GPT-4o API:初心者でもわかる3ステップ
最新のGPT-4o APIは、OpenAIの技術革新の結晶です。この記事は、初心者でも強力なGPT-4oツールを使いこなせるように、基本的な設定から応用技術までを網羅しています。GPT-4oの特徴や利点、実際のユースケースを通じて、その可能性を最大限に引き出す方法を解説します。特に、テキスト、画像、音声の処理能力と多言語対応機能を活用することで、幅広い分野での応用が期待されます。AI技術の最前線を一緒に探求していきましょう。
GPT-4o APIの概要
GPT-4oは、OpenAIが発表した最新のAIモデルであり、テキスト、画像、音声の処理に対応するマルチモーダルモデルです。このセクションでは、GPT-4oの基本的な特徴、利点、および利用方法について説明します。
主な特徴
高速かつ低コスト: GPT-4oは、従来のGPT-4 Turboに比べて2倍の速度で動作し、コストも50%削減されています。これにより、大量のデータ処理が迅速かつ経済的に行えます。
高いレート制限: GPT-4oは、1分間に最大1000万トークンの処理が可能であり、GPT-4 Turboの5倍のレート制限を持っています。これにより、大規模なアプリケーションでもストレスなく利用できます。
強化されたビジョン機能: GPT-4oは、画像認識機能が大幅に向上しており、視覚的タスクにおいて高い精度を発揮します。これにより、画像解析や生成に関するタスクも高精度で実行可能です 。
多言語対応: GPT-4oは50以上の言語で高い品質と速度を提供し、国際的なプロジェクトでも活用しやすくなっています。
最新の研究成果
OpenAIは、GPT-4oの内部表現を分解し、解釈可能な1600万のパターンを発見しました。これにより、モデルの内部活動を理解する新しい方法が提供され、AIの信頼性と安全性が向上することが期待されています 。
利用可能なAPI
GPT-4oは以下のAPIを通じて利用可能です。
Chat Completions API: チャットボットや会話型AIアプリケーションに最適で、リアルタイムでの会話生成が可能です。
Assistants API: 複雑なタスクをこなすAIアシスタントの開発に利用され、複数のステップを必要とする作業に適しています。
Batch API: 一括処理が必要な場面で使用され、多量のデータを効率的に処理できます。
データとプライバシー
GPT-4o APIを使用する際、データのプライバシーとセキュリティは重要なポイントです。OpenAIは、ユーザーのデータを訓練に使用しない方針を採用しており、必要に応じてゼロデータ保持ポリシーを提供しています。これにより、ユーザーは安心してGPT-4oを利用することができます。
セキュリティとコンプライアンス
OpenAIは、エンタープライズグレードのセキュリティとコンプライアンス機能を提供しています。これには、SOC 2 Type 2準拠、シングルサインオン(SSO)、多要素認証(MFA)、役割ベースのアクセス制御、AES-256でのデータ暗号化、TLS 1.2でのトランジット中のデータ暗号化などが含まれます。
GPT-4o APIは、その高性能と多機能性により、さまざまな業界での応用が期待されます。特に、スピード、コスト効率、ビジョン機能、多言語対応といった特徴が、多様なユースケースにおいて優れたパフォーマンスを発揮することが予想されます。今後、さらに多くの応用が見込まれ、AI技術の進化を牽引するモデルとして注目されています 。
1. OpenAIアカウントの作成
OpenAIのAPIを利用するためには、まずOpenAIアカウントを作成する必要があります。以下に、初心者向けにアカウント作成の手順を詳細に説明します。
アカウント作成の手順
1.公式サイトにアクセス: OpenAIの公式サイトにアクセスし、ページ上部の「Sign Up」ボタンをクリックします。これにより、サインアップページに移動します。
2.メールアドレスの登録: サインアップページでGoogleアカウントなどの各種アカウントがあれば簡単にアカウント作成ができます。
各種アカウントが無い方はメールアドレスを入力し、パスワードを設定して「続ける」ボタンをクリックします。入力したメールアドレスに確認メールが送信されるので、受信トレイを確認し、メール内のリンクをクリックしてメールアドレスを確認します。
3.基本情報の入力: メールアドレスの確認後、名前や会社名などの基本情報を入力します。これらの情報はアカウントの管理に必要です。
4.利用目的の選択: OpenAIのAPIをどのように利用するかを選択します。個人利用、研究目的、商業利用など、目的に応じたオプションが提供されます。適切な選択肢を選びましょう。
APIキーの取得
アカウントを作成したら、次にAPIキーを取得する必要があります。APIキーは、OpenAIのサービスにアクセスするための認証情報です。
※API Keyは使用した分だけ課金される従量課金制になります。
1.クレジットカードの登録: アカウント作成が完了したら、OpenAIのダッシュボードにログインします。ログイン後、「Settings」セクションに移動します。
次に画面左側のサイドバーにある「Billing」をクリックし、画面中央にある「Add payment details」の緑ボタンをクリックします。
個人・組織を選択
クレジットカード情報を入力して、「Continue」をクリック
2.新しいAPIキーの生成: 右上の「Dashboard」をクリックし、左側サイドバーの「API keys」をクリックしてAPIキーを作成します。
「Create new API key」ボタンをクリックして、新しいAPIキーを生成します。
APIキーの名前を決めたら、「Create API key」をクリックします。
※初回API key作成時に電話番号認証がある場合もありますが、次回からは電話番号認証なしで作成できます。
「Create API key」をクリックした後に、APIキーが表示されます。
※APIキーは第三者に見られないように安全な場所に保管してください。
※「Done」を押すと2度とAPI keyが見られなくなります。
※APIキーを保存しておかなかった場合は再度作成してください。
3.APIキーの管理: 複数のAPIキーを生成することが可能です。プロジェクトごとに異なるキーを使用することで、アクセス管理を容易にすることができます。また、キーの無効化や削除もダッシュボードから行うことができます。
OpenAI API 言語モデルの料金
OpenAI APIの利用に係る費用は、以下の料金体系と実際に利用するトークン数によって計算されます。
注意点
APIキーは機密情報であり、第三者に共有しないように注意してください。また、APIの利用に関する規約やポリシーを遵守することが求められます。特に、データのプライバシーやセキュリティに関する規約を確認し、適切に管理することが重要です。
1.APIキーの保護: APIキーは機密情報として扱い、安全な場所に保管してください。第三者にキーを知られないようにすることが重要です。
2.規約の確認: OpenAIの利用規約やプライバシーポリシーをよく確認し、規約に従ってAPIを利用してください。不正使用を防止するために、利用状況を定期的に監視することも重要です。
3.定期的な更新: APIキーは定期的に更新することをお勧めします。これにより、万が一キーが漏洩しても被害を最小限に抑えることができます。
このように、OpenAIアカウントの作成とAPIキーの取得は比較的簡単な手順で行うことができます。次のステップでは、実際にAPIを設定し、接続する方法について説明します。
2. APIキーの利用と管理
GPT-4oを利用するためには、OpenAIのAPIキーが必要です。APIキーは、アプリケーションがOpenAIのサービスにアクセスするための認証情報として機能します。このセクションでは、APIキーの取得方法と管理方法について説明します。
APIキーの利用方法
1.APIキーの設定: 取得したAPIキーをアプリケーションの設定ファイルや環境変数に設定します。Pythonを使用する場合、APIキーは以下のように設定します。
import openai
openai.api_key = "YOUR_API_KEY"
このように設定することで、OpenAIのAPIにアクセスする際に認証が行われます。
2.基本的なリクエストの送信: APIキーを設定したら、実際にAPIリクエストを送信してみましょう。例えば、GPT-4oを使用してテキスト生成を行う場合、以下のようなコードを使用します。
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="Hello, how are you?",
max_tokens=50
)
print(response.choices[0].text.strip())
このコードは、GPT-4oエンジンを使用してテキスト生成を行い、その結果を表示します。
APIキーのセキュリティ
1.アクセス制御: OpenAIのダッシュボードでは、APIキーごとにアクセス制御を設定できます。特定のプロジェクトやユーザーに対してキーを制限することで、セキュリティを強化します。また、キーの使用状況を監視し、不正なアクセスを検出した場合はキーを無効化することができます (CoinGape)。
2.環境変数の使用: APIキーを直接コードに埋め込むのは避け、環境変数を使用して管理することをお勧めします。これにより、キーの漏洩リスクを最小限に抑えることができます。例えば、Pythonでは以下のように設定します。
import os
import openai
openai.api_key = os.getenv("OPENAI_API_KEY")
3.定期的なキーの更新: APIキーは定期的に更新することをお勧めします。これにより、キーが漏洩した場合でも被害を最小限に抑えることができます。新しいキーを生成し、古いキーを無効化する手順を定期的に実行しましょう 。
使用状況のモニタリング
ダッシュボードでの確認: OpenAIのダッシュボードでは、APIキーの使用状況をリアルタイムで確認できます。使用量、リクエストの成功率、エラー率などの詳細な統計情報を確認することで、リソースの最適な利用が可能になります 。
アラートの設定: 特定の使用量を超えた場合に通知を受け取るようにアラートを設定することもできます。これにより、異常な使用パターンを早期に検出し、迅速に対応することができます。
このように、APIキーの取得と管理は、GPT-4oを利用する上で非常に重要なステップです。次のセクションでは、APIの設定と接続方法について詳しく説明します。
初めてのAPIリクエスト
APIキーの取得と管理が完了したら、次に実際のAPIリクエストを行い、GPT-4oの機能を活用します。このセクションでは、初めてのAPIリクエストを行うための手順を詳細に説明します。
開発環境の準備
1.必要なライブラリのインストール: GPT-4o APIを利用するために、まず必要なライブラリをインストールします。Pythonを使用する場合、以下のコマンドでOpenAIのPythonライブラリをインストールします。
pip install openai
他のプログラミング言語を使用する場合も、対応するライブラリやSDKをインストールしてください。
2.環境変数の設定: APIキーを環境変数に設定します。これは、キーの漏洩を防ぐためのベストプラクティスです。例えば、Pythonの場合、以下のように設定します。
import os
import openai
openai.api_key = os.getenv("OPENAI_API_KEY")
環境変数の設定方法は、使用しているOSや開発環境によって異なりますので、適宜設定してください。
基本的なAPIリクエスト
1.テキスト生成リクエスト: 最も基本的なAPIリクエストとして、テキスト生成を行います。以下のコードは、GPT-4oを使用して簡単なテキスト生成を行う例です。
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="Hello, how are you?",
max_tokens=50
)
print(response.choices[0].text.strip())
このコードは、「Hello, how are you?」というプロンプトに対して、最大50トークンのテキストを生成し、その結果を表示します。
2.画像生成リクエスト: GPT-4oは画像の生成や処理にも対応しています。以下のコードは、画像生成の例です。
response = openai.Image.create(
prompt="A sunset over a mountain range",
n=1,
size="1024x1024"
)
image_url = response['data'][0]['url']
print(image_url)
このコードは、「A sunset over a mountain range」というプロンプトに基づいて画像を生成し、そのURLを表示します。
3.音声解析リクエスト: GPT-4oの音声解析機能を利用するためには、音声ファイルをAPIに送信します。以下の例では、音声ファイルをテキストに変換します。
audio_file = open("path_to_audio_file.wav", "rb")
response = openai.Audio.transcribe(
engine="whisper-1",
file=audio_file
)
print(response['text'])
このコードは、指定した音声ファイルをテキストに変換し、その結果を表示します。
APIリクエストの最適化
1.リクエストパラメータの調整: APIリクエストを最適化するために、リクエストパラメータを調整します。例えば、テキスト生成の場合、以下のように追加パラメータを設定できます。
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="Write a short story about a dragon.",
max_tokens=200,
temperature=0.7,
top_p=0.9
)
max_tokens: 生成するテキストの最大トークン数
temperature: 生成されるテキストの創造性を制御するパラメータ(0.0から1.0の範囲)
top_p: トークン選択の確率質量を制御するパラメータ(0.0から1.0の範囲)
2.エラーハンドリング: APIリクエストが失敗した場合に備えて、適切なエラーハンドリングを行います。以下のコードは、基本的なエラーハンドリングの例です。
try:
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="Tell me a joke.",
max_tokens=50
)
print(response.choices[0].text.strip())
except openai.error.OpenAIError as e:
print(f"An error occurred: {e}")
このコードは、APIリクエストが失敗した場合にエラーメッセージを表示します。
リクエストの監視と最適化
1.リクエストの監視: ダッシュボードでリクエストの使用状況を監視し、パフォーマンスを最適化します。使用量、成功率、エラー率などのデータを定期的に確認することで、リソースの無駄を防ぎます。
2.リクエストの最適化: 同じ結果を得るために必要な最小限のリクエストを行うように最適化します。例えば、プロンプトの設計を改善して、不要なトークンを削減します。
このように、APIリクエストの設定と最適化を行うことで、GPT-4oの機能を最大限に活用できます。
3.APIの使用例:具体的なユースケース
GPT-4oは、テキスト、画像、音声をリアルタイムで処理するマルチモーダルモデルとして、さまざまなユースケースに対応できます。ここでは、具体的な使用例をいくつか紹介します。
カスタマーサポート
GPT-4oをカスタマーサポートに統合することで、ユーザーの問い合わせに迅速かつ正確に対応できます。例えば、FAQの自動応答システムや、チケットの優先度を判断するシステムに活用することができます。以下は、ユーザーの質問に対する自動応答の例です。
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="ユーザーが尋ねた質問",
max_tokens=150
)
print(response.choices[0].text.strip())
この方法により、サポートスタッフの負担を軽減し、顧客満足度を向上させることができます。
コンテンツ生成
マーケティングコンテンツやブログ記事の生成にGPT-4oを利用することで、作業効率を大幅に向上させることができます。例えば、新製品紹介記事やニュースレターの作成を自動化することができます。
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="新製品の紹介文を書いてください",
max_tokens=300
)
print(response.choices[0].text.strip())
このアプローチにより、一貫性のある高品質なコンテンツを迅速に生成できます。
教育とトレーニング
GPT-4oは、教育やトレーニングの分野でも活用されています。例えば、学生の質問に答えるAIチューターや、トレーニング資料の自動生成に利用されています。
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt="微積分の基本概念を説明してください",
max_tokens=200
)
print(response.choices[0].text.strip())
これにより、学生やトレーニング受講者が即時に必要な情報を得ることができ、学習効率が向上します。
画像解析と説明
GPT-4oのビジョン機能を活用して、画像の解析や説明を行うことができます。例えば、画像をアップロードしてその内容を説明する機能を提供できます。
response = openai.Image.create(
prompt="A detailed description of the uploaded image",
n=1,
size="1024x1024"
)
image_url = response['data'][0]['url']
print(image_url)
これにより、画像に基づく詳細な情報提供や解析が可能となります。
音声認識と生成
音声ファイルをテキストに変換したり、テキストから音声を生成することも可能です。以下は、音声ファイルをテキストに変換する例です。
audio_file = open("path_to_audio_file.wav", "rb")
response = openai.Audio.transcribe(
engine="whisper-1",
file=audio_file
)
print(response['text'])
よくある問題と解決策
GPT-4oを使用する際に直面する可能性がある一般的な問題とその解決策について説明します。よくある問題に対する回答とトラブルシューティングの手順を提供します。
よくある問題
1.APIキーが動作しない場合はどうすればよいですか?
・確認: まず、APIキーが正しく入力されているか確認してください。キーに余分なスペースや誤字がないかチェックします。
・有効期限: APIキーが有効であることを確認します。キーが無効化されている場合は、新しいキーを生成してください。
・アクセス権限: アカウントのアクセス権限を確認し、必要なAPIに対して適切な権限が付与されていることを確認します。
2.APIリクエストがタイムアウトする場合の対処法は?
・ネットワークの確認: インターネット接続が安定しているか確認します。ネットワークの問題が原因でタイムアウトが発生することがあります。
・リクエストの最適化: リクエストのパラメータを調整して、処理時間を短縮します。例えば、max_tokensを減らすなどの方法があります。
・再試行: タイムアウトが一時的な問題である場合、数分後に再試行してみてください 。
3.リクエストの制限に達した場合はどうすればよいですか?
・料金の確認: 現在の利用上限の制限を確認し、必要に応じて利用上限を広げてください。
・効率化: リクエストの効率を見直し、必要なリクエスト数を減らす方法を検討します。例えば、バッチリクエストを使用して複数のリクエストを一括で処理することができます 。
4.生成されたコンテンツが期待と異なる場合の対処法は?
・パラメータの調整: temperatureやtop_pなどのパラメータを調整して、生成されるテキストの創造性や一貫性を制御します 。
・プロンプトの改善: プロンプトの内容を見直し、より具体的で明確な指示を与えるようにします。例えば、「ドラゴンについての短編小説を書いてください」というプロンプトを「勇敢なドラゴンが冒険するファンタジー短編小説を書いてください」に変更することで、期待に沿った出力が得られる可能性が高まります。プロンプトについての記事も掲載していますので、こちらを読んでいただき期待に沿った回答が得られるようにしましょう。
トラブルシューティングの手順
エラーメッセージの確認: エラーメッセージは問題の原因を特定するのに役立ちます。例えば、「API key invalid」というメッセージが表示された場合、APIキーに問題があることが明確です。この場合、キーの正確性を確認し、必要に応じて新しいキーを生成します。
ログの確認: APIリクエストのログを確認し、失敗したリクエストの詳細を把握します。ログには、リクエストの内容やエラーコードが記録されているため、問題の特定に役立ちます。
OpenAIサポートへの問い合わせ: 問題が解決しない場合は、OpenAIのサポートチームに問い合わせます。サポートチームは技術的な問題に関する専門的なアドバイスを提供してくれます。問い合わせを行う際には、エラーメッセージやログの詳細を提供することで、迅速な対応が期待できます 。
コミュニティフォーラムの利用: OpenAIのコミュニティフォーラムやディスカッションボードを利用して、他のユーザーと情報を共有し、解決策を見つけることも有効です。多くの場合、同様の問題に直面したユーザーから有益なアドバイスが得られます。
プロのヒント
ドキュメントの活用: OpenAIの公式ドキュメントには、詳細なガイドやサンプルコードが掲載されています。新しい機能やベストプラクティスについて学ぶために、定期的にドキュメントを確認しましょう。
APIの最新情報をチェック: OpenAIは定期的にAPIの更新や新機能の追加を行っています。最新のリリースノートやアップデート情報を確認し、APIの新機能を最大限に活用しましょう。
このように、よくある質問に対する回答とトラブルシューティングの手順を把握することで、GPT-4oを効果的に利用し、問題が発生した際にも迅速に対応することができます。
さらなる活用方法
GPT-4oの基本的な使用方法とトラブルシューティングを学んだ後は、さらに高度な活用方法を探求することが重要です。GPT-4oの応用技術とそれを使用することで得られるメリットについて説明します。
高度なプロンプト設計
1.階層的なプロンプト構造: 複雑なタスクを小さなステップに分割し、それぞれに対して個別のプロンプトを作成することで、より精度の高い結果を得ることができます。例えば、大規模なレポートを作成する場合、以下のようにプロンプトを階層化します。
・セクション1: 「このテーマに関する概要を500文字で書いてください」
・セクション2: 「セクション1の内容を基に、詳細な分析を1000文字で書いてください」
・セクション3: 「セクション2の分析結果をまとめ、結論を300文字で書いてください」 これにより、各セクションが論理的に繋がった、一貫性のあるレポートが完成します。
2.コンテキスト保持: GPT-4oは長いコンテキストウィンドウを持ち、これを活用することで、長文の文脈を保持したまま生成が可能です。これは、連続した会話やストーリーテリングに非常に有用です。
APIパラメータの調整
1.パラメータのカスタマイズ: GPT-4oの出力をカスタマイズするために、以下のパラメータを調整します。
temperature: 生成されるテキストの創造性を制御します。低い値は保守的な出力、高い値は創造的な出力を生成します。
top_p: トークン選択の確率質量を制御し、生成されるテキストの多様性を調整します。 例えば、ニュース記事の生成では低いtemperatureを、クリエイティブなストーリー生成では高いtemperatureを設定します。
2.バッチリクエスト: 大量のデータを一度に処理するために、バッチリクエストを使用します。これにより、効率的にリクエストを送信し、リソースの使用を最適化できます。以下のコードは、複数のプロンプトを一度に処理する例です。
responses = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt=["プロンプト1", "プロンプト2", "プロンプト3"],
max_tokens=100
)
for response in responses.choices:
print(response.text.strip())
これにより、各プロンプトに対する応答を効率的に取得できます。
継続的な最適化
フィードバックループの活用: AIの出力に対して定期的にフィードバックを提供し、モデルのパフォーマンスを継続的に改善します。ユーザーのフィードバックを収集し、それに基づいてプロンプトやパラメータを調整することで、より適切な出力を得ることができます 。
プロンプトのABテスト: 異なるプロンプトをテストし、その効果を比較することで、最適なプロンプト設計を見つけます。例えば、同じタスクに対して異なるプロンプトを使用し、それぞれの結果を評価します。
prompts = ["プロンプトA", "プロンプトB"]
for prompt in prompts:
response = openai.Completion.create(
engine="gpt-4o",
prompt=prompt,
max_tokens=200
)
print(f"Result for {prompt}: {response.choices[0].text.strip()}")
このプロセスを通して、最も効果的なプロンプトを特定します。
GPT-4oの高度な活用方法を理解し、適切に実装することで、AIの能力を最大限に引き出すことができます。APIの各種パラメータを調整し、フィードバックループやABテストを活用することで、より高品質な出力を得ることが可能です。
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いかがでしたでしょうか。今回はAPIについてを3ステップで解説いたしました。APIを理解、使用することで様々なシステムやツールに組み込むことができ、プロンプトを的確に与えることでAIの活用やビジネスの幅が大きく向上します。
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