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【短編小説】友達について真面目に考えてみた 第12話

   第12話

 放課後は掃除当番だった。ホームルームが終わると、同じく当番のやつらと共に机を運び床を掃く。

 今日は廊下ですれ違うたび、佐々木を無視し続けた。昼休みは学食に現れなかった。きっとどこかでのどかと会っているのだろう。

変人というレッテルを貼られ、誰も近寄ろうとしないあいつに真の友達ができてよかった。

 だらだらとしゃべってばかりで、なかなか手を動かそうとしない連中を尻目に、俺は黙々と掃除をし続けた。

 掃除はいい。やればやっただけきれいになる。俺の心のなかのもやもやは、増えるばかりで片付くあてがない。

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