脳になにかがあったとき8月号

8月号は夫が高次脳機能障害を抱える吉永政哉子さん、洋子さん(仮名)が登場します。

「何でもいいです!とにかく命だけは助けてください!」 吉永哉子さん

・夫の政洋さんのパワハラ事件、胸が潰れる思いですね。痣の話など胸が締め付けられます。また、パワハラを繰り返す上司にまた同じ事を繰り返してしまう負の連鎖があると本で読みました。
・また、政洋さんのお話しから、パワハラによるフラッシュバックが残っていると感じました。易怒性もその影響かもしれません。そして、今回は哉子さんのインタビューでしたが、政洋さんの言葉が聞けなかったことが少し気になりました。冒頭の政洋さんの怒声は闇雲に怒っているように映りますが、理由は示されていません。因果関係を明確にし、政洋さんが何を怒りの引き金になっているのか、原因究明を明らかにしていくのが大切だと思います。場合によってはカウンセリングを受けるのもいいかもしれません。
・罪のない子供に怒鳴ってしまったことは、哉子さんではなく政洋さんが謝っていいと思います。障害を抱えても大人ですので。

「退院した後の人を知らないので、大丈夫かどうか分からない」 洋子さん(仮名)

・旦那さんが2回目の事故に遭い、高次脳機能障害で失職していく過程、妻である洋子さんの孤独が伝わってきました。
・多田さんも書いてますが、脳に損傷を負った場合、医療や福祉の支援が足りてないです。山口加代子さんの「救った命のその後の人生について思いを馳せて欲しい」という言葉、同感です。命が助かっただけでも御の字では決してなく、心理的なサポートを求めることを強く願います、また、見出しの「後の人を知らないので」という言葉は、あまりに無責任だと感じます。
・高次脳当事者が階層性を引き起こしているのは、周囲の無理解(健常者)でそうなっていると思います。例えば当事者ルームのようなものを作れないでしょうか。具体策は無いのですが、ルーム内には当事者がいることを伝え、高次脳の症状を伝えた上で、料金面で優遇し、一定の理解を求めるものです。当事者は安全な環境のもとで安心して過ごすことができますし、高次脳だけではなく、様々な障害を持っている当事者たちに触れていき、意外な一面が明らかになるかもしれません。アイデアとして提案してみました。

書評後期
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