子宮内膜症で手術をすることになった話

10月頭に、子宮内膜症の手術をしました。この記事では、その経緯と手術がどうだったかの経験を書こうと思います。ただし、この病気自体は個人差が強いので、あくまでもn=1の話です。

※現在はもろもろ終わって経過観察中です。


自分について

現在29歳。
検診系はわりとちゃんと受けているので意識は高い方だと思う。


経緯

ときは5月頭。

生理が10日ほど遅れました。まさか妊娠したか!?と思ったものの、検査薬は陰性。その後、生理が来たものの、特に理由なく10日ずれるなんて今までなかった。
というわけで、近所の婦人科クリニックに行ってきました。

すると、チョコレート嚢胞とのこと。サイズは7.5cmほど。曰く、チョコレート嚢胞によって排卵が阻害されて生理が遅れたのではないか?とのこと。

自分はそこまで生理痛がひどいわけでもないし、子宮内膜症の症状はほぼ当てはまらなかったので寝耳に水でした(強いて言うなら排便痛はあったが大したことはない)。
しかも、子宮頸がんの検査などはわりとちゃんと定期的に受けていたのでショックでした。

そして、その後すぐに人生初のMRIをやったり、近所の大きめの病院への紹介状を書いてもらったりしました。

大きさ的にはすぐに手術をしてもよかったのですが、私が「いきなり手術かー」とひよったのと、薬の効きがいい人もいるらしいので、とりあえずジェノゲストというホルモン剤で様子見ということになりました。

なので、薬が効かなかったときのために仮で手術予定日を決めました。入院なんていつぶりだ?早めに手術をする選択肢もあったのですが、新婚旅行が9月中旬だったので、それが終わってからやることにしました。
腫瘍が捻転したり破裂するとめっちゃ腹痛になるらしく、新婚旅行中は爆弾を抱えた気持ちでした。担当医の方には「イタリアなら大きい病院がありそうだから大丈夫だね!」と言われ「何も大丈夫じゃねぇよ」と思った覚えがあります。


8月末頃、薬の効果があったか確認のための検査しました。やはり大きさは変わらず(というか少し大きくなっていた)、ということだったので、10月頭の入院&手術が確定しました。


入院日

手術予定日が水曜日だったので、火曜日の昼に入院しました。

入院日当日。入院受付で書類を出し、病棟に案内。部屋を案内された後、特に指示もなく何をすればええんじゃ?状態だったので少し仕事の残りをやりました。
その後、コロナの検査をして陰性。

当日は入れ代わり立ち代わりいろんな人が来ました。
入院案内、麻酔科医の方、栄養管理師の方、薬剤師の方による常備薬の確認、主治医(執刀医)の方の挨拶、看護師さんによるスケジュールの確認、血圧検査、血液検査などなど。
というわけで、がっつり仕事をしようと思っていたものの結局ぐーたら寝ていたのが現実でした。やっぱりベッドの上だと寝たくなるよね……。

手術前日はお菓子を食べるのはは自由と言われたので、持ち込んでいたイタリア土産のチョコレートを少し食べた。夕食の量が少なくて涙を禁じ得なかったです(術前だから仕方ないが)。


手術日

朝9時から手術だったので、目が覚めたらすぐに手術着に着替えました。看護師さんが来て点滴モード。

手術中はコンタクトは外さないといけないらしいが、私はICLをしていたため、そのあたりのストレスがなかったのはめちゃくちゃありがたかった!

手術室までは歩いて向かいました。1人でテンションが上がっていて、手術室で「ドクターXみたいですね!」と言ったものの、あまり看護師の方の反応はよくなかった。
手術室にいたのは看護師の方と麻酔科医の方だけで、執刀医の方はいなかった。

まず口にがぽっとかぶせされて、「酸素なので深呼吸してくださいー」と言われる。その後、「麻酔しますねー」「目開けといた方がいいですか?」「開けている方がわかりやすいので助かります」

との事だったので、目を開けていた。カウントダウンはされなかったが、だんだん世界が遠のくような感覚があり、落ちた。

気がついたら病室だったし、その後は無限に寝ていたのでうろ覚え。「酸素外しますよー」とかなんかいろいろ言われた気もするけど、全然覚えていない。
とりあえず、LINEを見ると、12:43に「おわたほい」と送っていた。

痛かったら押してくださいと言われたボタン(なんか鎮痛剤が出てくるらしい)は「ちょっと痛いかもな?」くらい感じたらわりとカジュアルに押していた。

その日は食事もなしだったし起き上がるのも禁止されていたので「暇になったらどうしよう」と懸念していたが、本当にずーーっと寝ていた。夜の3時くらいに頭が覚醒モードなり、スマホをいじっては寝ようとしていた覚えがある。


手術翌日

お腹の傷跡が痛む。横になると余計痛いし力をどう入れれば痛くないのかわからない。耐えられないほどではないけど、なんか違和感があってモゴモゴする感じ。

その後、フットポンプとか小水の管とか酸素とか心電図のコードを外したらだいぶ動きやすくなった!ベッドの上で寝返りをしやすくなるだけでもだいぶ楽です。

体をくの字に曲げると痛いが、スクワット的にしゃがんだらいけるということを発見して、とりあえず痛みの少ない体勢を確保した。

肩が痛い!なんというか、気持ちの悪い痛み。起き上がるのがつらい、、
あと、横を向いたりすると、臓器が重力に従って動くような感覚で痛い。

便が出る薬をもらったが、見事に出なかった。


退院

土曜日に退院予定だったが、問題なさそうなら金曜日に退院、という話は事前にしていました。それで問題なかったので、金曜日の午前に退院ということになりました。

おへその傷などは、普通に洗って自然乾燥でいいと言われました。また、お腹に負荷がかからなければ日常生活でいいらしいと言われたが、いや自分の方が無理だが?

退院自体は問題ないが、1人で荷物を持って帰宅するのがきつかった!タクシーで帰ろうかと思ったが、体が痛い以外は問題なかったので、最寄り駅までは公共交通機関で移動しました。ただ、最寄り駅から自宅までの歩くのがしんどかったので結局タクシーを使いました。

一応有給を取っていたが、体以外は元気だし!ということで午前休にして働きました(別に会社からの圧があったわけではないとは言っておく)。


その後

術後の影響についてですが、腹腔鏡手術だったので傷口などはそこまで大きくなく、おへそが少し張る感じがするくらいでした。

ただ、腹腔鏡手術ではお腹にガスを入れるらしく、それが残っているのがつらかったです。デフォでは肩に筋肉痛のじんわりした感じの痛みがあり、体勢を変えると下腹部とかがガスで圧迫されるような苦しさがある。仰向けから体を起こすときと、寝るときが一番しんどかったです。

あと、どうしても体が前かがみになって背骨が曲がるので、意識的に背筋を伸ばさないといけなかった。

翌週はフル在宅でした。土曜日は用事があったので少し出かけました(めちゃくちゃ歩く速度は遅かった)。

術後1.5週間くらいで日常生活に問題ない程度には動けるようになり、2週間くらいで軽く走るくらいはできるようになりました(もう少し負荷をかけていたらもっと早く動けるようになったとは思う)。

11月の事後検診では、特に問題ないということでした。生活も、術前と同じようになりました。
ただ、子宮内膜症は再発しがちな病気なので、経過観察しつつ長期的に付き合っていくことになると思います。


おわりに

いくつか感想はあるのですが、アラサーは定期的に婦人科検診を受けましょうと言いたい。手術となると、金銭的にも体力的にも負担があるので……。自分はたしか3年前くらいに健康診断の婦人科検診を受けたが、そのときは何も言われなかったので、多分1, 2年に1度くらいは受けたほうがいい。

あとは、もっと早めに医療保険に入っていればよかったなあと思いました。自分はちょうど医療保険に入ろうとしたのですが、診断を受けた後だったため、しっかり猶予がつきそうです。

子宮内膜症自体は10人に1人くらいはかかっている病気なので、明日は我が身という気持ちで、ぜひみなさんお体はお大事に〜〜。


そういえば、これをきっかけに飲み始めたジェノゲストで生理を止めていたのですが、めちゃくちゃ快適ですね(副作用の不正出血はあるが)。普通に今後も使いたい。


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