&第12話の特命係誕生経緯が明かされる回は絶対に観るべき。
個人的お勧めは第3話「秘密の元アイドル妻」

【Season2】

縦軸は"死刑囚 浅倉禄郎"
亀山君の親友にして殺人鬼の最期が描かれる。
内容も砂本脚本三部作に北海道編と見所も多い。
芹沢や大河内監察官や瀬戸内米蔵はここで初登場。
個人的お勧めは第5話「殺してくれとアイツは言った」

【Season3】

縦軸は"美和子を巡った三角関係"
先輩記者である鹿手袋と浮気をした美和子とそれを受け入れられない亀山君の恋愛模様が描かれる。
また3話に渡って描かれる「双頭の悪魔」も見所。
更に元日SPもここからスタート。
ラスボス候補の片山雛子や癒し枠の陣川君も初登場。
個人的お勧めは第11話「ありふれた殺人」

【Season4】

縦軸は"亀山薫と奥寺美和子"
season3で色々あった亀山カップルの結実が描かれる。
月本幸子初登場の「ついてない女」や『相棒』屈指のサイコパス回である「悪魔の囁き」前後編もこのシーズン。
個人的お勧めは第9話「冤罪」

【Season5】

古参曰く『相棒』で1番面白い時期
その評判に違わぬ面白さは保証できる。
特に「バベルの塔」や「裏切者」などシリーズ最上位回は何度見てもグッと来る神作。
因みにこれ以降は基本的に縦軸となる物語構成は無い。
個人的お勧めは第16話「イエスタデイ」

【Season6】

過去キャラ再登場祭り
陣川に雛子に幸子さんなど正にお祭り。
劇場版Ⅰに過去キャラが出る事もあり、ここで再履修させたいって目的もあったのかもしれない。
個人的お勧めは第17話「新•Wの悲喜劇」

【裏相棒1】

相棒スピンオフ第1弾
劇場版Ⅰの為、トリオ•ザ•捜一と米沢さんの4名が登場するミニコントスピンオフ。
米沢の趣味が爆発したり、伊丹の好きなタイプが分かったりとシリーズファンは必見。

【劇場版I】

『相棒』初の劇場版
東京ビックシティマラソンを狙った爆破予告を解読した特命係。
レギュラー陣だけでなく雛子や瀬戸内など『相棒』ワールドに生きる人物達が勢揃いする超お祭り映画。

【裏相棒2】

相棒スピンオフ第2弾
米沢さん映画のPRで復活。
話数は4本と少ないながら角田課長も参戦して中身はパワーアップしている。

【鑑識•米沢守の事件簿】

『相棒』スピンオフ映画1作目
主人公は鑑識の米沢守。
時系列は劇場版Ⅰ解決直後。
米沢は元妻と似た女性の殺人事件を担当する事になり、被害者の旦那である相原刑事と組んで事件解決に動き出す。

【Season7】

初代"相棒"亀山薫の卒業
二代目"相棒"神戸尊登場
第9話で亀山と美和子が卒業し、以降は右京が1人で捜査を行う通称"片棒期"が続き、満を持して神戸尊が最終回で登場する。
個人的お勧めは第15話「蜜愛」

【Season8】

縦軸は"神戸尊は何故特命係に来たのか"
警察庁からスパイとして特命係に配属された秀才の神戸尊と天才の杉下右京が本格的に絡み出す。
個人的お勧めは第3話「ミス•グリーンの秘密」

【Season9 #9】

劇場版Ⅲの前日譚
物語はS9第1話以前に遡る。
警察庁所属女性が殺害され、現場には警視庁所属男性の指紋が発見される。
事件の裏では権力を巡る陰謀も蠢く。
コレを観れば劇場版Ⅱがより面白くなる事は間違いない。

【劇場版Ⅱ】

『相棒』2度目の劇場版
警視庁内で幹部達を人質にした立て篭もり事件が発生。
特命係は解決に動くが、その中で警察庁も絡む陰謀へと巻き込まれていく。
徹頭徹尾『相棒』ファン向けの映画となっており、杉下右京と小野田公顕の最後の戦いでもある。

【Season9】※#9除く

『相棒』視聴率最盛期
平均視聴率が20%を越え、『相棒』が最も評価されている時期とも言える。
劇場版Ⅱの事件に影響を及ぼされる回があるなど映画ともリンクしているのは見所。
個人的お勧めは第6話「暴発」

【Season10】

二代目"相棒"神戸尊の卒業
正義を争い続けた神戸と右京の果ては最高の一言。
また、第1話でたまきさんが卒業。
第12話では"花の里"二代目女将として月本幸子がレギュラー化。
個人的お勧めは第2話「逃げ水」

【X DAY】

『相棒』スピンオフ映画2作目
主人公は捜査一課の伊丹憲一。
伊丹は銀行員殺人事件を追う過程でサイバー犯罪対策課の岩月とコンビを組む事になる。
しかし事件の裏では財務省と政府の思惑が深く絡んでいた。

【Season11】

三代目"相棒"甲斐享初登場
悦子さんと峯秋さんもここから登場。
若手刑事のカイト(甲斐享)がベテラン刑事の右京に引き抜かれる。
個人的お勧めは第11話「オフレコ」

【劇場版Ⅲ 序章】

劇場版Ⅲの前日譚
主役は捜査一課。
貨物船の中で2人の死体が見つかる。
事件を追う捜査一課だが最後では防衛省が暗躍していた。

【劇場版Ⅲ】

『相棒』3度目の劇場版
神戸から絶海の孤島にいる民兵を調べる依頼を受けた特命係。
しかし島では民兵や自衛隊も巻き込んだ恐ろしい計画が動き始めていた。
4Kで撮影されているだけあり陸海空を駆け巡る画面が非常に美しい。

【Season12】

縦軸は"甲斐享と甲斐峯秋"
すれ違い続けていた親子関係が僅かだが進み始める。
三浦さんはここで卒業。
また制作側は生みの親でもあった松本Pが卒業した。
個人的お勧めは第13話「右京さんの友達」

【Season13】

三代目"相棒"甲斐享卒業
併せて悦子さんも卒業。
社美彌子はここで初登場。
『相棒』シリーズ最大の衝撃が待っているシーズンでもある。
個人的お勧めは第9話「サイドストーリー」

【Season14】

四代目"相棒"冠城亘初登場
法務省官僚の冠城が警視庁へ出向し、特命係へ住み着く所からスタート。
右京と同じく事件解決の為に手段を選ばない危険人物同士の化学反応は必見。
日下部事務次官と青木もここから登場。
米沢さんはここで卒業。
制作陣だと和泉監督が卒業した。
個人的お勧めは第15話「警察嫌い」

【Season15 #1〜2】

冠城亘、警察官になる
紆余曲折あり警察官になった冠城亘がどのように特命係に配属されるに至るかを描いた物語。
第2話で冠城が「これが特命係での最初の事件」だと独白しているので、劇場版Ⅳはこの話以降になる。

【Season15 #13〜14】

劇場版Ⅳ前日譚
時系列は約1年前で冠城は法務省所属で米沢はまだ鑑識として活躍している時期。
少年による人質籠城事件が発生。
しかしその少年も何者かに脅され行動を制限されていた。
見所は右京と神戸の再会。

【裏相棒3】

相棒スピンオフ第3弾
劇場版Ⅳ PRの為に復活。
全編劇場版Ⅳに因んでおり予習にもなる。
今回からは内村部長と中園参事官も参戦しておりパワーアップしている。

【劇場版Ⅳ】

『相棒』4度目の劇場版
7年前、国際テロ組織「バーズ」に誘拐された少女から身代金要求のビデオが届く。
彼女を救う為に特命係は「バーズ」と対峙する。

【Season15 #4以降】※#13〜#14除く

社美彌子、本格参戦
社の家族関連がここから本格的に動き始める。
レギュラー陣を巻き込みながら『相棒』ワールドが更に深化していく。
またここから青木がレギュラー化し、衣笠副総監と益子も初登場する。
個人的お勧めは第15話「パスワード」

【Season16】

これ以降初回が全て前後編となる
特筆すべきはシリーズ400回記念の「いわんや悪人をや」
雛子や瀬戸内など懐かしい人物の再登場に社や日下部も活躍する骨太の作品にもなっている。
また南井編もここから始まり、内村部長のキャラ変もこのシーズンで起こる。
余談だが衣笠を演じた大杉漣さんの急逝で後任が杉本哲太さんとなった。
個人的お勧めは第9話「目撃しない女」

【Season17】

特命係に青木が加入
S16の最終回でやらかした青木が特命係へ左遷され、3ヶ月ほどだが特命係が3人体制で運営される事となる。
また鑓鞍が初登場し、幸子さんと大小コンビも卒業。
個人的お勧めは第4話「バクハン」

【Season18】

これ以降最終回も前後編になる
また、こてまりさんや鶴田官房長官もここで初登場。
南井編も山場を迎える事も目玉の一つ。
ヒロコママも12年ぶりに再登場。
個人的お勧めは第6話「右京の目」

【Season19】

鶴田編が本格的にスタート
IT長者の加西が引き起こした事件を揉み消そうと画策する政府…特命係は巨悪に勝てるのかという一大エンターテイント。
出雲はここで初登場。
個人的なお勧めは第12話「騙し合い」

【杉下右京はここにいる/冠城亘はここにいる】

TELASAオリジナル第1弾
『相棒』メインライターの輿水氏が描く短編コント。
『裏相棒』とは違い右京も冠城も登場した本編にも繋がるコントが繰り広げられる。

【とりしらべ】

TELASAオリジナル第2弾
こちらも脚本は輿水氏で主役は伊丹。
第1弾と同じく特命係も登場するが、内容は笑いもシリアスもあるという豪華さ。
短尺ながら1本のドラマとしても完成度が高い。

【Season20】

四代目"相棒"冠城亘卒業
また、鶴田編もクライマックスとなる。
右京が冠城に対して最後に何を語るかは必見。
青木もここで卒業。
個人的お勧めは第16話「ある晴れた日の殺人」

【Season21】

初代"相棒"亀山薫、14年ぶりの復活
頭脳と体力のコンビが満を持して復活する。
ただの懐古ではなく新しい物語を2人で紡いでいく素晴らしさ。
ファンが望んでいた米沢との再会、神戸との邂逅、伊丹との喧嘩など見所しかない。
個人的お勧めは第4話「最後の晩餐」

【Season22】

再登場祭りPart2
陣川にマーロウ矢木、悦子さんに南井に名前のみだがたまきさん…等々懐かしい人達が多く出演されている。
内村部長の完全復活はここから。
個人的お勧めは第7話「青春の光と影」

【sideA/B】

TELASAオリジナル第3弾
南井編を描いた徳永氏が脚本を担当。
これまでのようなネタ溢れるコントテイストではなく、本編のようなドラマになっている。
最大の見所は71歳と61歳には全く見えない2人のアクションだ。

【最後に】

『相棒』というドラマはまだ終わっていない。
おそらく今秋もSeason23が放送されるだろう。
まだまだ『相棒』という歴史は続いていく。
再放送からでも途中からでも見た事ある人は好きな所からでも良いので、是非とも今一度単発ではなくシリーズとして視聴してみて欲しい。
本記事がその一助になると嬉しい。

【おまけ】

冠城時代には『ドラえもん』ともコラボしてましてね…

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