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死神《死神盗掘男》を語る男

こんばんワラシベイベー。アイアント109です

メンテ用に記事を何か書こうと思い丁度1年前こんな記事を書いていたことを思い出したので今年は《死神盗掘男》を語ろうと思います。

《死神盗掘男》基本

かわいい

《死神盗掘男》はデュエプレ13弾『超次元解放』に収録されたカードであり、同弾に収録されたテーマである【死神】のメインリソースを担うカードである。

デュエプレに実装されるにあたってTCGから能力が変更されており、ドローが各ターン1回しか誘発しなくなったがその代わりに1回の誘発で2枚ドローできるようになっている。また、《死神盗掘男》自身が破壊されてもドローが誘発するようになっており、基本的に2ドローが確約されたカードとなっている。

TCG版 自分が破壊されてもドローできない

また、デュエプレでも能力調整が為されたカードであり、実装時と現在では少し能力が異なっている。

地味に見えて革命的な修正

この変更によって何が変わったのかは後述する。

《死神盗掘男》発展

では《死神盗掘男》が環境においてどのような活躍をしたのか。
まず《死神盗掘男》の能力の性質上入るデッキはまず【死神】に限られる。そして当時の【死神】は世間一般にはtier3あたりのデッキとして認識されていたため良い感じに使われていたということになる。

当時筆者が使っていたリスト
《デスプルーフ》 《ギガアニマ》あたりが自由枠

まず【死神】というデッキは切札である《死神明王XENOM》をフィニッシャーとして組まれた闇単のミッドレンジデッキである。

フィニッシャー 当時としては破格の性能

【死神】デッキの特徴として闇単であるが墓地をリソースとすることが不得意であることが挙げられる。

《XENOM》や《死神ハンド》の能力の関係で墓地に《死神》を用意したいが、その《死神》をリソースに変換する術に乏しいのである。

私のリストには《死神ギガアニマ》が入っているがこのカードは上記の記事に書いてある通り《XENOM》とは相性が悪いカードであるためあくまでサププランを強くするためのカードである。

よって小型の《死神》を並べて《XENOM》を着地させるという基本的なルートを墓地回収無しのドローだけで行わなければならない。

そこで活躍するのが《死神盗掘男》ということになる。《死神盗掘男》のドロー効果でで手札リソースを維持することで安定して《XENOM》まで繋ぐことができるのだ。

しかし《死神盗掘男》のドローはあくまで《死神》が破壊された時に誘発する効果。盤面の《死神》が破壊されないことには手札が減り続ける一方である。その欠点を補うために【死神】には《死神盗掘男》と相性の良いカードが複数用意されている。

《死神亡者ボーン・アミーゴ》

死神の最重要カードと言っても過言では無い

出た時に2枚墓地を肥やす攻撃可能なブロッカーであり、攻撃の後で破壊される効果を持っている。【死神】における基本的な初動であり、3ターン目《ボーン・アミーゴ》→4ターン目《死神盗掘男》と動き《ボーン・アミーゴ》が攻撃し自壊することで墓地に死神を用意しながら2ドローするという強い動きが可能となる。

この動きの強いところは《ボーン・アミーゴ》の墓地肥やしと自壊によって安定して墓地に《死神》を3枚用意しながら手札を稼ぐことができる点である。もし返しのターンに《死神盗掘男》が破壊されてしまったとしても、その《死神盗掘男》の破壊でさらにドローすることができ、およそ7枚程度の手札を抱えながら全ての《死神》カードがフルスペックで扱えるという状況を作ることができる。

【死神】というデッキはこの理想ムーブを狙うことで闇単でありながらリソース勝負に強い側面があった。

しかし、この動きにはリスクも存在する。それは《ボーン・アミーゴ》の攻撃時にトリガーを踏んでしまった場合である。

踏んだトリガーが《デーモン・ハンド》等の破壊系トリガーならば《死神盗掘男》が破壊される分の2ドローで最低限のリソースを取り戻せるが、《アクア・サーファー》等のバウンス系トリガーに滅法弱く盤面が無くなった上にリソースも失うという最悪のパターンに陥ってしまう。

特に13弾は軽くて汎用性に優れたバウンストリガーである《アクア・バースター》が実装された弾であるため、この裏目を踏むことがとてもあった。

死神の天敵

《ボーン・アミーゴ》殴りは通れば強いが、それなりのリスクを背負ったプランであり、またブロッカーとして場に残した方が強い状況もあるため必ずしも正解というわけでは無かった。

《死神の邪剣デスライオス》

実は12弾にいた

2種類目の《死神盗掘男》と相性が良いカードであり、こちらはリソース勝負で重宝するカードである。

《デスライオス》単体では1弾の《デスモーリー》の下位互換となるが、《死神盗掘男》と組み合わせることで1破壊2ドロー1肥やしという性能に化ける。

この組み合わせは当時の環境にいた【エンペラー・キリコ】に対して強く、《神歌の星域》の種を潰しつつ次のクリーチャーを除去するリソースを持ってくるという動きが可能であった。

また、《死神城XENOM》とも相性が良く、《死神盗掘男》と《デスライオス》をコスト軽減することで盤面0からいきなりこの動きができるのも強力であった。

このように《死神盗掘男》は能動的なドローが不得意ではあるが、周りのカードとのシナジーでより強く使うことができるカードになっている。

突然の能力調整

13弾実装から1ヶ月後突如《死神盗掘男》はテキストが変更されることになった。

一見すると何が変わったのか分かりにくいが、当時の環境においてこの能力変更は【死神】デッキに無視できない影響をもたらした。良い方向に。

まずこの能力調整を語るにあたって避けては通れないカードがある。それがこのカード

当時はナーフされるとまで騒がれた

《超新星DEATH・ドラゲリオン》である。

デュエプレのルールの話になるが、一度に複数のクリーチャーが同時に破壊される時演出上は同時に破壊されているが、厳密にはバトルゾーンの左側のクリーチャーから破壊されている。よって左側から《デスマーチ》→《死神盗掘男》と並んでいる時は《デスマーチ》→《死神盗掘男》の順で破壊されているのである。

このルールが何を意味するのか、それを語るために変更前の《死神盗掘男》のテキストを確認しよう。「各ターン、初めて自分の、名前に《死神》とあるクリーチャーが破壊された時」となっている。

そう、つまりこのテキストの挙動のまま《DEATH・ドラゲリオン》の全体パワーマイナスを食らった場合何が起こるかというとバトルゾーンの1番左が《死神盗掘男》でないとドローができないということが起きていたのである。

1番左が《死神盗掘男》で無かった場合、初めて破壊されたのは《死神盗掘男》ではないが、既に《死神盗掘男》自身も破壊されてしまっているため初めて破壊された《死神》を参照することができず1枚もドローができないということになるのである。

この処理順のせいで【死神】は《DEATH・ドラゲリオン》に滅法弱く当時の環境トップであった【Bロマ】には不利であった。(進化設計図のリソース力に追いつかなかったという側面も大きいが)

しかし《死神盗掘男》のテキストが変更されたことで全体破壊を喰らってもドローができるようになりある程度の耐性を得ることができたのである。(それでもなお対【Bロマ】は不利であったが…)

この他にも当時の環境的には《ボルシャック・ホール》の火力の範囲内であったため若干場持ちが悪かったとか、自身が破壊されてもドローできることを活かし無理やり殴るパターンもあったりしたが長くなってしまうため割愛させていただく。

終わりに

【死神】はある意味今の自分のデュエプレへの取り組み方の原点とも言えるデッキであり、思い入れもとても強いです。その中でもデッキの核とも言える《死神盗掘男》への思い入れは強く、いつか書きたいと思っていました。

前回の《死神ギガアニマ》の記事からもう1年も経つのかと思い今回書きましたが、また来年も【死神】について語っているのかもしれません。

では

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