AIタレント革命!歌って踊るAIアバター開発の最前線
AIの進化は、私たちのエンターテインメントの楽しみ方やビジネスの可能性を大きく変えつつあります。
2024年9月に設立されたBONGINKAN株式会社や、そのグループ企業数社が集結して誕生した『B & CO』では、歌って踊れるAIアバターの開発を目指し、コンペを開催しました。
約10日間にわたる白熱したコンペの全貌と、ビジネス領域にも広がるAIアバターの魅力をお伝えします。
プロジェクトの背景と目標
AI技術は驚くほどのスピードで進化を続けています。音声生成や自然言語処理といった要素技術が向上するにつれ、人間さながらの会話や感情表現、さらに歌やダンスといったパフォーマンスも「AIならでは」の新感覚で実現できるようになりました。
B & COの一員である『Anystar株式会社』が手掛けた「AI販売員」もその1つです(販売員なので、歌って踊りはしません)。
B & COグループでは、こうした技術を用いた「AIアバター」のビジネス・エンターテインメント活用を見据えています。
コンペの概要
B & COでは2024年9月21日から社内コンペを実施し、参加者が思い思いの発想と技術を駆使して、AIアバターを開発しました。
このコンペで最終的に選ばれた4体のAIアバターが、今後のプロジェクトの中心となります。
コンペスタート
ここからは発表順にAIアバターを紹介していきます。
1人目:moriokiさん 4位
moriokiさんは、自社ロゴをモチーフにしたAIアバター「えにすたくん」を制作。
愛着の湧くデザインとスムーズな動きを実現しました。キャラクターの手足が連動して動く、この技術力の高さがmoriokiさんです。
2人目:Pioneerさん 🥈2位
Pioneerさんがプロデュースしたアイドルユニット「Mice」は、黒髪ポニテのアイドルたちが、歌とダンスを披露します。
ラジオ番組という設定で、歌って踊って話すだけでなく、相談コーナーまで用意されている演出が最高でした。
3人目:Sentakuさん 🥉3位
Sentakuさんが制作した双子の姉妹アバターは「半分人間、半分AI」というコンセプト。
普段のXの投稿でも素敵な画像が多く、デザインセンスがかなり高いAIアバターです。コンペのバナー(この記事のトップ画像)もSentakuさんに作っていただきました。
4人目:Sotonoさん 🥇1位
Sotonoさんは「現実にいそうでいない」バーチャル女子中学生たちをテーマにしたAIアバターを制作。
個性的な設定と、ミクミクダンスを用いた動きで魅了してくれました。背景までこだわり抜かれたAIアバターは、文句なしの1位でした。
5人目:まぐまぐさん
まぐまぐさんは、AIと宇宙をテーマにした3体のAIアバターたちを制作しました。
なんと、キャラ設定からデザイン、コンセプトまでをAIで作成。まぐまぐさんは、アバターを組み立てて喋られるようにしただけ、という超最先端な試みでコンペに挑みました。
6人目:黒羽さん
黒羽さんが制作したAIアバター「小鳥遊小鳥ちゃん」は、社会のルールが苦手なHSP気質の17歳の女子高生ハッカーです。
「自分の世界を築くためにプログラミングを学び、インターネットの裏社会で教祖のような存在に成長した」という背景設定に、黒羽さんのこだわりが光ります。
7人目:しらいさん
しらいさんが作ったAIアバター「unknown芋子ちゃん」は、ダンボールをかぶった特攻服姿の17歳女子高生。
ヤンキー校に転校したものの、恥ずかしさからダンボールをかぶって登校しているというユニークな設定。コンセプト・ストーリー性・音楽など総合力が高いプレゼンでした。
開発目標に向けた挑戦
AIアバター開発コンペを通じて、参加者の7人は技術的な要件をクリアしながら、クリエイティブな表現を追求しました。
AIアバターのデザインや動作、歌唱能力を向上させるために、さまざまなツールや技術を駆使して挑戦しました。AIアバターは、まだまだ可能性が無限大のコンテンツです。
今回のコンペ主催者であるbonginも、自身のキャラクターである『SAKURA』のフルPVを公開しています。
エンタメとビジネスを変えるAIアバター
AIアバターの開発はエンターテインメント業界だけでなく、ビジネスの広範な領域でも革新的な変化をもたらすと考えられています。
1. 新しいファンとのコミュニケーション
AIキャラクターがSNSやライブ配信などでファンと直接コミュニケーションをとることで、よりパーソナルで親密な関係を築くことが可能になります。ファンコミュニティの形成やブランドイメージ向上に直結するのが大きなメリットです。
2. マーケティングやブランディングへの応用
「歌って踊る」というエンタメ性を持ちながら、企業ロゴやコンセプトをアバターに取り入れることで、ユーザーに“ブランド体験”を提供できます。製品発表会やプロモーションイベントなど、従来のPR手法を大きく進化させることが期待されます。
3. 新たなコンテンツビジネスの可能性
ライブ配信やオンラインイベントだけでなく、グッズ販売やNFTとの連携など、さまざまなマネタイズ手法が考えられます。AIアバターが中心となることで、人材の不足やスケジュールの制約を緩和しつつ、多彩なビジネスモデルを構築できます。
まとめ
AIアバターコンペを通じてみえたのは、テクノロジーとクリエイティビティが融合する新たなエンターテインメントの形でした。
B & COをはじめとする多くの企業が、この分野に本格的に乗り出そうとする背景には、AIアバターが従来の常識を越えたビジネスチャンスを秘めているからにほかなりません。
技術の進歩に伴い、歌やダンスといった人間的な表現力をAIが獲得するだけでなく、マーケティングやブランディングでの活用、さらには新たなコンテンツビジネスの創出に向けた道が広がっています。
あなたもぜひ、これからますます進化するAIアバターの世界を体験してみてはいかがでしょうか。次世代のエンタメとビジネスが、きっとあなたの想像をはるかに超えた形で交わり、豊かな可能性を生み出すことでしょう。
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