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【小説】烏有へお還り あとがきのようなもの+おしゃべり

 このたびは小説『烏有へお還り』をお読みいただき、まことにありがとうございます<m(_ _)m>

 こちらの作品は創作大賞2024のために昨年末くらいから構想を練り、今年の初めくらいからチマチマ書き始めました。

 その頃のnoteには、昔の短編をリライトして投稿しつつ、こちらを同時進行で進めていたのですが、脳をあっちとこっちに使い分けるなんてことは、不器用なワタクシには無謀なこと。なかなか進まないったら。

 そんな折に、人気noterの豆島さんがブチあげた「夜行バスに乗って」という企画を知りまして・・・という話は「ニシヘヒガシヘ」のあとがきのようなものに書いたことと重複になってしまうのですが(/ω\)

「きゃあ、やるやる~! 面白そう!」とちゃっかり同乗させていただきました。あ~楽しかった!ヾ(≧▽≦)ノ

 これが3月のこと。



 そして4月は二年前に亡くなられた恩師の追悼同人誌の編集に忙殺され・・・という話は「望月のころ」のあとがきのようなものに書いたことと重複になってしまうのですが(/ω\)

 ん? ああ、そういえばずっと放置しちゃったね。この作品。アイター、まだ半分も書けてないじゃん。プロットさえ完成してないし。えーと、放置しすぎて忘れたけど、そもそもどんな話だっけ。


 そんな状態でした。いやいや、作品に愛情がないわけではないのですよ!(>_<)


 ただ、「こういうものが書きたい!」という頭の中のイメージを形にするのが難しいんだよねぇ・・・と言っているうちに時間が過ぎ。これ、本当に完成するのかな・・・やばくない?(*´Д`)

 まあ、創作大賞は5月からだからね~。まだ時間あるっしょ(*´ω`)





 ・・・違うじゃん! 4月末じゃん!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 めっちゃ油断してた。気づいたら始まっておりました。



 そう、この『烏有へお還り』は、一話目から投稿を始めているにもかかわらず、作品が完成していないどころか、プロットすら決まっていなかったんですよ・・・恐ろしや:;(∩´﹏`∩);:





 ちょっとちょっと、いったいこの話、この先どうなるのっ!(◎_◎;)

 と呻っているのは読み手さんではなくわたし自身でした。う~んう~ん、ここからどうしよう・・・と。


 昨年エントリーした作品は、一話目から最終話まで毎日投稿で頑張ったし、今年もやるぞ!

 という、勝手な自分ルールに縛られ(自業自得)。

 書き溜めてあったのは半分にも満たなかったため、すぐに追いつかれ。

 今日投稿するシーンを今日書く、という綱渡り状態。お尻には常に火がついており、ヒーヒー言いながら毎日過ごしておりました(*´Д`)



 植田まさし先生ってすごいなぁ・・・と、コボちゃんの作者さんに敬服しつつ、なんとか最後まで書き終えました。ちなみに、書き終えたのも投稿した当日(昨日)です。



 アクション映画の主人公みたいに、閉まっていくシャッターの隙間からギリギリで滑り込みセーフだぜ!(=゚ω゚)ノ


 やはり創作大賞は偉大なお祭りです。こういうきっかけがなかったら、もっともっと時間がかかって、それでも完成しなかったかも・・・ホントによかった、創作大賞よありがとう(´Д⊂ヽ



 頭の中にある混沌としたスープのようなものを、ちょっとずつ煮詰めていくうちに固まってきて、それを掬いあげて形にして・・・ということができただけで、望外の喜びでございます( *´艸`)






 この作品のテーマは「自死」でした。(それ以外にもいくつかありますが)
 コロナ禍になってから、若い人の自死がすごく増えてしまいました。


 学生さんが自死すると、まず「いじめ」のイメージが浮かぶと思いますが、自死の一番の原因は「不安」なのだそうです。

(もちろん、亡くなった人に原因を聞くことはできないので、専門家の方々が遺書などから調査した推定ということになります)

「不安」は誰の心にもあるもので、決して消せるものではありません。

 ましてや、その不安を意図的に煽る者がいたら、それはもう殺人と言えるのではないか。

「吉川」さんはそんな発想から生まれました。

 そしてその対極にいる「さな恵」。彼女が使える技は「対話」「雑談」です。

「不安」の対極に「対話」がある。ちょっと面白くないですか?( *´艸`)
 だって「対話」はさな恵でなくても、誰でも使えるんですもの。

 去年放送していたNHKスペシャルの中で、とある教授がおっしゃるには、

「脳活動が相手と同期(感情を共有)することで人は幸せ、喜びを感じる。
しかし、直接の対面に比べて、リモートでは同期は起きない(感情の共有はできない)」

 とのこと。やはり、人が幸せを感じるためには「対話」が大きいのですね。

「対話」──コロナ禍でリモートが増えたことで、「タイパ」と引き換えになったものですねぇ。


 とはいえ、「リモートでは同期は起きない」というのはまだデータ取得中の一つの仮説かもしれませんね。こうしてnoteでつながったお友達にも心は動きますもの(=゚ω゚)ノ



 実際にお会いしたことはなくても、幸せそうになさっていればこっちまで嬉しいし、つらそうなら心が痛い。

 成功した人はお祝いしたいし、頑張っている人は応援したい。



 というわけで、これまで時間がなさ過ぎてゆっくり読むことができなかった、または読んだけれどもコメントできなかったみなさまの作品にひょっこりお邪魔しにいこうと思っております~( *´艸`)

 ずっと心苦しかったので、その意味でも脱稿できてホッとしております。



 そしてその後は、創作大賞2024の終了まではまだ時間がありそうなので、今年はもうひと作品くらいエントリーしちゃおうかな、と思っております!


 その時はまたお読みいただけると幸いです<m(_ _)m>



 長い連載をここまでお読み下さって、本当にありがとうございました。


 この作品なのですが(終わらんのかい)、前述したように今年の初めくらいから書き始めておりまして、

「う~ん、ちょっと暗いかな・・・(*´ω`)」

 と思っていたのです。そしたらなんと! 今年からホラー小説部門が新設されたじゃないですか! こいつぁ、うってつけだ!(=゚ω゚)ノ

 ホラー小説なら暗くてももいいですもんね~( *´艸`)



 ダラダラ長くなっておりますが、ごめんなさい、もう一つだけ。
 冒頭の場面。第1話から第3話までの、さな恵と吉川の身に起こった十年前の出来事ですが、実はこれ、まるっと夢で見たのです(>_<)

 夢の中では、わたしは「さな恵」のポジションでした。だからめちゃめちゃ怖かった:;(∩´﹏`∩);:


「夢日記」に書き溜めておいて、いつか使えるかなと思っておりましたら、書きたいテーマが浮上し、うまいことそれと一致したのでした。

 夢の中とはいえ、陽が落ちて暗くなった雨の中を、姿を消した女子高生を探して、建物の周囲にある木々の間を歩いて行ったこと、屋上に立つ女子高生を見上げたこと、彼女たちが目の前に落ちてきたことなどの映像を思い出すと、ぞくぞくっとしますΣ(゚Д゚)

 最後に、表紙の写真は『みんなのフォトギャラリー』から使用させていただきました。YOSHINOさん『秋の湊』です。

 この作品、タイトルもギリギリで考えたのですが、退廃的なイメージ、そして烏。なんとも理想的な写真と出会えて幸運でした。

 そこに加えて、銀杏の黄色があでやかで、思わず引き込まれてしまいそうで、そんな危うさもすごく理想的。

 YOSHINOさん、ありがとうございました!\(^o^)/

 それでは、また次の作品でお会いできたら嬉しいです。よろしくお願いします<m(_ _)m>

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