離れはしない

いっときも離れはしない
その時も彼が私を連れて行った
彼は私だった
私は彼の何だ
何でもない紛れもない相手だ
彼は相手さえしてくれれば充分さと言った
私は彼の相手になれれば充分さと思った
私と彼の間にあるのは何
愛というものがいた
違う
何も無い
何も無いのが嫌だからその愛という奴にこう言ってやりたい
愛が無いから今こうしてあなたと話しているのよと
なーんて嘘だけど絶対
私と彼との間に入れるものなんてない
それくらいくっついている
だから愛という奴は言葉をなくした

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